洋画

BTTF

☆(製作年) 数字=視聴回数

 d.監督

t.脚本

 c.ジャンル


BTTF(1985) 1

d.ロバート・ゼメキス

スティーヴン・スピルバーグ(製作総指揮)

クリストファー・ロイド(ドク)

マイケル・J・フォックス(マーティ)

c.SF


あらすじは端折ります。


主人公には物語を通して一貫する大きな目的・超目的というものがある。超目的を基本として保ちながら、場面によって変わる変わる生まれる目的、立ちはだかる障害、それにより生じる葛藤、クリアした先で新たに生まれる目的とその前に立ちはだかる障害。マーティの行動理由が明確でわかりやすく、それでいて物語を展開させるほどの熱量があり、面白かった。


以下、若干のネタバレ。


目的と障害について言及する。

たとえば、不可抗力的に過去に戻ってしまったマーティの超目的は「未来に帰る。」

立ちはだかる障害は「若い頃の母親に惚れられてしまう。自分に惚れたままにして帰ってしまうと、父親と母親は出会えず、2人の間に生まれた子供である自分の存在が消えてしまう。」

となると、新たな目的は「母親と父親を引き合わせて恋仲にすること。」となる。

障害は「父親と巡り合わせようと奮闘しているのに、母親はどんどん自分に惚れ込んでしまう。」ことであり、それがマーティーの葛藤になる。人物が悩み苦しむ様にこそドラマがある。


これらが転がって物語が発展していくのはとても愉快で、愉快になれるのはそれだけ緻密に伏線が張り巡らされているから。


(この「目的」が存在せず、ただ何かを描いただけの作品が「つまらない」ものなのだと思う。目的が無ければ障害も葛藤も生まれず、何のドラマも起こらない。全ての物語に通じることだろう)


スケボーを自在に操り、悪漢から女性を守るマーティはカッコよかったし、若かりし母親がマーティに惚れてしまう理由にも説得力があった。

続編への繋ぎ方も見事で、ああ、これが名作というものか! と拍手。有名すぎて逆に観たことが無い、という人の胸ぐらを掴んで揺さぶりたい。観ましょう。


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