第633話 劣勢状況からの打開

―――――――――――――――古代の遺跡後地



 弓矢がミストの腕を貫き回復のチャンスを潰されると・・・ファムはコレ以上議論する時間はないと考えすぐに遠距離攻撃を仕掛けるストームナイトの方へと飛び立つとユリハは自分が背後に回り矢を落とすと告げその間にやって来るモブをヴァニスやユキシロに任せると2人はモブに攻撃を仕掛けるのであった。



「そう言うわけだから私たちがミストを守るからミストは自分でできる限り治療しててよ!!!ていッ!!!

遠距離部隊を倒したら一緒にやり返すんだからこんなところでモタモタしてるミストじゃないでしょ??」

「うむ!!ヴァニスの言う通りなのじゃ。

このストームナイトを倒し先にいる中ボスも倒しそしたら次は本当の目的のボスを倒しに向かうのじゃ。

じゃったらミストはこんなところで終われないじゃろ?

主殿が見ている場で格好の悪い姿をさらさないよう今するべきことをするがいいのじゃ。

ヌラァァッ!!!

――――――――――――牙狼拳:穿撃!!!!」

「ぐあぁぁッ!!!ッッ・・・フゥ・・・そうだな。

その通りだ・・・私はこんなところで終われはしないしムクロに変な姿をさらすわけにもいかない。

だから少しの間だけ私の治療する時間を稼いでほしい。」

ミストの言葉にその場にいた全員はもちろんと答え目の前のモブに攻撃を叩き込みミストはミストで治療用キットを取り出し傷の手当てに出ると遠くから再び矢が発射されたが・・・・・



「はぁぁぁああぁぁぁッ!!!!矢はもう当てさせはしないよ!!!」

「グギャ・・・・ギャシャシャ!!!」

「ぬ??ユリハが矢を落としてからコヤツらの動きが変わったのじゃ・・・・

少し異変が起きておるようじゃ敵の動きに注意するのじゃ!!!」

「そんな事言われても戦うしかない状況でどう注意しろって言うのよ!!!

あぁもうこっちにばっかり寄って来るんじゃないわよ!!!

―――――――――スティールスラッシュ!!!!」

「よし・・・・あと少しで治療がある程度が完了だが。

もう少しだけ耐えてくれ・・・・みんな・・・」

治療をするミストに幾度も幾度も矢が撃ち込まれるがその矢はユリハによって全てが叩き落されるとストームナイトは次なる作戦を決行しスペルを唱え始めていた。



「まさか・・・次の攻撃は矢じゃなくてスペル攻撃なの!?」

「ぐッ・・・このままではマズイ・・・ユリハ!!私の事は気にしなくていいからその場から離れろ!!!」

「ユキシロ、ここは頼んだわよ?

どうやらここからは私の出番のようだわ。」

「のじゃ??ヴァニス??」

そう言ってユキシロにその場のモブを任せヴァニスはユリハに迫るスペルの前に飛び出し武器を構えた。



「ぐッ・・・何かが目の前に出てきて爆発したけど・・・一体何が??」

「ケホッ・・・ケホッ・・・・もう!!!ファムは一体何をしてるのよ!!

私の剣でしなかったらどうなってたと思うのかしら。

だけど・・・2人とも無事でよかったわ。

あぁ・・・これ??高貴な私の新しい武器のアビリティよ。

その名もマジックドレインって・・・そのままの名前だけれど効果はこの通りである程度のスペルなら吸収可能で反撃にも使えるのよ!!!

――――――――――――吸収したものを放て!!!」

「ギュシャッ!?!?ギシャァァアァァッ!!!!」

「ヴァニスの新たな武器のアビリティは魔法防御に力を発揮するものになっているのか。

よし・・・みんな待たせたな・・・治療完了だ。

これから私の受けた分のダメージをストームナイトに返してやらねばな。

だからユキシロは下がってるといい・・・ここからは私がやろう。」

「のじゃ!?病み上がりのミストには少々辛いのではないかのぉ??

じゃが・・・ん~~その面構えを見るに言っても無駄じゃろうし手が欲しくなったら声をかけて欲しいのじゃ。

アタイたちは後方を注意しながら見守っているのじゃ。」

ミストの発言によって残りのストームナイトは自分自身で討伐すると告げ武器のカートリッジを変えて前に出るとストームナイトたちはミスト1体に集中するかのようにして飛び掛かるとミストの一振りに雷鳴が走りストームナイトの体を貫き感電状態にさせていた。



「ギ、ギシャシャシャ・・・・シャグ・・・・・」

「コレでお前たちの動きを封じたのだが・・・難を逃れた仲間がいるようだな。

ならば再度カートリッジを変え・・・・コレでどうだ?

――――――――――――爆炎ヴォルカニックショック!!!!」

「すごい・・・ミストの攻撃に属性が付与されてる!?ううん違う・・・あれはスペルと物理の両方の力を持った攻撃になってるのかな。

――――――――あんなすごい攻撃見た事ないよ。」

「うむ!!!アタイもあれだけ激しい攻撃が来ると少し手を考えねば大変かもしれぬの。

物理は受け止めれたとしても魔法の部分がちと厄介じゃ・・・・今はPVEじゃが。」

「私の剣なら何とかだけど・・・こうやってまじまじと見るとすごい武器よね。

カートリッジを切り替えて効果を発動する武器なんて斬新でエレガントでクールだわ!!!

さすがは私の高貴な仲間のミストね!!まぁ??私の武器に比べれば大したことないのだけれどね!!!」

ヴァニスが大きな口を叩くとミストはその言葉をしっかりと耳に入れており・・・ヴァニスに今度ゆっくりとPVPでもして互いの力を試し合おうと言うとヴァニスの顔は急に青く染まり言うんじゃなかったとボソッと呟くと同時に遠距離部隊のいる方向から煙と爆発音が聞こえファムがストームナイトの遠距離部隊を倒したと悟りその帰りを待っていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る