第5話ツカサの心情(みじかい

 街の散策が終わって、ツカサたちは宿に到着した。女子で全員浴衣を着ようということになって、皆服を脱ぎ始めた。

友達の巴の白いレースのパンツを見ていて、ツカサはふとおもう。いま自分の股間についているものをあれにいれたらどうなるんだろう?純粋な好奇心に、ツカサは首を傾げる。

 ツカサには男の股間が生えている。ちなみに胸も大きくなった。胸はおおきくなって、肩こりが激しくなった。あまりいいことはない。男のこかんがあるいま、ツカサが女子風呂に入るのは無理だろう。

ツカサは溜息をついた。

悪魔にたのんでこかんも見えなくすればいいのではないかと、ツカサは思い立ち笑顔をうかべた。

ツカサの脳裏にアエルの顔が思い浮かぶ。アエルとも一緒にお風呂に入れるといいなとおもう。そしてアエルと先ほどはなしていたことも思い出す

ツカサは家庭も学校も順調だ。けれどどうしようもなく退屈で、意味もなく憂鬱でなんとなく消えてしまいたい願望があるのだった。それは鬱病とは違う可能性がたかい。でもなんとなくやはり憂鬱なのだった。

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