第723話 第一層タワーボス討伐
―――――――――――――黒い塔内部:ムカデ型アバター戦
ムカデのアバターが繰り出す一撃に対しクーリアはギリギリのところで間に合ったと言って凶悪な一撃に向けてスペルを引裂く魔攻を放つとすぐにその場から離れシールドを貼るとすぐさま残りの強烈なスキルが辺りを駆け巡った。
「うおぉぉい!?マジでこれ大丈夫なワケ!?シールドがギャリギャリ言ってんだけど!?ムクロッち早く終わらしてよぉぉぉ!!!」
「ギャーギャー騒ぐウルサイウサギね。
だけどこの程度の一撃にまでしたことだけは評価してあげるわ。
さぁこれで終いよ。
――――――――――チャージングデスバレット!!!」
「からの・・・スキルコネクト!!!
――――――――――
「とどめだ!!!
――――――――――――――シャドウブレイブダンス!!!」
3人のスキルコネクトが完全に決まるとアバターの体力バーは完全に消滅し巨大なムカデも崩壊を始め完全に体が解けて消え去るとドロップアイテムが現れその中には探し求めていた階段を上るためのキーがあり、さらに巨大な扉を開くためのキーも転がっていた。
「これでミストやレイちゃんたちもこっちに来られるようになるね。
だけどどうしてこのアバターを倒すと表の扉も開くようにしたんだろ??
そうなると不利になるのはタワーの方だと思うけど。」
「そうして欲しいからドロップアイテムにわざわざ入れたのならそうしてあげるまでよ。
それにこっちの一部メンバーも外で油を売っている様だからこの辺でさらに厳しくトレーニングさせるのも一興ね。
そう言うわけだから私はメンバーと合流してから上へ目指すわそれじゃ。」
「あれ?ヴィーチェはどうしたのさ??もしかしてレアドロップしたから逃げたとか言わないよね!?
私の前でレアドロップして逃げるなんて許さないよ!!
ぐあぁあぁ!!!全然いいアイテムないじゃんか!!!あんだけ苦労してこれっぽっちとか本とやってられない!!!」
「ここはまだ始まりに過ぎないからだろうな。
何せメインはもっと上層で待っているだろうしこっちの動きもわかっていそうだからな。」
ムクロはキーアイテムをユリハたちに手渡すとこれからどうするかという流れになった途端クーリアは状況説明役としてレイ達と合流するからムクロたちは上階へ進むようにと言うとクーリアはそそくさとヴィーチェが消えていった門の方へと走って行きムクロたちは上階へと通じるゲートを開きに向かうとかなりの人数が門の前でだらだらと待機していた。
「くっそ・・・いつになったらキーが手に入んだよ!!
どこもかしこも黒いアバターがいる程度で大穴の方は静かになって逆に不気味だしよぉ。」
「ん?大穴の方から人影が見えたがまさか生存者か??」
数多くのプレイヤーが見守る中ムクロとユリハは連中の中を抜けて封鎖された門の前にやって来るとキーを使って門を開錠して見せ2人は先に上階へと進むとその行動に遅れてたまるかと言わんばかりに他のプレイヤーも2人に続くような形で上階へと登り進めていくと・・・再び広いフロアに到着しそこにはモブやアバターの姿や気配もなく部屋や穴と言った探索する場所もなくただただ広い空間が広がっていた。
「どういうこと?何もない部屋に出るなんて・・・
どこかで階段の分岐とかあったのかな??」
「いやここまで登ってきた段階でそんな隠しルートも気配もなかった。
だからここで何かが待っていることは確かだ。」
ムクロは広いフロアの隅々を見渡し何かしらのトリックや仕掛けがされているのではと探していると他のプレイヤーも到着し同じように不思議に感じていると急に召喚陣が浮かび上がりモブがワラワラと現れ始めていた。
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