第615話 ボス前のゾンビラッシュ

――――――――――――――ゲームセンター



 最終ステージが開始されると、次々に白衣を着たゾンビのお出迎えから始まり。

耀子や悠一たちはポイントがどうと言わず互いに協力しゾンビを蹴散らすと研究所内にちらほらと目に見えるほどの巨大なクモの巣に・・・次は何が来るのかと想像が固まると目の前から巨大なクモが現れていた。




「チィッ・・・このクモは倒すと中から子グモが出てきて面倒だから1体を集中攻撃した方がいいよ!!!

って、言ってる間に子グモが出て来てる!!!」

「狙って撃ってるけど的が小さくて当たらないよ!!!」

「動きをよく見て的確に撃つ・・・彩花のやり方だが言うだけの効果はあるな。」

悠一は以前ガンフィールドで教わった銃の撃ち方を試すとこの場でも効果が出ており由里達も悠一と同じように冷静に落ち着き1体ずつ的確に狙い撃つと再びゾンビがぞろぞろと現れ・・・ルート変更指示が現れていた。



「コレはどっちに進む方がいいの??

何か意味があったりするのかな??」

「私、この指示出た事ないから私もこの先どうなってるのかわかんないよ・・・

でもそれはそれで燃えるというかやる気が湧いてくるって言うか・・・

ねぇ!?どっちにする!?前のゾンビは私がやるから2人はルートの変更をしてて!!」

「そう言うわけだが・・・左か右か・・・急に開けた穴の左と研究所の地下に導く右・・・どっちに向かったとしてもいいことはなさそうだな。」

ゾンビの数が増えたと感ずいた悠一も耀子と同じように銃撃戦を始め由里に全てを任せると由里は思い切って左の開けた穴を通るルートのボタンを押すと進路が切り替わり開けた穴を通るとそこには全身がドロドロになったゾンビが現れ。

攻撃をする前に飛び散って消え去り頭上から大きなカエルのような化け物が落ちて来ていた。



「ゲロロロロロ・・・・・」

「あのドロドロになってたゾンビはコイツの口から出てる溶解液に溶かされたのか・・・・

つまり飛び道具を使ってくる相手らしいから気を付けるとするか・・・・

で、弱点だがどこだ??」

「きっとそれも口の中じゃない??外になかったらそう言うことっしょ。

だったらアイツの攻撃が私たちの防御タイミングでもあり攻撃タイミングでもあるって事だね。

だったら私は防御するから2人は攻撃に回っていいよ。」

「え!?この場面だとポイントもそうだけど腕が必要だから耀子が攻撃に出た方がいいんじゃないかな??」

と、説明を聞いている時間はないと言っているのかカエルの化け物は大きな口を開いて緑色をした溶解液をドバっと飛ばして来ていた。



「コレはどうやって凌げばいいの!?

うぅぅ・・・・攻撃がすぐそこまで・・・・くッ・・・」

「今こそこのロケットランチャーの使いどころ!!!

―――――――――――――いっけぇ!!!ファイヤー!!!」

「由里、身を低くした方がいい。

――――――――――――――耀子も衝撃が来るぞ!!!」

3人は溶解液に触れたと同時に爆発した衝撃を回避するとその衝撃で倒れ込んだカエルの化け物の尾に弱点を見つけ集中射撃を繰り出し倒すと再びコウモリや上空を飛ぶゾンビの群れに襲われだしていた。



「もう何なのさ!?さっきカエルみたいなの倒したばかりなのに次から次へと邪魔だよ邪魔邪魔!!!」

「それにしてもすごい数の鳥だね・・・撃っても撃ってもキリがないよ!!!」

「それならコレでも試してみるか。

さっきドロップしてたフラッシュグレネードを・・・・っと・・・」

悠一の投げたグレネードは投げると全てのモノの目をくらませ地に落とし。

身動きがとれないゾンビを倒すと他に現れるゾンビがいない事から次のフロアへと移動となっていた。



「サンキュー悠一ぃ~あれは滅多にゲットできないモノなんだよ??

それにアレを使って目をくらませたゾンビのポイントは投げた本人に入るから悠一が今の所トップだけども私はまだまだ諦めてないからね!!!」

「そうだったのか、そんな貴重なアイテムならもう少し温存しておいた方がよかったかもしれないな。」

「ううん、私はすごく助かったよ。

あれだけの鳥とかを一度に相手をしてたら私たちはきっとやられてたと思うし私もドロップしたら使ってみよっと。」

悠一のグレネードに感謝をしつつも移動は止まる事を知らず次にやって来たフロアは研究所の中でゾンビがカプセルで培養されており。

耀子はごくりと唾を飲み何事も起こらずに進んで欲しいと願っていると予想を裏切るようにしてカプセルの中からゾンビが勢いよく飛び出してきていた。



「うわぁ!?びっくりした!!静かなシーンから急に出てくるのは反則だよ反則!!!それに・・・何か数多くない!?

そこにもいるしそこにも・・・もうこの研究所どうなってんのさ!?

培養に研究にしてるのはいいけど管理がゆるゆるじゃないかね!?」

「耀子つべこべいわずそっちからも来てるよ!!!

私はこっちを狙うから悠一君は前方からのをお願いね!!」

「わかった任せてくれ。

それに・・・あの扉の奥に見えるマークはきっと大きな相手が待っているんじゃないか??

俺の長くグロリアをプレイしてきた勘がそう告げている・・・・あの門の先にボスがいる。」

悠一は大きな扉を睨みつけてから目の前のゾンビに標的を変え次々に脳天をぶち抜いて倒していくと耀子の叫ぶ声が聞こえその方向を向くとゾンビの群れが耀子に集中しており悠一は自分の方にゾンビがいないことを確認してから援護に回った。

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