RGRe：リベンジゲームリスタート

第595話 新たな固有スキル

――――――――――――――――海底神殿

モブが現れることなく無事なボーナス部屋だとわかったムクロたちはアイテムを入手しつつも何か違うとブツブツ言うクーリアに近づくと話を変えるべくアイテムはどうだったのかと問うと・・・・

「うん、アイテムはザックザクですごいイイ感じだよ・・・

けどさ？そう言うのじゃないじゃん？？アレはモブがバーンって出てきて私たちが華麗に戦ってムクロッちたちに認められる貴重なシーンだと思うんだけどさ？？酷くない？？」

「ん～モブが出てこなかったのは残念だけど無事にアイテムが回収できたのならいいんじゃないのかな？？」

「ファム、そこは触れてはならないところです。

先ほどの私たちのように振舞いたかったのでしょう。

ですが安心してくださいクーリア・・・この先からは妙な反応が出ておりますので。」

レイの言葉に先へと通じる道とは別に下へと続く方から気配の感じ取れないモブとは違う反応を指示しており。

どう考えてもコレは誘っている罠だと感じ取れたのだが頭に来ていたクーリアは罠だと知りつつも自分たちを挑発したことを後悔させるとムクロに語り掛けるとムクロもクーリアとは違う意味で戦う事を決意するとクーリアの案に乗るようにして下へと続く通路を降りていくとそこには数多くのカニのようなモブや海にまつわるモブが武器を持って待っていた。

「グギギギギ・・・・ギギギィィ！！！」

「ふっふっふっふ・・・いいじゃん！！！いいじゃんいいじゃん！！私がやりたかったのはこんなのだよ！！！そうそう！！！数が多けりゃ私たちが臆するかと思っていたのなら大間違いだよ！！！

そんじゃムクロッち・・・私はスペルをチャージするからモブを引き寄せといてねん♪」

「了解だ、だがこの中にスペルが通じないモブが数体隠れているから気を付けてくれよ？」

「ムクロ君！！私も手伝うよ！！ツッ！？

横からモリの攻撃・・・・そう言う事・・・前方以外にも左右からも来てるって事ね・・・ごめんだけどムクロ君前方は任せてもいいかな？？私たちは左右をどうにかしないといけないみたいだよ！！」

「それじゃ私たちは左右を守りつつクーリアの防衛だな。

ヴァニスも力を貸してくれるか？？」

「あったりまえよ・・・こんなところでこんな海の海産物にやられるなんて高貴な私の末路にしてはしょぼいにも程があるわ！！！

だから海のソテーにされたいモブからかかって来るといいわ！！！」

「それでは私はクーリアとエリの最終防衛として中心をお守りしつつモブの排除を行います。

――――――――各自持ち場に着いたことですし戦闘開始にございますね。」

レイが戦闘開始と言ったと同時に片方の剛腕装甲はモブを殴り飛ばしそれを見たモブ達も一斉に行動を開始して来ていた。

「それじゃ左右は任せた！！！

――――――――――――クイックシフト！！！」

「うしし・・・この戦いで私がド派手にスペルでモブをぶっ潰しちゃうんだからしっかりと見てなさいよ・・・・にしても左右にいるモブは遠距離攻撃型で大丈夫かな？？」

「フフ、前方しか見ていなかったクーリアだと間違いなく遠距離部隊に串刺しで終わっていたわね。

だからいつも言っているけれど戦う前に周りを見て行動しろと言っているのよ。

まぁ私たちがチャージしている分のガード役をしつつ点数を稼いでるからクーリアはゆっくりチャージをして私たちにポイントをくれると良いわよ。」

エリエントの言葉に自分のポイントとの差が明らかに開いていると知るとクーリアはチャージを途中で止めるわけにもいかないまま進め・・・・

チラリとユリハ達の接近部隊やムクロを見るとさらに点数が伸びだしこのままじゃマズイと苦笑いを浮かべてチャージに集中するしかなくいた。

「そりゃッ！！！！てててていやッ！！！！！

ふぅ・・・コレで14体目・・・本当にモブの数が多いわね・・・・

だけどコレでクーリアとのポイント差が大きくついてきてるしそろそろクーリアが動き出すころ合いかな？？」

「うむ、クーリアはこのクエストで1位を取ると断言したんだ・・・そんなことを聞いて私たちが何の障害になる事もせず1位の座を与えていいモノでもないからな。

やるべき時はやるのが私たちのモットーだ。

だからクーリアの追い上げを私は期待しているぞ。」

「フフ、クーリアはそろそろ気が付いたんじゃないかしら？？

自分が全てのモブを倒しても1位になる事ができないんじゃないかって。

普通に考えると私たちのステータスを甘く見た結果よね。

ムクロがどれだけ手を抜いて引き寄せて戦ったにせよポイントはある程度は入るし私たちも防御しているだけとは言っていないモノ。

だからクーリアのチャージしているそのスペルによって私たちを追い抜くかどうかが決まると言ったところかしらね？？」

「そうですね・・・ですがクーリアのこの表情は何か策があると言ったような顔をしていますね。

いうものクーリアならこの状況になればスペルのチャージを解いてクイックスペルで行動するか剣でがむしゃらに戦いに出ると思われますが・・・楽しくなってまいりましたね。」

クーリアの表情を見たレイ達はさらに手を緩ませることなくモブを次々に倒していく中・・・クーリアのスペルチャージは着々と進みクーリアのスペルが最大までチャージされると辺りに氷の結晶が現れだし次々にモブ達が凍りつき始めていた。

「へへへ・・・・もうみんな悪ふざけが過ぎるよ？？私に大きな差を作って私の野望を・・・金の硬貨ザックザクパラダイスを夢にすることは絶対にさせないぜぃ！！！

見るがいい！！！私の新たな力を！！！これがスペルの新たな活用法だぃ！！！

―――――――――――――氷ノ外装ト剣（フリーズシェルグリム）！！！！」

「これはクーリアの新たな固有スキルかスペルかしら？？

大きな氷の塊を浮かべてモブに遠距離から氷漬けにする拘束系のスペル？？

ん、違うわね・・・クーリアの狙いはそう・・・そう言う事・・・・フフ、フフフフ・・・・本当に面白い事をするわね。

――――――――――――ねぇムクロ？？」

エリエントが見たモノは氷の球体にクーリア自身の身を投げ入れるシーンであり。

それから何が起こるかまでは憶測でしかなかったがその答えはすぐに出ていた。