第614話 グレネード作戦!!
――――――――――――――ゲームセンター
第1ステージをクリアした後、リザルトが現れ・・・誰がどのようにして点数を稼いだのか見ているとやはり耀子は慣れているだけあって3人の中でダントツで高い点数を叩きだしていたがその点数に追いつこうとしていた悠一の腕前に耀子はこのまま手を抜いて行くことはできないと第2ステージからは本気を出すと言ってステージが開始されようとしていた。
「私、あんまり点数が出なかったけどやっぱり高得点を狙うには沢山倒さないと駄目なのかな??」
「そうでもないみたいだ、耀子のリザルトを見た感じだとチェーン数が点数の倍率を底上げする設定らしいから連鎖で敵を撃つと良いのかもしれないな。
それであってるだろ??」
「う、うん・・・さすが悠一だね。
このゲームの点数をどうしたらあげられるかすぐに見抜いちゃうなんてさすがグロリアをやり込んだ人は違うよ・・・
でもね!!こっからは私はちょいと本気を出すからもうチャンスはないから!!!
と言うわけで第2ステージ開始ぃ!!!」
耀子の合図で始まった第2ステージは墓の下を乗り物で移動していくステージで・・・
コウモリやカラスのようなゾンビを撃ち落としつつ乗り物に乗り込んで来ようとするゾンビを倒していると見た事のない色のゾンビが現れていた。
「耀子、あのゾンビは何なんだ??
異様に色が変なんだが・・・・」
「あれはねぇ・・・そいッ・・・・こうやってグレネードで倒さないと面倒な自爆ゾンビだよ。
ダメージを結構喰らっちゃうし点数も減るから撃って倒さない方がいいよ。」
「きゃぁぁ!!そういう事は先に行っておいてよ!!
あうぅ少しダメージを受けちゃったよ・・・」
耀子は由里に近づいてきていた色の違うゾンビの説明をワザと遅く言うと案の定爆発させており由里は爆発のダメージを受け耀子もやや爆風に呑まれ点数を削っていた・・・・
「ゲホゲホッ・・・ぐはッ・・・やっちったぜ・・・まさか由里の爆発に巻き込まれるなんてワザと遅く説明するのもアレだね・・・エヘヘ・・・」
「エヘヘじゃないよ!!耀子!!それは駄目じゃないかな!!
もうこうなったらもっとチェーンして点数を稼ぐしかない!!!」
「2人とも程々にな・・・よっと・・・グレネードで対処するのが効果的だろうけどコレはこの先のボスでグレネードを使わせないようにするための伏線かもしれないな。
だから・・・由里はグレネードを温存できるのであればしてくれないか??」
悠一の想像だけの提案に由里はその言葉を信じ耀子は妙な汗をかきつつ何とか中ボスを倒して先へと進むことに成功しボスのフロアにやって来ていた。
「それじゃこっからボスタイムだし頑張ってやっちゃおう!!!」
「え?何かボスに対するヒントとかないの??
内容を知ってる耀子だけ有利じゃない??」
「まぁそうだがネタバレもある程度避けようとしているのかもしれないしこれからは俺たちの力でやってみようぜ、2人ならきっと大丈夫だ。」
と、自分は含まれていないのかと耀子は寂しそうな表情を浮かべているとボスの巨大ムカデが現れ・・・どの穴からやって来るのかわからないトリッキーな動きをして攻撃してくる中、耀子は3つある穴の内2つにグレネードを投げ残った穴に銃を構えるとそこにムカデのボスが現れ弱点に集中攻撃をしダメージを入れるといった動きを見せていた。
「さっきの攻撃で分かったと思うけどこのボスはグレネードの爆発で逃げ道を1つに絞らせることで戦いを有利にできるんだよ。
だからさっきのような動きをすれば・・・簡単に攻撃をあたられるっていうね。
まぁ1人2つまでしかグレネードが投げられないから後はこれで私は終わりかな!!!
悪いけどコレで終わりにさせてもらうよ!!!じゃじゃーん!!!特殊武器のロケットランチャー!!これで最後の一撃を・・・・ん?2人とも何してんの??」
「耀子が2つグレネードを投げてこの穴からムカデが出て来るんだよな??
だったら俺たちのグレネードをここに投げ込めば早いんじゃないか??」
「あ、そうだね!!!そこに出てくるのが確定しているのなら試す価値あるかもしれないね!!!
そう言うことなら・・・私も協力するよ!!!」
耀子の武器に注目もせず2人はムカデが出てくることがわかっている穴に2つずつグレネードを投げ込むと大きな爆発音と共に巨大ムカデが木っ端みじんとなって消滅して出て来るや第2ステージのクリア画面が出て来ていた。
「やった!!私と悠一君の協力での勝利だね!!!
で、耀子はその武器はどうしたの??」
「え、ううん・・・・なんでもないよ・・・・あはは・・・まさか私の最強武器を見せる前にボスを持って行かれるなんて・・・ハハハ・・・本当に面白いじゃん・・・・やってくれるねぇ2人とも・・・だけどこの次のラストステージである第3ステージで私が絶対にリザルト1位に返り咲いてみせるんだかんね!!!」
「その、なんだ・・・悪かったな・・・無茶なパワープレイをしてさ・・・あはは・・・」
悠一はプルプルと震える耀子に謝ると耀子は慰めはいらないとステージ開始のボタンをすぐさま押すと最終ステージであるゾンビ研究所が開始された。
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