第629話 ユリハの復帰と反撃の開始

―――――――――――――――古代の遺跡後地



 ミストが駆け出すと同時にギガンテスは片手にだけ残こされた剣を掴み取り迎撃を開始し・・・その交戦はすぐに起こり。

次の瞬間ミストの光り輝く眼差しの意味が露わとなり・・・・

その手に握られた剣のを入れ替えたのか先ほどとは違う光りを帯びておりギガンテスはそんなことを気にも留めず両腕で握り直した剣を振り下ろすと・・・・



「そう来るだろうと思ってカートリッジを新しくしておいたのだから存分に味わってくれ。

―――――――――ショックブレード!!!!」

「グフォッ!?グフォォォォオォォオオォ!!!!!」

「うぐッ・・・すごい光り・・・次の属性は雷のカートリッジ??」

「ぬぉ!?何やらすごい光が見えたのじゃが・・・どうなっておるのじゃ??

もしかしてあの大きいボスモブのスキルかのぉ??」

「ううん・・・多分違うよ。

それよりもユキシロの方にモブが集まってるから気を付けてよ!!」

「2人は無事なのかしら??

あの光が中ボスのスキルじゃない事だけを祈るしかできないけれど・・・私たちはいまやるべき事をやって少しでも早く2人の元へ行けるようにするわよ!!!

――――――――――スティールスラッシュ!!!」

ミストとユリハの戦う方からの光を見たヴァニス達は不安な気持ちになりつつも2人は無事に戦っていると信じて再び迫りくる目の前のモブに向かっていくと。

ユリハ達の方ではギガンテスの体にショック状態が入り動きが鈍くなった所で追撃をせずにミストはユリハに治療キットを使用し始めた。



「ユリハまずはその体の治療をするから少しだけ待っていてくれ。

それにあのボスは見ての通り一定時間はあのまま動けないはずだ。」

「うん・・・ありがとう。

絶好のチャンスだったのにごめんね・・・足を引っ張っちゃって。」

ユリハはしょぼんとした表情を見せるとミストはその額にデコピンを優しく入れ、互いにサポートし合おうと決めた事を語り後ろ向きな発言はナシだというとあっという間にユリハは立てるまで治療が完了し残った治療は自分でやると言ってミストに痺れたモブに攻撃をするように伝えて向かわせるとギガンテスは少なくともあと十秒数秒は動けないはずだったがバーサークが入ったのかその効果が前倒しとなって起き上がって体中から赤黒いオーラを放出していた。



「グフォォォォオ・・・・・フォォォォォオォォ!!!!!」

「チィッ・・・まだユリハが完全回復していない状況でこれか・・・・

だがこの状況だとしてもムクロならばきっと前へ前へと向かう戦いしかしないはず。

ならば私もその戦法を見習い後ろにいるユリハにこのギガンテスをどれだけ向かわせずに維持できるかやってみるとするか。

――――――――――カートリッジ変更・・・ブレイブアップ!!!」

ミストはカートリッジを切り替えて自身にバフを入れるとギガンテスが先に攻撃を仕掛けてくる前に自ら前に飛び出し攻撃を叩き込むがバーサク状態のギガンテスの力は想像よりも高く上がっておりミストの攻撃を易々と掴み投げ飛ばすとミストへ更なる追い打ちとしてギガンテスの乱打が撃ち込まれた。



「ガハッ・・・ガードをしてもこのダメージかさすがにバーサク状態のギガンテスはメチャクチャな威力だ。

だが・・・易々と私もやられるつもりはないのでな。

――――――――――カートリッジ変更・・・キュアーカートリッジ!!」

「グフォォォォッ!!!フォォォォォォオオオ!!!」

「早く回復し終わらないと・・・ミストが・・・・早く完了して・・・早く!!!」

ミストの回復する動作に合わせてギガンテスは空中からの一撃を見舞い地面を粉砕して見せ・・・何とか攻撃を避ける事には成功したミストが煙の中から飛び出すとギガンテスはその行動を呼んでいたのか砕いた地面の岩を掴みだしそのままミストに向かって投げつけると・・・煙の先からまさか岩が投げ込まれてくるとは思わずミストはガードの姿勢に入るがその岩の大きさと威力にガードが崩れ同じ方向に吹き飛ばされダメージを負った。



「はぁはぁ・・・・本当にこの戦法であった要るのだろうか??

攻撃を受けつつも攻撃し退避することなく攻撃し・・・だがこのままでは私の体力の方が先に尽きてしまうんじゃないのか??

あのボスモブは一向に私を休ませるつもりはないのか・・・・だけど本当に本腰を入れて対抗策を考えなければどうしようもないままやられるのも必須・・・一体どうするべきか・・・」

「グフォオォォォォオォッ!!!!フォフォオオウッ!!!」

「大丈夫だよ!!!ここからは私も一緒に無茶をして戦うから!!!

だからミストだけの無茶じゃないよ!!!」

ギガンテスの一撃が振舞われた瞬間、その攻撃はミストに当たる前に何かに遮られて止まり。

その遮った張本人とは完全回復をしたユリハでありギガンテスの攻撃をノーダメージで受けきって見せていた。



「はははは!!!あのバーサク状態のギガンテスの一撃を剣で受けきるとは流石はムクロが見込んだユリハだ。

だが・・・私たち2人であの状態のギガンテスをやれると思うか??」

「それはやってみないとわからないかな??私たちの力を合わせたらどこまでやれるのかこの新しい武器がきっと教えてくれるはずだよ。

だから武器と自分たちの力を信じてやっつけちゃお!!」

攻撃を受け止められたギガンテスは間合いを取りユリハの能力で攻撃が止まったのかどうなのかと睨みつけるようにして見たが再び攻撃してみるという結果に至りギガンテスは大きな腕を2人に向けて叩き付けていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る