第634話 ストームナイト撃破
―――――――――――――――古代の遺跡後地
遠距離部隊のいる方向から煙と爆発音が複数回起こったのだがそれ以上の戦闘や何かトラブルが起きた様子もなくファムの帰りを待っていたのだが。
感電から解かれたストームナイトたちはその合流を許さないというのか再び陣を編成しなおしミストへと攻撃に出ると共にユリハ達の方にも攻撃をするようで攻撃に出ていた。
「ついにこっちにも来たね。
ミストはその前にいるモブを倒して!!私たちはこっちに向かってくるモブを迎え撃つから。」
「うむ、まさかさらに進撃するだけの陣形を持っていたとは不覚であった。
感電したモブ達も必死の行動だから冷静に対処してくれ。」
「そうじゃの・・・必死になった時のモブの動きは予想を超える動きをする者もおるし一段と注意をして動くことが肝心じゃが。
アタイはそんな事よりも今はミストの戦いを見て燃えておるのじゃ!!!
じゃからアタイはガンガンと攻めさせてもらうのじゃ!!!!」
「あぁちょっとユキシロ!?もう勝手に飛び出したら駄目だって言ったところでしょ!!!
もうユリハはそっちのグループを任せるよ?私は暴走気味のユキシロをサポートしなくちゃだから!!!」
そう言ってヴァニスはユキシロの後を追って向かいユリハはユリハで目の前に迫りくるストームナイトの群れを相手に武器のアビリティを使い有利に戦いを進めながらミストをチラッと見ると。
ミストも矢を受けて負傷したからだとは思えない軽やかな動きでストームナイトの連続攻撃を回避しカートリッジの効果で反撃し攻撃する姿は以前のミストの動きとは断然違って見え・・・以前のミストよりも勇ましく自分とは違う芯の強さを捉えていた。
「ていやッ!!!ミストはやっぱりすごいね・・・・フッ!!!!」
「どうしたんだ急に??それを言うのであればユリハだって大したものではないか。
その武器の力をすでに自分の物にして自在に操っているようにも見えるのだが??」
ミストはユリハの言葉に自信が感じた事を打ち明けるとユリハはくすっと笑みを浮かべながらも武器の力をまだ完全に引き出せていない事を語るとミストはその言葉にフッと笑みをこぼしていた。
「ハッハッハッハッハ!!!それだけ自在に扱って見せておいてまだ完全じゃないというのだからユリハもムクロにすごく似てきているな。
きっとムクロもユリハと同じ状況ならまだまだ上を目指せる発言をしただろうし本人もユリハにはまだ上を目指して欲しいと思っているはずだ。
それに私の方こそ自在に扱っているように見えてまだまだこの力には使い方があると思うんだ。
それを状況に合わせて本当に使えてこそ完全となるのだろうな。
だから私たちはまだまだ半人前の不出来なのだ・・・だったらもっと鍛錬を行いムクロにも納得させられるような形に仕上げよう。
それが今の私たちのするべき事なのだろうからな。」
「うん!!!その通りだと思う。
私もなんだか最近ムクロ君がどうしてまだまだダメだとか自分を追い込むようなことを言うのかやっと分かったような気がするんだ。
コンボの数、スキルの発動タイミング・・・武器のアビリティの起動。
どれもが上手くできてこそなんだけど前の私ならそこまで考えなかったけど上を目指すとなるとそれが目に見えて自分がどれだけ雑だったのか思い知らされちゃって。
でも・・・ムクロ君はそんな私たちにチャンスというか余裕をくれたからこうして自分で気づいて上を目指そうともっとうまくなれるように努力するって事が分かったんだと思う。
だからそのムクロ君に絶対驚いてもらうために私も頑張るよ!!!
―――――――――――だから貴方達には負けられないのよ!!!ごめんなさいね!!!」
「グシャァァアァァッ!?!?!」
ユリハのアビリティとスキルの組み合わせが決まりモブの群れが瞬時に消滅すると。
ミストの方でも同じようにしてモブを消滅させてグーサインを出すミストが見え・・・一方ユキシロたちの方では互いにガードと攻撃のタイミングをうまく合わせたチェーンが組み上がっており。
その動きにただただ翻弄されたストームナイトの群れは瞬く間に蹴散らされ消滅し最後の一体が消え去るとユリハ達の方へと戻って来ていた。
「ぬふっ!!いい肩慣らしじゃったのじゃ!!
アタイの武器ゲージも少し溜まって後もうちとだけ集めればバーストが使えるのじゃが・・・・休むと減るのがくせ者なのじゃ。」
「それはしょうがないんじゃないの??
ずっと蓄積したままだったらPVPとかイベントの時に使用されて荒らすでしょ??
それに比べてこのマジックドレインはガード系だから有能よ!
あぁこのスペルに対抗するためにだけにアビリティ枠を2つも消費して付けてもらっただけの事はあるわね!ホント最高よ!!!」
「あはは・・・それはクーリアとエリちゃんを相手にするとすごく効果が表れそうな武器だよね。
それにユキシロの武器はゲージの効果は弱点でもあるけど連撃が売りにしてるユキシロにしてみたら持ってこいですごく相性がいいしこのまま技量と戦い方の鍛錬だね!!」
「でもってユリハと私は武器のアビリティと自身の力をもっと理解し動けるようにすることだろう。
それらができれば本当にムクロも認める力になるはずだしこの先も頑張って行こう。
と、言っている間にファムが戻ってきたな。」
「あぁ~~やっとみんなを見つけられたよぉ~~~
何とか遠距離部隊を倒したけれどユリハ達の戦闘が全然見えなくて戻るのに苦労したよ~~~ふぇ~~」
ファムはハァハァと速度をある程度出して探していたのか息を切らしており。
その疲れたファムを休憩させつつもミストは自身の受けた傷を徹底的に治療し始めるのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます