第689話 氷の施設への突入??
―――――――――――――――プライベートホーム
ルミ子の伝えたかった最も需要な内容はここからだと言って。
先ほど言っていた黒い天使アバターの姿が消えたといっていた内容とは違い・・・一部のプレイヤーが足を踏み入れない場所に拠点を構えていることが報告されているといってルミ子はその一例である場所を口に出した。
「その場所とは、マスターがユキシロと出会い天世界へ通じるゲートのあった氷の世界に黒い天使アバター連中が怪しい建物を作っているという情報を最近掴みました。
以前に別施設で作られていたモノがここに保管収容されていると考えていますが未だ調査に出たものもおらず情報は施設がある以外の事が不明です。」
「この施設は現代の科学研究所のような作りをしているな。
それにここにあるのは戦闘スペースのような空間・・・何かがここで行われているのは確かだろうな。」
「うん・・・こんなにも施設を組み上げて運用するってことはNPCには到底できない処理だと思うし本当に人が捜査して何かを企んでいるような気しか感じられないね。
だけど・・・これだけ堂々と施設を晒して何をしようとしているんだろ?」
「それは以前調査中ですが、ご主人様や姉さん方の考えが当てはまるかと存じます。
真意を見るのであればその施設に直接入り込み情報を得ることが大切かと。」
「ぬぅ~~ずっと聞いておったのじゃがあんまり内容が入ってこないのじゃ。
つまり・・・殴り込んで情報を集めればいいのかのぉ??」
「すごい直感的な答えだけど・・・それで合ってるんじゃないかな??」
ファムとユキシロの言葉に苦笑いをしながら話していると、さらにクーリアやミストがプライベートホームにやってきた。
「やっほぉ~やっぱりここにいたねぇ。
戻ってから宿題をやろうとしてたけど全然やる気でなくってさぁ~ついついログインしたらミストとばったり出会ってここに来たんだけど何々!?すごい深刻で楽しそうな話をしてるような雰囲気だったけれど!?面白い話なら聞かせて聞かせて!!」
「どうやらここに来たタイミングは良かったようだな。
洗濯や夕食の支度を終えて来てみれば面白そうな話をしているじゃないか。
人手がいる話なら是非とも聞かせてくれないか?ムクロの為なら存分に手をかそう。」
「そう言ってくれると助かる、それじゃルミ子の話をざっくりとするか。」
「そうだね、だけどアヤカたちが来たら話さないといけないけど・・・・どうしよ?」
「それなら問題ないわ。
レポートを書こうとしてたけどどうせみんなここに来ると思ってきちゃったわ。
それとエリもヴァニスもここへ一緒に来たから問題ないわ。」
「本当にこういう話をする時にはすぐに呼びなさいって何度も言ってるのにムクロは本当に秘密事が好きなのね。
でも、この話なのなら嫌でも耳に入ってきそうだし流しておいてあげるわ。」
「私はあんまりゴチャゴチャしたのにはかかわりたくないけど・・・でもグロリアの危機なら少しくらい手を貸してあげても・・・いいけど??でも規模とか状況に寄るわよ!?何でもかんでも関わりたいわけじゃないからね!!」
話をしようとしていた矢先にヴァニスやアヤカたちも合流しちょうどいいという事でルミ子の掴んだ情報をあらかた説明するとミストたちは大体の事を把握し頭の中へ入れると。
その情報からいつ、話に出ていた施設に乗り込むのかという話になり。
クーリアはすぐにでも行こうというが、その肩をそっと掴み抑えたのはエリエントであった。
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