第627話 ユキシロの独り勝ち
―――――――――――――――古代の遺跡後地
ユキシロの変化した姿でのステータスは通常のユキシロを遥かに凌ぐものであり効果値が高い分だけあってそのバーストモードでいられる時間が数十秒が限度と表示されていたがユキシロはそれだけ時間があれば十分と拳を握りしめゴーレムライダーに追い打ちを仕掛け・・・先ほどと同じようにラッシュを仕掛けていた。
「のじゃッ!!!のららららのらいッ!!!
どうしたのじゃ!!!さっきまでと違って撃たれっぱなしではないか??
それともアタイの攻撃が見えなくなっておるのかのぉ??」
「グゴゴ・・・・ゴゴゴゴッ!!!!」
「ユキシロ危ない!!!ゴーレムライダーが掴みかかろうとしてるよ!!!」
ユリハの言葉を聞く前にユキシロは手を差し出し掴みかかろうとする手に触れるとその腕は強烈な衝撃に弾き返された可能にして吹き飛びゴーレムの装甲が飛散し弱点である部位がむき出しとなっていた。
「ふむぅ・・・アタイのこのバーストは今回が2度目の発動じゃがやはりすさまじい強さよのぉ・・・じゃがそれもここまでのようじゃな。
あとは楽になるがいいのじゃ!!!
――――――――牙狼拳:撃滅連打!!!」
「グゴゴゴ・・・・ゴゴ・・・・・ゴ・・・・」
「ぐッ・・・すごい爆発だったけどどうなったの!?
もしかしてライダーゴーレムの自爆とかしてないよね!?」
「うん大丈夫みたいだよ。
ユキシロが爆風の中から戻ってきてる・・・・それにしてもすごいギミックだね。
バースト・・・ユキシロの辿り着いた新しい力・・・うんうん!!すっごく面白い力だったね!!!
いつかユキシロと真剣勝負もして見たくなったよ。」
「そうだな、だがあれだけの能力があるのだからそれ相応のモノがなければ大変かもしれないな。
何せ硬化時間が決まっているにしてもあれだけのスペックで動けるとなると私たちの力でどうこうできるとは思えないし。
本当に勘やユキシロの動きをよく観察することでやっと対応できるかどうか・・・こうしてユキシロやみんなも成長していると感じると私もうかうかとしていられないな。」
「ミストはそう言いながらもすごい腕だと思うけど・・・
確かにさっきのユキシロの動きはすごかった・・・ボスを1人で倒しちゃうくらいだし・・・バーストギミックは私の武器に入れられたりするのかな??」
ヴァニスは自分の新たな武器を見つめて呟くとミストは同じ効果を淹れなくても自分の戦い方をどれだけ自由に切り替え動けるかがカギだと諭すと。
同じようなギミックを入れることを諦め自分の戦い方に磨きを加え試行錯誤して考えると語りユキシロを迎えに出ていた。
「ユキシロすごかったじゃない。
私見直しちゃったわよ!!あれだけすごい同格の戦いだったのにバーストの発動で一気に状況が一変するなんてね。
本当にその武器とユキシロの鍛錬の成果ね。」
「ぬっふっふっふ!!そうじゃろそうじゃろ??
アタイの日々の鍛錬とガヘリスに無理を言って導入してもらったこのギミックだからこそなせる業なのじゃ。
にしても2度目でここまで力が発揮できるとは思わなかったのじゃ・・・・
初めてギミックを発動した時はそれはもう少し火力が上がった程度じゃったのじゃが・・・・モブの数と中ボスモブの性能でかなりの上下があるようなのじゃ。」
「つまり・・・相手と自身の戦い方次第ではもっとステータスの上昇も考えられるという事か。
それは実に面白い話だ・・・だがそれをマネるような事をするものはここにはいないから安心して欲しい。」
「うん!!!私たちは私たちの力でユキシロを驚かせる強さを手に入れちゃうんだから!!」
「私もみんなもファムと同じ気持ちだよ!!
それにムクロ君たちもどこかで見ていて私たちの事を応援しているはずだしその気持ちにも答えないとね!!
さぁ後は残ったモブをやっつけて次の中ボスモブを倒しにいこっか!!」
ユリハ達はボスがいなくなったことでどうすればいいのかとあたふたしていたがやる気に燃えたユリハ達に攻撃を仕掛けられ止む無し交戦を再開するも指示のないモブ達は動きもバラバラで抵抗も虚しく終わりすぐに勝負がつきユリハ達は使ったMPやHPを回復させると次の中ボスを目指して歩みを進めた。
「移動しましたね・・・それにしてもユキシロのバーストでしたか??
あの機構は私たち天使の中にそのような力を使う天使がいましたが・・・・今はどこで何をしているのでしょうか・・・・
私と同じよう捕獲され塔でフリーズダウンされていると考えますとすぐにでも助け出してあげたいとは思いますが・・・・それもどこにいるのかも検索できないモノなのでどうしようも・・・・」
「そうだな・・・仲間がそう言う風に扱われるのは辛いよな。
今後そういった不思議な塔があれば登ってレイと同じようなタイプの天使がいたら助けるとして・・・俺たちも移動しよう。
このままだと見過ごしてしまうかもしれないからな。」
ムクロはレイの手を握って駆け出すとレイの顔は元に戻りユリハ達の後を追い移動すると。
次の中ボスは見える限りだとアースドギガンテス1体が指示を出すグループが目に付くだけで他にボスクラスのモブがいるようには見えずムクロたちはこそこそっと隠れながらアイテムを使って同じように見物の姿勢に入るとユリハ達は先ほどの興奮が抑えられなかったのか一斉にグループへ攻撃を仕掛けアースドギガンテスにも同じように攻撃を仕掛けるとアースドギガンテスは地中から何かを引きずり出してみせ。
それは巨大なモブの骨で作られた両手剣であった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます