第661話 魚の串焼きと朝食開始!!

―――――――――――――――キャンプ場



 魚を釣り上げたアイリスは今までにないくらい大はしゃぎで喜んでおり、その表情を見ながら悠一たちは魚をクーラーボックスに入れるがその魚は大きくクーラーボックスに収まらないままビチビチと跳ねまわっており。

よそ見をしていれば逃げられるかもしれないという事から釣りはこの辺で止めにして魚を運ぶことを優先すると耀子はブーブーと言いながらも持ち運ぶのを手伝い涼孤たちの待つテントへと戻って行くのであった。




「ただいまぁ~~ねぇねぇ見て見て!!すごいでしょこの魚!!!」

「自慢しているように言うのはいいけれど釣り上げたのはアイリスなんだからね?

で、この魚はまだまだ元気そうだけどどうする??」

「これは中々の大きさだな。

魚は鮮度が大切だから新鮮なうちにいただくとしようか。

それじゃ魚を持って水洗い場に行こう。」

「それじゃ俺と彩花で魚を運ぶから耀子たちはここで由里の手伝いをしててくれないか??」

「うんわかった。

あぁ~それにしても初めての魚釣りで大きな魚を釣ったなんてすごい感動したわ!!あ・・・・えへへ・・・つい興奮しちゃって・・・」

アイリスは戻ってからもなおテンションが高くハッと自分で気が付き落ち着きを取り戻すと由里の元へ耀子と向かい。

悠一たちは魚を持って水洗い場へ運ぶと・・・




「それじゃ包丁でココをこうしてっと・・・・よしコレで下ごしらえは完了だ。

後はこのBBQ用のクシで焼けば完成だからまた戻るとしようか。」

「さすがに手際がいいわね。

私なんてまだまだ魚なんて1人で捌けないわよ。」

「俺も全然だがあんまり困るようなモノでもないし。

それよりも耀子たちの方が心配だから早めに戻るとしよう。」

綺麗になった魚を持って3人が戻ると耀子は待ちくたびれたと足をバタバタとさせて文句を吐いており。

その他のコトハ達はと言うとコンロの調整をしつつ飯盒のふたを開けてご飯がちょうどできたらしく魚をそこへ持って行くと・・・・




「朝食からすごく豪勢ね。

こっちもご飯が炊けたから好きに使っていいわよ。」

「それじゃ遠慮なく使わせてもらうとするかな。

――――――――――――よっこいしょ・・・・っと。」

「すごい豪快な串焼きね。

ここまで大きな魚を焼くなんてことは生まれてからしたことが無いからちょっと心配だわ・・・・」

「大丈夫だ、キャンプでの調理も私は慣れているからな。

焼き上がるまで私が見ているから悠一たちは先に朝ご飯を食べて待っているといい。」

「あ、それだったら私も一緒に手伝います!!」

由里は涼孤にだけ魚の番はさせられないと言って手伝いに入ると耀子は食べる側と言って朝食の並べられたテーブルへ付きコトハにご飯を入れてもらいまだかまだかと待っていた。




「それじゃ由里と涼孤さんには悪いけれど私たちは先に朝食を始めさせてもらうわね。

――――――――――では、いただきましょうか。」

「いただきます!!!もしゃもしゃもしゃ!ん~~やっぱり外で食べる朝食も格別だねぇ~~~それに涼孤さんの手料理は一段と美味しくて何杯でもお替りできちゃうね!!」

「で、でも由里さんと涼孤さんの分も考えないとだからあんまりガツガツ食べたらだめじゃないかな??」

「アイリスの言う通りね。

私たちの代わりに焼いてくれてる2人に対してそんな仕打ちはできないわ。

それに私はすぐに食べ終えて2人の代わりになってあげたいと思ってるからちょっと早く食べちゃうわね。」

彩花は耀子たちたとは比べ物にならない程はやく朝食を綺麗に食べ終えると由里達の方へ向かい先ほどから動きっぱなしの涼孤とバトンタッチをすると涼孤は自分の席に着き朝食に口を付け始めた。




「うん、美味しい。

みそ汁も他の料理もしっかりと味も付いているし問題ないな。

その、悠一たちの口には合っているのかな??」

「もちろんだ、さっきから耀子のおかわりが止まらないからちょっとどこでストップをかけようか困ってるくらいでさ。」

「ん~だってだってぇ~~すごい美味しいんだもん!!こんなの食べたらどこで止めればいいのか全然わかんないくらいだよ!!!もしゃもしゃもしゃ!!!」

「それにしてもコレは女の子の食べ方じゃないわね。

もう少し落ち着いてお淑やかに食べることができないの??

アイリスを見てごらんなさい・・・しっかりとしたレディーとしての食べ方ができているでしょ??」

「えっと・・・私はそう言う学校だから慣れているというか・・・あはは。

本当なら耀子のようにガツガツ食べる方がいいのかもしれないのだけれどどうしてもゆっくり食べちゃって・・・」

アイリスは小さくとった米をパクパクと食べながら語る中で耀子はすごい勢いで食べ、由里の分が残るのかどうなのかと思わせる勢いで食べ進めていた。

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