第5話魔法属性

 属性を調べるのが明日の人たちは帰ってもいいとのことだったので、あの後すぐに帰った。


 次の日になり、いつも通り起き抜けのつらい体で学校へと向かった。学校に着いたらそのまま職員室へ向かった。

「失礼します。尾板〈オイタ〉先生はいらっしゃいますか?」

 ちなみに、尾板というのはうちのクラスの担任の名前で尾板庄司〈ショウジ〉という。

「星夜だっけか。どうした?」

「今日の属性検査のことなんですけど。見せたいものがあってちょっと、こっちにきてもらえますか?」

「ああ、今行く。………で、なにを見せたいんだ?」

「属性のことなんですけど、僕の目の色を見てもらえますか?」

「??赤じゃないのか?」

「見てもらえますか?」

 そう言ってカラコンを外した目を尾板に見せる。

「!!黒色!てことは、お前無属性か!」

「ハイ、なので、属性検査で驚かれるとほかの人にバレる可能性があるので、先にみせました。ほかの人には内緒にしてもらえますか?」

「ああ、問題ないぞ。いつもはカラコンで隠してたんだな」

「ええ、無属性だとばれると面倒なことも多いですから」

 見せることに抵抗があったが、隠してもらえるようでよかった。

「それでは、用事も済んだので失礼します」

「ああ、またあとで」

 職員室を出て、教室に入る。俺と煌夜以外は多少は知り合いがいるらしく、雑談をしている。席に着くと、隣の席にいたやつらが話しかけてきた。

「おはようございます。星夜さんでしたよね?時田零音〈トキタ レオン〉といいます。よろしくお願いします」

「俺は蕪木叶夢〈カブラギ トム〉ていうんだ。よろしく!」

「ああ、空見星夜です。よろしく」

 挨拶を交わしたところで、尾板が教室に入ってきた。

「おはよう。昨日に引き続き、属性検査をやっていくが、その前にお知らせだ。来週の月曜日、つまり、明々後日に実力テストという名の模擬戦を行うことになった。ルールはその日に発表する。準備をしておくように。では、調査を始めよう」

 そのあとの調査は何事もなく終わった。

 次の日、休日にも関わらず、尾板から呼び出しがかかった。



 

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