第628話 ギガンテスの猛攻追撃

―――――――――――――――古代の遺跡後地



 アースドギガンテスの取り出した双剣は大剣を二本持っているかのような大きさで・・・その迫力にユリハ達は危険を察知し避けると予想が的中したかのようにアースドギガンテスは目がギラリと光りその場で回転の乱舞を行いモブもろともを刻み消滅させ。

そのスキルを発動し終えると疲れたのか息を整えつつユリハ達を睨みつけていた。



「あ、危なかったね・・・あのまま攻撃をしていたら私たちもやられていたよ。

だけどこのままボスをスルーするのは難しそうだしモブとボスに分かれて行動する方がいいのかな??」

「どうやらそれがよさそうだ・・・地中からぞろぞろと攻撃音を聞きつけたモブ達が集まって来ている。

これもきっとあのギガンテスが仕組んでいた事なのだろうな。

よし・・・それならば今回は私とユリハであのボスを押さえよう。

そしてモブをヴァニス達に任せてもいいだろうか??」

「えぇ問題ないわよ。

それにこのモブ達で私の剣の調整をしたいと思っていたところだから願ったり叶ったりよ。

さぁユキシロにファムは私にって・・・もう先に行かないでよ!!!」

「ぬっふっふっふぅ!!!アタイに指示を出したいのならそれなりの腕を見せるがいいのじゃ!!ヴァニスはまだまだ戦闘では未熟故にアタイはそこまで指示を聞かないのじゃぁ~~あっはっは~~」

「私はその・・・ユキシロのお守をしないとだからね!!!

別に指示を聞かないつもりじゃないよ??本当だよ??

あぁもうユキシロ待ってよぉ~~~」

ユキシロとファムの2人はヴァニスの掛け声よりも先にモブの処理へと乗り出しており。

ヴァニスはその2人の後を追うようにして追いかけて合流しモブを倒して道を作るとユリハとミストはその道を潜り抜けギガンテスの前までやって来ていた。



「グフォォォォォ・・・・・グフォォォォ・・・・グフォフォ。」

「すごく大きいけどコレくらいの敵を相手にできないとムクロ君とこの先一緒に先へと進めないだろうししっかりと戦えるようにしておかないとだね!!

ミストはこの大きさのボスは大丈夫なの??」

「ん~~そうだな・・・ある程度の大きさをしたモブを狩ってはいるが・・・人型のここまで大きなモブはこのギガンテスが初めてだな。

それに大きいのは図体だけではないようだし少し気合を入れる必要があるな。」

そう言ってミストは新しく作った剣を抜き呼吸を整えると真剣な眼差しでギガンテスを見つめ・・・動きを見測るとギガンテスは動かないミストへ先制攻撃として双剣の一撃を振り落としていた。



「グフォ・・・・グフォッ!?」

「ぐぐッ・・・・ぐぅ・・・何とか受け止めることに成功はしたな。

武器の耐久とダメージの軽減は前回の武器よりもいいようだ。

それからの・・・・ハジキッ!!!つつからの!!!カウンター!!!

――――――――――いけユリハ!!弱点に攻撃だ!!!」

「任せて!!!テイヤァァァァッ!!!!入った!!!!」

ユリハの一撃がギガンテスの弱点である足の結晶にヒットすると体力が減ると同時にその弱点は消滅してしまい。

ギガンテスの弱点は攻撃を受けると別の場所へ移動する変動型であるらしく先ほどとは違う別の場所に移動したと知るとミストとユリハは少し距離を取りどう対応するかと言う話をしだした。



「足の弱点は消えて次に背中か腹のどちらかにしか弱点がないけど・・・どっちがいいのかな??

腹の弱点はブラフの可能性もあるし背中は動きを読まないとカウンターじゃ到底間に合わない位置だし・・・どうする??」

「このままジリジリと攻撃を加えて戦うという方法も考えの中にあるがユキシロたちの疲労も考えるとできるだけ早く決着させたいが弱点の位置に疑問だな。

さてさてどうしたものか・・・・・」

「グフォォォォ・・・・グフォッ!!!!」

ミストたちが走り回って移動しているとギガンテスも双剣を持って追いかけ始めだし・・・そのまま追いつけない距離を保ちつつ話をしているとギガンテスは痺れを切らしスキルを発動させて双剣のギミックを使って投げ飛ばして来ていた。



「ユリハ!!!双剣が向かって来ているぞ!!!」

「うん!!この程度なら!!!弾けるよ!!!」

「グフォォォッ!!!!」

攻撃が弾かれたと知るとギガンテスは宙に舞った双剣の片方を繋いでいた鎖で引き戻すと同時に片手に残った方でユリハに追撃を行い吹き飛ばすとその次にミストが攻撃のターゲットとなり攻撃の連打に呑まれ出していた。



「が・・・ガハッ・・・・・すごい威力なのをもらっちゃったなぁ・・・早くミストの方に戻らないと・・・ぐッ・・・・が・・・こんな時に体の自由が・・・・」

「ユリハ大丈夫か!!!クソ・・・ギガンテスのカウンター狙いの攻撃スキルか・・・コレは迂闊に大きく弾くと攻撃される面倒な技なのだな。

だがユリハが戻るまでこのまま攻撃を弾きつつ維持するのも限界があるな。

だったら・・・私も新たな力を見せるしかないのかもしれないな。

――――――――ブレードチェンジ:フリーズカートリッジ!!」

「グフォフォッ!!!!フォフォッ!!!」

ギガンテスはミストに対し交互に双剣で攻撃をリズミカルに叩き付けていたがその攻撃を受けるスキに武器のカートリッジを交換させ能力を付与するとそのまま反撃に出た。



「さぁこの攻撃はどうかな??

凍てつき砕けるがいい!!!

――――――――フリーズブレード!!!」

「グフォフォッ!フォガッ!!?」

「ッ・・・・ミストの剣から煙が・・・・それにその剣に触れた双剣が粉々に・・・・」

ユリハの見ていた先での光景は剣から煙を噴き上げるミストの剣に触れた双剣の片方が崩れ落ちてバラバラになる光景にミストは剣を構え直しギガンテスに1人で突撃する姿にユリハは1人では無茶だと体を這わせてでもサポートをしようとしていたがその先に見えたミストの目には無謀な行動に出るような光りではなく勝利を確信したという強い眼差しを浮かべ光り輝いていた。

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