第662話 アスレチックへレッツゴー
―――――――――――――――キャンプ場
耀子の朝食は炊き上げた飯盒の大半を食したが他の悠一たちがあまり食べなかったこともあって由里の米が何とか残り由里も耀子と焼く係を変わって無事に食事につき、悠一は後どのくらいで魚が焼けそうかと問うと涼孤との誤差から考えてもうそろそろ出来上がると言うと同時に耀子は誰かを呼び出して確認して欲しいと叫んでいた。
「誰か~~この感じは焼けたっぽいけどどうかな?涼孤さんでも誰でもいいから見てくれない??」
「私たちじゃちょっと不安だから見てくれると助かるわ。」
「だという事だし俺達が行こうか姉さん。
由里はここでゆっくりと朝ご飯を食べて・・・・ん?」
「由里のこの目はどこにもいかないでほしいといった目だな。
よし由里の頼みならば仕方ない。
私が見てくるから悠一は由里と一緒にここで待っているといい。」
「ごめんなさいわがままなことしちゃって・・・」
由里は涼孤に対して謝るが涼孤は気にしなくていいと言って耀子たちの待つコンロの方へと向かうと魚に火が通っており完成しているという事で皿に盛って悠一たちのいるテーブルに置かれると全員で魚の身を取って頬張ると・・・
「お、コレは美味いな。
グロリアの魚とはまるで味も全然違うな。」
「そりゃそうじゃん!!こんな山の中で釣って来てすぐに焼いたんだしさ??
もう少し悠一はロマンというかそう言うの無いのかねぇ~」
「そうは言うけれど耀子も大概グロリアを引き合いに出して話してるから同じ部類じゃないのかしら。
だけどこの魚は美味しいわね・・・・アイリスにしてはお手柄よ。」
「えへへ・・・これもみんなで力を合わせて釣り上げた結果だと思う。
だけど本当に美味しいわ!!こんなに美味しい魚だったらもっと釣りたいところね。」
「それは環境的に考えてダメだと思うからこれだけにしておきましょ。
にしても夏休みにこうして外でのんびり過ごすのもいいものね。
家の中でグロリア三昧になるかとおもったけれどこうして外には出るものね。」
「私もこうやって外で皆と何かを共に行う事はいいことだと思う。
こうやって環境が変わればまた別の見方や捉え方を学べるというか・・・
新しい自分に出会えるというのかな??」
「うん、涼孤さんの言ってる事少しわかるかもしれない。
私も今までの夏休みはあまり外に出掛けたりすることはなかったけれど・・・こうしてみんなで外で何かをするってことに意味を感じるよ。
大切な人と過ごす貴重な時間でもあるから・・・・」
由里は悠一を見つめながら語ると耀子はぐぬぬと悔しい表情を浮かばせ・・・
「よし!!!これを食べた後はどうする!?皆でこの近くにあるアスレチックで遊ぶってのはどう!?ねぇ!!悠一も外でメチャ暴れるようにして遊びたいよね!!!ねッ!!!」
「え、あはは・・・そうだな・・・こうやって外にいるんだしアスレチックがあるのなら運動するのもいいかもしれないな。」
「へぇ~そんな場所があったのね。
それだったら私も参加してみようかしら。
アイリスはもちろん参加よね??」
「もちろん!!こんなに楽しそうなイベントはないわ!!
で、このキャンプ場のどこにアスレチックがあるのかしら??」
「ちょっとお待ちなさい。
まだ魚が残っているわよ・・・それに食べてからすぐの運動は体に悪いから動かない方がいいわよ。」
「アスレチックか・・・確かこの川を越えた先にある広場のようなところにあったはずだ。
よし食後の片付けが済み次第にでも行って遊ぶとしようか。
言っておくが危険な遊びや行為はなしで頼むぞ??」
涼孤は耀子に強く言いつけると耀子は苦笑いをしながら返事を返すと全員で残っていた魚の身を食べ始めるのであった。
「ふぅ~ご馳走さんだ。
本当に川で釣った魚をそのまま食べられるなんていい所だな。
こんなにいい所ならここに住んでもいいよな。」
「もう悠一君ったら、でもそうだね・・・食べ物は美味しいし風景は綺麗だし申し分ないよね。」
「そんなおじいちゃんみたいな話はいいから使った皿とかちゃちゃちゃっと洗って遊びに行こうよ。
今日がこうやって遊べる最後の日なんだよ??」
「耀子の言いたいことはなんとなくわかったわ。
それじゃすぐに皿を洗ったりしましょうか。
アイリスも手伝ってくれる??」
「任せて!!私もお皿くらいちゃんとできるからどんと任せてよ。」
「それじゃみんなで手分けして洗い物の掃除とやってしまおうか。
耀子の意志を汲み取ったコトハはしょうがないと皿洗いを速めると涼孤もそれに乗っかる形で皿洗いや掃除を開始し。
ゴミを指定された場所に捨て皿洗いを完了させると耀子が楽しみにしていたアスレチック場へと悠一たちと共に向かうのであった。
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