第708話 作戦前夜
――――――――――――――始まりの都:広場
チームの組わけを開始してから数分が経った頃、あらかたのメンバーは決まりその場でチームを決めていないのはムクロとエリエントだけとなったところでルイゼは演説台からわざわざ2人のいる所まで現れ噂に聞いている2人と話がしたいと言ってくるやエリエントはキツイ表情を浮かべていた。
「私たちはただ話を聞いていただけであって貴方達と敵対する気もなければ慣れ合う気もないから特別話すことなんてないわよ。
私もムクロもこのライオンキャラと同じように報酬で動くような安いプレイヤーと思わないで頂戴。」
「オイオイ、お前んとこのキャスタニックは中々言うじゃねぇか。
それと俺たちもただ安い報酬で傭兵となったわけじゃねぇんだ。
これもちょっとした流れがあってだなぁ・・・」
「そう、このライザー君には私の方から報酬を得て傭兵となってくれましたが。
実はと言うと本人のチームメンバーが黒いアバターに攻撃を受け被害にあったとかでコレ以上被害を出さない為にという事でつじつま合わせにこうやって赴いてもらったと言うわけです。
それにしてもこうやってお2人を見ていると上級層にも負けない力をお持ちのようで・・・どうです??ここは一戦交えてみませんか??」
「・・・・・・・・・・・・・」
ムクロは剣を掴むルイゼに言葉を返すことなくじっと見つめ行動を窺っていると周りにいたプレイヤー達がぞろぞろとなのをしているのかと興味が湧いたのか集まり出しいつの間にかあふれかえっていた。
その状況からかルイゼはふぅと息を吐き剣から手を離しニコッと笑顔でムクロに謝罪し試してみたかっただけだと言ってさらに近づき敵対勢力にならないのであれば是非とも参加を考えてほしいと言うだけ言って演説台に戻っていった。
「何だったのかしらね。
力を試したいとでもいうような感じではあったけれどムクロを相手にできるのはごく僅かだけだと思うけれど本当によくわからないプレイヤーね。」
「あぁ、だけど報酬の羽振りはいいのかこうして数多くのプレイヤーが揃ってるのは確かだからな。
俺は自分たちのためとカネの為にやるだけだしよムクロたちも来るのなら一緒に奴らをボコボコにしてやっちまおうぜ。」
「あぁそうだな。
それにルイゼとか言ったか?あのプレイヤーは掴みどころがない不思議なプレイヤーだな。
強いとか弱いとかどういうのじゃなくてもっと奥底に何かを宿しているような不安定なものが感じられたけど気のし過ぎか??」
不思議な感覚を覚えたムクロは演説台に立ち申請の統計を待つルイゼに注目するとルイゼはニコニコと笑顔を浮かべて手を振って返し統計の計算が終わったのかコホンと一間を入れてから解説を再開した。
「多くの参加申請大変喜ばしく思う!!!これで我々は共に戦うメンバーであり仲間だ!!そしてこの戦いに勝った暁には参加者に討伐した黒いアバターの数と質に応じて報酬を支給させてもらう。
だから振るって戦闘を行い功績を残して欲しい。
そしてこれからが本題の作戦時間だが、結構は明日の朝9時から行うものとしメンバーの調整共に装備やアイテムの補充も十分に行う事。
そして睡眠を十分にとり明日に向けて準備を行ってほしい。
で、ここからが本題の作戦なのだが・・・この作戦内容は他の者に聞かれると混雑を招く場合もあるのでチームのリーダーに直接こちらからメッセージを送るのでそれに従い行動してもらいたい。
他に何か聞きたい細かな事があれば私の補佐をしているシーゲルに問うてほしい。明日の作戦のためこれにて会議を終了したいと思う・・・明日の勝利を共に勝ち取ろう!!これにて会議を終了する皆のモノ解散!!」
ルイゼの話す力強い演説に他のプレイヤーは圧倒されたのか言葉もないまま聞くだけでいたが、その中でムクロとエリエントは作戦内容とやりかたにやはり不信感が拭えずチームとして参加をすることはないと言うままでその会場を後にしプライベートホームにへと帰って行くのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます