BTTF3
BTTF3(1990) 1
………1〜3とシリーズを通して基本的に同じ手法を取っている。壮大な枠構成だ。
以下、若干のネタバレ有り。
"同じ手法"の例を挙げると、
・開始30分以内にタネンとチェイスがある
・なんらかの理由で気絶したマーティに女性が声をかける。
「あなた○時間も寝てたのよ」
「ママ? 怖い夢を見たんだ。(夢の内容を話す)」
「まあ。もう大丈夫よ。今はxxxx年だから」「xxxx年!?(起床)」
という一連のやり取り
・ラストでは必ずタイムマシンに乗ったドク、マーティのどちらかがどちらかのもとへ現れる。
☆枠構成
枠構成とは、物語の冒頭と類似したシーンをラストで繰り返すことで、観客に物語の終わりを予感させる構成のこと。
当作品で挙げると、3のラスト、デロリアンが汽車に轢かれたとき、ナンバープレートがクルクル、カランっと倒れるところが最高にアツい。
1で初タイムスリップを成功させたとき、同じように外れたナンバープレートがクルクル回ったのだ! 2では回らなかった!
物語の始まりにあたる1と最後にあたる3でそういうことをしてくれるなんて粋だ〜〜!
なんとなくでもデジャヴを感じたとき、観客は本当の意味で作品を楽しむことができている。素敵だね。エンタメの力だ。
3はまさかの西部時代編だったけど、思い返せばそれに至る伏線はちゃんと張られていた。無駄や余分が一切無くて、豪快で壮大な物語の中に精緻さを感じられて気持ちがいい。
ラストのマーティの事故の神回避とドクの列車タイムマシンには予想を裏切られた。最後の最後までワクワクさせられた!
マーティが事故(この事故がきっかけでミュージシャンの夢が断たれてしまう)の神回避は、2で張られた伏線を物言わずに回収する演出。彼の将来がどうなるのか、この先は誰にもわからない。イイ……。
なんにせよ、マーティはとにかくカッコイイ。見た目に限った話ではなく、心や生き様の話。とんでもない試練だらけの状況に放り出されて戸惑いを感じているはずなのに、目の前の出来事を受け入れて躊躇なく渦中に飛び込んでいけるんだもの。こういう人になりたいし、一生懸命で男前な彼が主人公だったからこそ、物語が輝いたのだろう。
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