第724話 アバターvsプレイヤーズ
―――――――――――――黒い塔内部:2層広間
1層のボスを倒し2層へ足を踏み入れたムクロたちは上階へ続く道も部屋らしき扉や穴がある気配がないことに違和感を覚え見渡していると他のプレイヤー達も追い付き同じように不思議な部屋にざわざわしていると急に地面から召喚陣が浮かび上がり大量のモブが軍隊のようにして現れ始めていた。
「ひえぇぇ!?モンスターハウスじゃん!!
ムクロッちすぐに引き返そう!!四方一面敵だらけでこんなの無理ゲーすぎだよ!!
いくら天才魔導士マジカルクーリアちゃんでもコレはさすがに無理だと咆えるよ!だから早く逃げ・・・にげ・・・ないの??」
「ここまで来て逃げ返すわけにはいかないだろ?それに名のなるクーリアならどうしたらいいかわかるはずだ。
この状況で引き返そうにもプレイヤーが道を塞いで帰れそうにもないしやるだけやるしかない。
これだけの人数がいるのならやってやれない事はないだろうしさ。」
「うん!!それにレイちゃんやみんながこっちに向かって来てるはずだから大丈夫だよ!!それまで何とか今のこの人数で頑張ろうよ!!」
「grrrrrrrrrrrrrrrrrr!!!」
「giiiiiiiiiiiiiiii!!!」
なんとかクーリアを納得させた2人は再びモブの状況確認の為にあたりを確認すると召喚陣が消え完全に四方を取り囲み今までに見た事もない数のモブとボスクラスのエネミーに取り囲まれており一斉に戦うとなるととてつもなく不利という状況ではあったが後方からやって来ているであろう増援の事もあって誰一人として逃げることなく武器を構え戦闘開始の合図はまだかと静けさがその場に流れると・・・モニターのようなものが天井に現れた。
「お見事、よくあのアバターを数少ないメンバーで倒したものだと称賛しよう。
だがその快挙もここまでだ・・・この四方八方全てを囲み全てを蹂躙するこの殲滅戦線がお前達生きたプレイヤーを全て残らず屠りこの世界をもらい受ける。
申し遅れた・・・自分の名はクロノリア・・・黒いアバターを生み進化させ発展させる黒いアバターの祖であり新たなる世界のベースである。
長い話もこれまでにしてそろそろ始めようか!この地獄を身をもって体験し屍を超えてくるがいい!!」
塔の主だと思われる者の名はクロノリアと言い黒いアバターの生みの親と語るとこちら側の言い分を聞かずして消え遠隔でモブ達に突撃の合図を出したのか一斉に四方八方からモブが突撃し始めてきた。
「なんなのさあのクロノリアとかいうアバター!!自分は高みの見物でわたしたちはこのバカみたいな数を相手のデスマッチとか釣り合わないにも程があるよバカヤローー!!!
あぁ~もう!!こんな状況になっちゃったからアレだけど・・・やるしかないのならダメもとでやってやんよ!!!
――――――――――ブレイブパワー!!&ディフェンシブアップ!!!」
「ふふ、そうだね!!あの黒いアバターはわたしたちプレイヤーを試している様だったからわたしたち
「あぁ、各自状況に合わせて戦闘開始だ!!後方支援型はサポートを頼む!!
―――――――――いくぜ!!クイックシフト!!!」
ムクロやユリハ等の前衛型はバフを受けつつ四方に別れ戦闘に入るとその光景はイベントクエストや時限クエストではまずみることのできない規模での突撃でありまさに戦争を連想させる激しく苛烈な戦いの幕開けでもあった。
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