第705話 ホームでの談話
―――――――――――――――――――自宅
それからコーヒーを飲み終えた由里と悠一は商店街を一回りしてから今夜のための準備という事で早めに解散することにし悠一は由里を家まで送り自宅に戻ると玄関にアルバイトから戻ってきたばかりの涼孤がスリッパに履き替えていたところであった。
「悠ちゃんお帰り。
まだ夕方くらいだけれど戻るの早かったんだね。
これから晩ご飯の支度をするから待っててね。」
「あぁ、それと今日はグロリアの方で話し合いをするつもりだから姉さんも参加して欲しい。
ちょっと由里と話し合ってこれから先の話はみんなとした方がいいという事になってさ。
それに俺たちの独断で動くのも危険だからさ。」
悠一は涼孤と台所に向かいながら由里と話した内容を思い出すかのようにして語り伝えると涼孤はフムフムと考えながらコクリと頷き作戦会議に参加すると返事を返すと悠一を部屋に送り調理に入り出した。
「それじゃ他の連中にも連絡をしておかないとな。
昨日の今日でこれだけの数が現れてるとなると猶予もなさそうだし早めに手を打っておかないとな。」
悠一はレイから届いたメール内容に目を通しながら彩花たちに一斉送信した数秒後・・・耀子からすぐにメールの返事が返って来た。
「情報に強い耀子は是非とも参加して欲しい所だが・・・よし問題なく参加してくれてよかった??ん??まだ続きがある??どれどれ―――――――」
悠一は耀子から届いたメールの続きに目を通すと、今日は由里とどこに行って何をして楽しんだのかと母親のような追求が書かれており。
その事細かく尋ねる内容に悠一は苦笑いを浮かべつつ耀子にある程度の内容を送るとさらに返事が返りメールを読むとズルイと書かれていたり駄々をこねるような内容に悠一は悪いとだけ書いて他の連中からメールが来ていないか目を通すが他からの連絡はないままであった。
「彩花は今頃大学のレポートでもやってるのかもしれないしアイリスはお嬢様学校に通ったりだから時間のずれもあるだろうし・・・・
でもこういう時だからこそ皆はきてくれるだろうし待ってるとするかな。」
悠一は各自の事情でメールが送られてこない事を感じると夏の日差しが強かった帰りもあってか汗をかいており。
晩ご飯の前にひとまず汗を流そうと風呂場に向かい汗を流し戻る頃には涼孤の調理していた晩御飯の支度は済んでおり席に着くと2人で挨拶をし食事を開始した。
「で、他のメンバーは参加できそう??
由里やコトハ達は特に問題はないと思うけれど他の彩花さんたちが気になるところだけれど・・・・返事はどうだったの??」
「ん~メールは送っておいたけど見てないのか忙しいのかで返事が来ていないな。
でもこのメンバーならメールを見た時点できっと参加してくれるはずだ。
今までの難関な戦いにも参加してくれたしさ。
それにグロリアを大切に思っているのは耀子たちも同じだと思うからさ。」
悠一の言葉に涼孤も納得し、そのまま食事を終えた悠一はすぐさま部屋に戻りグロリアへとログインしプライベートホームへと足を運んだ。
「ただいま~っと・・・今の所きてるメンバーはエリだけか。」
「だけとは何よ?私がいたら他に誰も必要ないくらいじゃないかしら??
はぁ~私が眠りについてる前までは右も左もわからないひよっこだったのに偉い口を利くようになったじゃない??」
「お帰りなさいませご主人様。
他のメンバーはまだ来られておりませんので到着までのあいだエリと私どもと談話しつつお茶でもお召し上がりくださいませ。」
ムクロはホームに戻るとすぐさまエリの地雷を踏み長々とした説教交じりの話が始まる傍でレイはいつものようにお茶を淹れムクロの前にお茶菓子と共に並べるとエリは本題の話を少しだけしておきたいと言って咳払いし話を戻すのであった。
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