第706話 大規模討伐グループ大連隊会議
――――――――――――――プライベートホーム
エリエントはムクロやレイからあらかたの状況説明を受け内容を自分なりに解釈して答えると次にムクロたちが行おうとしていることが大体わかり次の言葉をムクロたちに言う前にメンバーが集まることが前提だと察したエリエントは紅茶をズズっとすすりながらレイに他に街で変わった様子はないのかと問うた。
「変わった様子は特段見受けられませんと言えばウソとなります。
変わったと言うのであれば私たちだけではなく他のプレイヤーも黒いアバターに何かしらの妨害行為や阻害を受けている様で怒りが次第に黒いアバター駆逐チームというものを形成させつつあってサイトやメンバーをまとめて仮作成されたギルドまで出てきております。
さらにそのメンバーたちは黒いアバターの拠点をどこかしらの情報ルートで手に入れたのでしょう・・・場所を突き止めたらしく近く行動に出るとか話し合いの場を設けて説明するようです。」
「そう、かなり大規模にまで黒いアバターがプレイヤーに関与して来ていることは間違いないと言うわけね。
それにユキシロやファムが狙われたという事もあると私たちもその勢いに乗せようとしている可能性もあるわね。」
「つまりこの行動の裏には黒いアバターの思惑があるという事か??」
ムクロの結論を急いだ問いにエリエントは首を横に振り、今はその答えが出ないと言って外を見ると何やら騒がしく。
表をみて見るとそこにはたくさんのプレイヤーが黒いアバターを討伐するぞと旗を掲げ咆え・・・始まりの都の中央広場で参加者を集うと言いながらぞろぞろと歩いておりムクロはその行動と内容にどういって意味があるのか気になり。
ユリハ達が来るまでには戻ると言って外を飛び出そうとしたが・・・・
「どうせ止めても内容を聞きに行くのなら私も一緒につき合うわ。
ムクロの勝手な行動を見す見す逃すのもユリハたちに言い訳が経たないし・・・私も彼らがどうしてここまでしてメンバーを集め行動に移しているのか真の意味を知りたい。
だからレイはここでユリハたちを待たせておいてくれるかしら?」
「ご主人様の命ならば致し方ありません。
ですがくれぐれもお気を付けくださいませ・・・この辺りでユキシロたちが襲われたので奇襲をかけてくる可能性もありますので。」
レイの注意を聞いた2人はぞろぞろと歩いて向かっている先の広場へと足を運び演説台近くに到着すると他にも見た顔がありライザーの顔があった。
「よぉ、ムクロじゃねぇか。
お前も今回の大規模討伐に参加するのか??俺たちは雇われたからしゃあなしに参加してるだけだがよ。
今回の戦いは力のあるものが多い方が頼もしいからムクロが参加するなら楽でき・・・」
「いい調子で話してるけどお生憎様。
私たちはこのすごい人数に語り聞かせようとしている内容を聞きに来ただけなの。
これだけのプレイヤーを束ね動かそうとしている内容を聞きにね。」
「それにここまでの人数となったらただ事じゃないだろ。
だから話を聞くだけ聞いておいても損はしないんじゃないかと思ってさ。
それにこの黒いアバターたちの動きは異常だ・・・イベントの告知もないままあんなのを野放しにしておいていいはずがない。」
ムクロたちが話し込んでいると演説台に1人のプレイヤーが現れ悠長に話を始め足を運んだプレイヤーたちに感謝をしつつ本題を語る事にしようと言って。
メンバーたちを束ね指揮する統領のルイゼと言う名のプレイヤーが演説台に現れ軽くプレイヤーを眺めてから軽い自己紹介を始めた。
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