第663話 ロープ下りの戦い
―――――――――――――――キャンプ場
耀子に導かれてアスレチック場にやってきた悠一たちはどの遊具で遊ぶかと選んでいると。
その中でもアイリスは数あるアスレチックの中で縄にまたがり移動する遊具に興味があると言いだして行ってしまい。
1人で遊ばせると危ない行為をしでかす可能性もあると考えた涼孤は悠一たちと共に安全を確保するためにと移動した行くのだが・・・・
「ぶ~ぶ~~私が先に遊具を選ぶ前にアイリスが決めるなんてお嬢様特権は止めてよ??それともこれがアイリスのチケットの効果でいいわけ??」
「ごめんなさい・・・今までに見た事のないモノばかりでついつい足が勝手に動いちゃったの。
ん~それとコレはどうやって遊ぶのかしら??遊び方とかそう言ったモノがないけれど。」
「それはロープ下りって言って。
そのロープをあそこの坂まで持って行って縛ってあるところに足をかけて降りてくるシンプルな遊具よ。」
「俺も遊んだことはあるけどこうしてアスレチックに来るのは本当に久しぶりだな。
よし、そう言う事ならアイリス・・・上まで行って乗ってみないか??」
悠一の言葉にアイリスはすぐに返事を返しロープを持って登ると。
もう片方には耀子が乗るつもりなのか同じようにロープを持って並ぶと耀子は言うであろうとした言葉を口に出した。
「こういう状況になったんだしもう目一杯遊ぶしかないっしょ!!
だったらわかるでしょ??そうそう・・・こういう流れは勝負しかない!!
つまりこのロープ下りで誰が一番早く降りられるかの勝負だよ!!」
「やっぱりそう来たか・・・でも罰ゲームはなしだぞ??
そう言うのがあると耀子は無茶するからな。」
「私もそれがいいと思う。
せっかくの楽しいアスレチック場でケガはよくないよ。」
2人の冷静な言葉に耀子は奥歯を噛み締めて言い返さずにただの勝負とだけ言ってロープに足をかけるとアイリスは悠一の手を借りてロープに足をかけた。
「アイリス大丈夫か??あんまり力をかけすぎると飛び出すから冷静にだ。」
「はわわ・・・うん・・・グロリアよりもすごくリアルに動くからバランスが難しい・・・耀子、勝負の合図を任せてもいいかな??」
「あいよ、そんじゃ行くよ・・・・3・2・1・・・スタート!!!」
「お、2人ともいい勢いでスタートしたな。
2人とも安全に滑って下りてくるんだぞ~~~」
「すごく気持ちよさそうだね。
私も次にでも滑ってみようかな。」
「それじゃ私と勝負しましょ。
こういうのはあんまり遊ばないのだけれど相手がいるのなら話は別でしょ??」
耀子とアイリスが滑り降りる中で次の順番に予約を入れた由里と彩花は2人の到着を待っているとそれはすぐに結果が現れ。
先に到着したのはアイリスで次に到着した耀子は悔しそうにアイリスへもう一度勝負と言って挑戦状をたたきつけていた。
「それじゃ次は私たちが滑って来るね。
あ、悠一君次は私と彩花さんとで勝負だから審判よろしくね。」
「言っとくけれど由里に甘く審査をしないでよ?
これも正々堂々とした勝負なのだから。
さてと悠一にしっかりと釘を刺したことだし行きましょうか。」
「あはは・・・キッチリと判定するから任せてくれ。
それに姉さんやコトハもいるし大丈夫だろ。」
「そうね、悠一だったなら大体は由里に傾くけれど私は公平性を保つから悠一よりは信用できるかしらね。」
「うむ、悠一は由里にめっぽう甘いときがあるからな。
だから悠一が誤った判定をした場合は私たちが飛び出すから心配はいらないぞ。」
悠一の他に涼孤とコトハの審判も導入されると開始地点に辿り着いた2人はスタートの掛け声と同時に滑り降り。
華麗に2人がゴール地点に到着すると悠一の判定で由里の方が早かったという言葉に彩花は2人をすぐさま呼び判定を誤魔化していないかと問うた。
「って、悠一は言ってるけれど2人はどうだったのかしら??
本当に由里の方が早く到着してたの??」
「そうだな・・・私も悠一と同じよう由里が先に到着したように見えたがコトハはどうだ??」
「私も由里が先に到着したという判定で悠一が誤魔化したという事ではないわよ。」
「あははは・・・勝負なら私の負けでいいけれど・・・」
由里は苦笑いして負けを認める発言に彩花は肩を掴みそうじゃないと言いだし。
ただ悠一が甘々に判定していないかというのを疑っただけだと伝えると。
由里と彩花の戦いは由里の勝利という事で決着が着き・・・次にロープ下りをする者はいないかと問うが誰もおらず。
いないのならと耀子はアイリスに再選を求めるとアイリスは受けて立つと言って2人はまた上まで駆け上り楽し気にしているという事から邪魔をしないようにと悠一たちは危ないことをしないようにとだけ2人に伝えて違うアスレチックを遊ぶことにし移動するのであった。
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