第726話 ライザーの怒号とボスエネミー戦
―――――――――――――黒い塔内部:2層広間
下のフロアにいたプレイヤー達の増援もあってか下級クラスのモブはあらかた討伐され残すわボスクラスのエネミーのみとなったところでボスたちの体に異変が現れ・・・体表が徐々に黒々とした色へと変わり黒いアバターのように強化された状態へと変貌を遂げ凶悪的に変異した武器やスペルでプレイヤー達に攻撃を開始したのであった。
「giiiiiiiiiiiiiiiigaaaaaaaaaaaaaa!!!!!」
「ぐおぉおおおぉ!?なんだ急に硬質化?いや黒質化しやがったぞ!!」
「ただのバフをしただけだろ!!俺たちの波にはそんなの通用しねぇぞ!!おりゃぁ!!」
「バカ!!アンタたちボスクラスを相手にしているって言う危機感を・・・もう!!どいつもこいつも好き勝手にプレイしてホント面倒ね!!
こういう時に統率できるプレイヤーはいないの!?」
アヤカは無謀にも突撃する前衛プレイヤーに文句を吐きながらも援護を続けサポートをするも黒く変貌したボスエネミーの強さは単純な真っ向攻撃には歯が立たず負傷しバックへ戻ると言う状況不利に陥る一歩手前の事であった――――――
「お前ぇら!!なに無駄な攻撃ばっかしてやがんだ!!
ここは誰が手柄を取るとかそう言う問題じゃねぇんだ!!あのデケェ奴らに負けた時はそれこそ立てた功績も何もかもが水の泡になる事を頭のど真ん中に置いて動きやがれ!!
それでも勝手なことをする奴はァ・・・もう知らん好きに散って花にでもなってろ!!!」
「ッッァ!?バカ!!真横でガンガン全力で叫ばないでよね!!!
でも効果はあったみたいね・・・さっきのバカ声のおかげでかなりの数が集まって動き始めたわね。」
「チッあのライオンマンに言われ動いてるんじゃねぇ・・・ただここまで討伐した苦労が水の泡になるのは解せねぇだけだ。
だからお前らもチームになって一気にかかるぞ!!」
「ういっす!!!号令は任せる!!」
「あっちのチームよりも手早く攻撃してラスキルとって美味い酒飲みましょ!!」
「キルキルキル!全力でキルするぜ!!」
アヤカの隣で急に叫び忠告を入れるライザーの声にバラバラだったPTメンバーたちは固まり出しボスエネミーに攻撃を始め先ほどよりも断然粘り強いいい戦いを繰り広げ始めさらに激戦となり始めた。
「うりゃりゃりゃりゃ!!!ぬぅぅ!!さっきより断然早くなってきておるようじゃの・・・ぬぅぅこうなればアタイ流クイックシフトをするのじゃ!!!」
「ハイハイ、そんなよくわからないのはまた今度にしてしっかりと策を考えて行動するわよ!!
もう・・・本当にムクロたちの方に行けばよかったかなぁ・・・」
「ヴァニス何か言った??にしてもすごいスピードだよね。
鋭い攻撃を仕掛けるボスとかモブは数多く相手にしてきたけど天世界にもこんなすごいスピードで攻撃仕掛けてくる生き物はいなかったから少しワクワクだよ。」
剣を構え考えるヴァニスの隣でファムは目をキラキラと輝かせ鎧を纏いユキシロと戦う高速で動くボスエネミーに突撃し攻撃を受け止めるとボスエネミーは攻撃を受ける前に後方へ撥ね飛びプレイヤー達が自分のスピードに追い付いたことに敬意を払ったのかさらに高速に動こうとバフをかけるが・・・・
「それは駄目だよッ!!!それ以上早くなられるとみんなが困るし時間をかける訳にはいかないの。
だからこの辺りで一気に決めさせてもらうね!!!
―――――――――ヴァーミリオンランス!!!」
「のわぁぁあぁ!?!?あちちちち!!ファムの炎がいつもよりすごいのじゃ!」
「これならあのボスエネミーもひとたまりもないんじゃないのかしら!」
ボスエネミーの体力はファムの槍による一撃と炎に包まれ体力バーが徐々に削れ残りの体力が半分を切り出したところでボスエネミーの体が黒々とした光を帯びだしファムの槍に気味の悪い違和感を伝わせるとファムは討伐目前と言うところで槍を引き抜きユキシロたちの方へと戻った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます