第707話 ルイゼの演説と作戦
――――――――――――――始まりの都:広場
多くのプレイヤーが見守る中ルイゼと呼ばれるものが演説台に上り。
その場にいたプレイヤーを見定めるかのようにして見渡し・・・軽く拍手をし、これだけ多くのプレイヤーが集まってくれたことに感謝しつつ自己紹介を始めた。
「いやぁこれだけのプレイヤーが来てくださって真に感激です。
名のあるプレイヤーから知名度を上げるべくしてやって来た者・・・さらに我々が雇った傭兵ギルドの方々。
どれもこれも見どころ十分な方々・・・これだけのメンバーがいればきっとあの塔の攻略も簡単に行えるでしょう。
おっと・・・私の自己紹介がまだでしたね。
私はルイゼ上級層ギルド天雷のギルドリーダーをしており様々な戦場で戦い抜き力を蓄えたロイヤルブレーダーのジョブをしています。
今回みなさんを招集し会議を公演したのは他でもないあの黒いアバターがあちこちで確認されていることと好き勝手に暴れている件についてとその黒いアバターを殲滅するべく立ち上がり我々の手でこのグロリアを元の世界へと導こうという事です。」
「なんだかスゲェ話になってるがよぉ・・・あの黒いアバターは時々見るが強さや質はどんなもんなんだ??
あれだけいるならゴブリン系統あたりのランクか??」
「戦ったことが無いのなら知識的にはその程度のようね。
あの黒いアバターには個体差や体格の違いに質も全く異なる異質なアバターよ。
特に大型になればなる程に力も能力も差があって別格よ。
そうね、強さを基準的に示すのなら小さな歩兵が通常みるようなサイズで中ボスクラスが体格が割と見てわかるように違うわ。
そして今の所危険視されるのが大型クラスの黒いアバターよ。
あれはレイドボスクラスの性能があると考えていいわ。」
「それにヤツらは羽があるから上空からの奇襲ができるのも面倒な点だ。
目標を見つけたら自身が散る間際まで追いかける徹底された追跡者と言うべきか見つかれば面倒なのは間違いない。」
ルイゼの話を聞きながらライザーの質問に対して自身が知り得る内容を伝えるとライザーは面倒事を引き受けてしまったと少し後悔したツラを見せるとルイゼは本題の作戦の話を切り出した。
「この作戦は強制参加ではなく自己申告で募集する。
これだけの数がいたとしても心もとない者や自身がないものが大勢いることは明確。
その前に言っておくことを言っておく・・・自分が役に立てるのか自分がどれだけやれるのかと・・・だが、先ずはその自分を守る事よりも何かを守る強さを見せてほしい。
自分の今見ている景色は自分だけのものではないという事を心にしまっておいて欲しい。
と、熱く語るのはこの辺りまでにしておいて作戦内容だ。
先ほど言ったように自己申告でメンバーを募集しその募ったメンバーを割り振りチームへと組み替える訳だが見ず知らずのメンバーを固めては問題が多々ある。
だから今回は知り合い同士でメンバーを組み合う事を考えている。
その中から溢れたメンバーが出てきた場合のみその者同士でチームを組んでもらうと言う事になる。」
「ふむふむ、つまり申告してメンバーを導入しても離れ離れにならずに一丸と力を発揮できるという事か。
そりゃいいぜ!!それならいちいち仲間を助けに行く必要もないからな。
ムクロたちはどうするんだ??この討伐組に参加するのか??」
「いや、俺たちは別ルートで動くつもりだ。
この大人数だと目立つからな・・・あまり目立つことを避けて隠密に真相の追及を目指すつもりだ。」
「あくまで今回の会議は情報収集よ。
このメンバーたち全員が力を発揮したとしてもいたとしてもどうにかなるかわからないのだから。」
エリエントの言葉を聞いていたのかルイゼはニヤリと笑みを浮かべ、作戦の本格的内容と決行時期はメンバーが組み上がり次第に発表すると言って現在から数十分間申告を募集すると言って申告タイムに入った。
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