第703話 黒いアバターの襲撃
―――――――――――――――自宅
ブロッサムを開いた悠一の目に飛び込んできたのは由里からのお誘いメールで、グロリアで遊ぶや他の詳細が書かれていない事から悠一自身の暇か暇じゃないかを問うており。
悠一は少しだけ考え・・・由里に対し断る理由もないという事から由里に大丈夫だと言う内容でメールを返すとすぐに由里から通話が来た。
「悠一君おはよう。
昨日の今日で疲れていなかったらなんだけど・・・一緒に商店街を見て回らない??
なんだか祭りが近いとかで出店が出ているらしくてちょっと下調べも兼ててるんだけれど体調は大丈夫かな??」
「少し寝たりない感じはあるけど不調って事でもないし行ってみるか。」
悠一が了承すると由里はパパッとスケジュールを組み予定が作られると通話を切り。
悠一は遅れないようにと用意をし始め準備ができると涼孤に出掛けるとだけ伝え家を出ると・・・ブロッサムが振動し音からしてレイからの着信と知った悠一は通話に出ながら歩みを進めた。
「ご主人様おはようございます。
少々お時間よろしいでしょうか??」
「歩きながらでもいいなら聞くけど・・・通話をしてくるほどだから緊急事態か??」
悠一はレイの通話する事態に緊急を要する内容だと感じとり問うと、レイは先日まで語っていた黒いアバターが先ほど広場に現れ数名のプレイヤーに攻撃を仕掛け飛行しダンジョン内へと向けて飛び去ったと言う内容を語り。
襲われたプレイヤーやNPCの中にユキシロとファムがいた事を口にした。
「2人とプレイヤーには特別大きなダメージや問題はありませんでしたが。
どうしてこのような事を黒いアバターが行ったのかが問題で・・・私の考えでは先日攻撃を仕掛けたユキシロやファムを何かしらの方法で追尾し街へやって来たのではないかと考えられます。
そして他のプレイヤーを攻撃した理由としては見せしめかユキシロやファムと同様に他のものを攻撃する知恵を得たことによる行動かと思われます。」
「そんな事があったのか。
全員無事で何よりだけどレイの予測が正しければ2人だけでダンジョンや階層を出歩くのは少し危険だな。
他の場所でだと多数の黒いアバターと出くわす可能性も考えられるし。
コレは俺の考えだけど・・・中ボスクラスから大型までが追ってきたらと考えると少し状況的にはマズイから2人にはあまり街にもフラフラと出歩かないように注意をしておいてやってほしい。」
悠一は聞く耳をもつかどうか不安であったがレイならその役を引き受け無事に言い伝えることができるだろうと託すとレイも承諾し受け入れ。
悠一はそろそろ由里との合流地点だからと言ってレイとの通話を切り待っているとすぐ近くから声が聞こえ振り返るとそこには夏の服装をした由里がやってきていた。
「悠一君おはよう。
ん~~それにしても今日は今日ですごくいい天気だね。
えっと・・・悠一君?どうかした??」
「いや、さっきまでレイとグロリアで起きてた事について話していたんだ。
ユキシロとファム他数名のプレイヤー達が襲われたらしいんだ。
でも他のプレイヤーやファムたちはダメージは少しあったモノの無事らしいから安心してくれってさ。」
悠一はレイから聞いた話の内容と予測等の話を由里に伝えると由里はレイの予測にパターン的なモノが絡んでいるのでは?と不思議そうに考えるも悠一はコレ以上グロリアの話でモヤモヤしてしまう前に本命である商店街をぶらぶらしようと言って歩き出すと由里はその背を追いかけるようについて行くのであった。
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