第690話 エリの最強最悪な鍛錬

―――――――――――――――プライベートホーム



 エリエントの手はクーリアの肩にのると次第に強さを増し・・・まずは施設へ突入する前にやるべきことがあるとクーリア以外にも全員を見渡し告げると。

察しの良いアヤカやミストは例の話と言って、鍛錬の事かと問うとエリエントはコクリと頷きヴァニスやユキシロたちはそっと逃げようとしていたが・・・・




「あら?どこに行こうというのかしら??

ここまで言ってまだわからないのかしら??

鍛錬をするのよ、この状況でもよ・・・そうじゃないとさらに上のクリア何て到底できないわよ。

それに今回の相手の実力も未知な部分が多い事も考えると武器やスキルだけに依存することなく戦えるようにより実践的な鍛錬をするから私についてきて。

あとソレから・・・・ムクロはついてこなくていいわよ?ムクロが来るとユリハたちが集中できないから。」

「あはは・・・・了解・・・それじゃみんなエリの鍛錬を気合で乗り切ってくれ。

きっとキャンプ場で考えていた内容がここで現れるはずだ。」

「それを聞くと何だか胃もたれしたような感じね。

だけど実践的鍛錬というのだからそれなりの事をするのだろうし私は行くわ。

少しでも強くなれるのならやっぱりこういう機会は見逃しちゃだめだと思うから。」

「私も行くよ!!だからムクロ君は少しだけここで待っててね。

すぐに鍛錬を終えて戻れるようにするから。」

「んあぁ~~まさか返ってきた当日からエリの鍛錬になるなんてちょっと予想外だよ・・・・ヴァニス達も白目になってるし・・・大丈夫かな・・・」

「だが、エリの鍛錬方法は多少厳しいとしてもそれだけの効果が期待できるから言って損はないと思う。

だからこの鍛錬は気合を入れてやるべきだろうな。

で、鍛錬はどれくらい時間がかかるのだ??」

ミストのふとした問いにエリエントはニヤリと笑みを浮かべ・・・だと告げ。

ムクロたち他、数名を除いて脳内が停止し・・・脳内で理解すると思わず流れに驚きの声を上げていた。





「うぇ!?マジ!?エリ1人で私たち全員を相手にしてPVPをするって事!?

そんなの無茶だよ!!普通にすぐ終わっちゃうんじゃないの???だって・・・私たちだって前までの頃よりも断然強くなってるし武器もよくなってんだよ??」

「そうだな・・・先ほどの発言は驚いたがクーリアの言葉も一理ある。

だが・・・この自信と圧倒的な圧は間違いなくエリは1人で私たちをやれるという自信の表れだ。

不要な詮索や考えは捨てて思う存分戦ってみるのもいいかもしれないな。

こう言う機会でもなければ連携を意識したこともできないだろうし・・・・エリの真の力が私は見て見たい!!」

「そうね・・・ムクロと違ってエリは力を温存してる感じが強いしちょっと興味あるかも。」

「はッ!?私たち全員とエリって無茶苦茶じゃない!

それにいざこうやって戦う事になってるけど連携何てすぐに取れるはずもないじゃない。」

「ヴァニス、それはちと違うのじゃ。

こう言う場面じゃからこそアタイたちは力を合わせ連携をしてエリを倒す必要があるのじゃ。

そうじゃなければアタイたちは間違いなくエリに消されてしまうのじゃ・・・・」

「それにエリの本気は今まで戦ってきたボスモブのどれらとも違う危険な感じがするから気を抜いちゃだめかもね。」

最終的に鍛錬という名でエリエントvs他のメンバーというとんでもないことになり。

エリエントはユリハたちを借りていくと言って本当に出て行ってしまい・・・ムクロはその場に1人ぽつんと残されていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る