第594話 海底神殿のモブと罠
――――――――――――――――海底神殿
宝箱に触れると中からはクーリアの望むアイテムが飛び出してきたのだが・・・それと同時に宝箱に妙な異変が起こり始め・・・宝箱が変死するとエリアの入り口付近に策が現れ宝箱は徐々に妙な形へと変化し・・・モブの姿へと変化していた。
「やっぱりボーナス部屋じゃなかったか・・・・コイツはミミックだ。
それも上級層にいるパンデミック種で呪い系のスペルでスキルを封印してくる厄介な奴だ。
ユリハ達はそこで待機しててくれ・・・こいつは俺とクーリアで何とかする。」
「うん・・・ムクロ君の想像がこういう結果に当たっちゃうなんて・・・やっぱり経験者は違うね。
だからココはムクロ君とクーリアのコンビネーションに任せるよ!!」
「そう言うわけだからクーリアはムクロの足手まといにならないように気張りなさい。」
「うむクーリアも主殿も頑張るのじゃ!!!」
「ムクロがいるのなら大体は平気だよね。
ミミックとかムクロなら数多く相手にしているだろうし・・・」
「だが、今回のミミックはムクロが気を付けろと言っていた種だからな。
手を抜くことはすなわち命取りになりかねないから始めから全力に近い動きで立ち回る事が賢明だろうな。」
「先程ご主人様が仰っていたようにあのミミックは呪いを主に扱うものですからスキルが使えなくなる前に片付けるのが手でございますね。」
クーリアとムクロと距離があるエリエントたちは声援しかかけられず見ているとミミックは宝箱のような部分からニョロニョロと腕のようなモノを生やしスペルを唱え始めまずはクーリアの方に呪いをかけ始めていたのだが・・・・
「チッチッチ!!!!悪いけどムクロッちが呪い系を使って来るって言ってた辺りからアンチカースドを貼らせてもらってたから私たちには呪いはきかないよ!!
さぁムクロッち!!!バフもついでにかけて置いたからズバズバっと切り捨てちゃってよ!!!」
「あぁ、助かるぜ!!!
それじゃ出てきて間もないが俺たちはここを攻略するために急いでるんだ。
だからこの一撃で倒れてくれると助かるぜ!!!
―――――――――――――ブレイブダンス!!!!!」
「グゲゴガガガガガ・・・・・・・・・・」
ムクロのスキルが発動されるとミミックは何度も何度もスペルを放ちムクロに呪いをかけようとしていたが一向に呪いにならずスキルをもろに浴びて体力が一瞬にして消滅するとユリハ達の前に出現していた封鎖の策が解除され通行できるようになっていた。
「さすがは私のみ込んだムクロッちだよ!!うんうん!!!
そんじゃこの先も罠があろうが敵が待ち伏せていようがみんなで協力してじゃんじゃん稼いで進んじゃおうよ!!!」
「本当にクーリアは自分の手柄のように語って・・・いつか本当に痛い目を見るわよ??
今回はたまたまムクロが一緒にいたから大丈夫だったけれど・・・本来ならクーリア1人で対処しないといけない相手だって言う事を忘れちゃだめよ??」
「そうだね・・・1人で来たとなると手を考えておかないとこういうた場面になったらスキルに依存しているプレイヤーはやられちゃうだろうしマジシャン系統もラグで呪いを付与されると大変だよね・・・
そう考えるとこの神殿は自分たちここの実力をフルに活用しないといけないところなのかもしれないね。」
「うむ、自分の力だけで戦いながらも他のプレイヤーの事も考えた配慮した戦いも考えるとなると今までとは一味も二味も違った内容だな。
だからこそ自分たちの実力を測るための試練の神殿とも言わるわけか。
深い所に来てしまったな・・・・」
「そうだな・・・けど俺たちならきっとこの先に待ち構えるボスモブも何とか対抗できると思うしさ。
気軽に自分たちの力を信じて協力して突き進もう。
色々と考えたとしてもなるようにしかならないんだしさ。」
「ムクロがそう言うと逆に私たちはプレッシャーがあるのだけれど・・・本当にムクロは気楽というか掴みどころがないと言うか・・・自由な人よね。」
ヴァニスに答えにムクロは苦笑いをするとクーリアの合図で出入り口付近のフロアまで戻り今度は反対方向のフロアへ向けて移動を開始するとそこには数体のモブが配置されており今度はユリハとレイ達が出ると言ってフロアに入るとまたしても柵が現れ隔離状態からの戦闘へと流れていた。
「またこんな狭い空間での戦い・・・レイちゃん私が剛腕装甲に合わせるからガンガン攻撃していいよ!!!」
「そうですか・・・ユリハの言葉を信じて私はそのままガンガンと攻めさせていただきます!!!
―――――――――――――引き千切れ!!剛腕装甲!!!」
「グギギ!?」
隔離された中からは剛腕装甲に掴まれ悲痛な叫びをあげるモブに対しその陰から飛び出し数撃の斬撃を叩き込むユリハとのコンビネーションが光り。
先ほどの戦闘よりも早く2人は戦闘を終わらせムクロたちの方へと戻って来ていた。
「ムクロ君私たちのコンビネーションは完璧だよ!!
ね?レイちゃんもそう思うよね??」
「はい、ユリハの剣捌きは私の想像を遥かに超えております。
ですから私の攻撃の先を行く物ですから私がユリハに合わせていたと言った方がいいのかもしれないです。」
「レイにそこまで言わせるほどなのならユリハも俺の見ていない間に相当腕を上げたと言う事だな。
今度またPVPで腕を拝見させてもらうとして・・・この先に見える宝箱をどうするかだが・・・無視はできないよな?」
「もっちのろんろん!!!
私1人でも取りに行っちゃうって言いたいけど今回は特別にユキシロたちに譲ってもいいかなって思ってるけど・・・・どうする??」
「アタイ??ん~特に硬貨は欲しいと思わぬが・・・モブと一戦まみえることができるのならアタイは一向にかまわないのじゃ!!」
「それじゃユキシロの付き添いは私だね!!!」
と、2人はそっと宝箱のあるフロアへ吸い込まれるようにして入り・・・その宝箱を開けるが一向にモブが現れる気配はなくただのボーナス部屋と知るとクーリアは大きな声で叫んでいた。
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