第591話 説教と罰の度合い
――――――――――――――――――黎桜館:露天風呂
ライザーは副団長に掴まれてり、自分なら大丈夫だと過信したギルドメンバーも女風呂を覗き出たがために攻撃を受けて倒れており。
必死にもがくライザーを風呂場に叩きつけた後、女風呂の方から声が聞こえて来ていた。
「ライザー団長??お風呂から上がったら説教・・・忘れないでくださいね??フフフ・・・」
「オゥ・・・・なんだってあんなに対応が早いんだ??
もしかしてムクロ・・・俺たちはハメるためにワザと違うスキルを使ったとかじゃなねぇだろうな!?」
「いえ、ライザー団長・・・イツツ・・・俺たちがかかったスキルは間違いなく隠密で姿に気配は完全に断たれていました。
ですからきっと・・・副団長の固有スキルというべきか俺たちの動きを把握した裏を読む力が働いたのかと・・・・何せ他にも副団長以外のうちのプレイヤーもいますしムクロさんの腕のいいプレイヤーもいるとなると納得もできると言うもんですよ・・・・」
「はじめっから俺たちの理想郷は遥か彼方で見えるものではなかったと言う事だったのか・・・・はぁ・・・怒られる前にこの露天風呂だけでも満喫しておかないとな・・・・」
「ここでの女性ステータスは俺たちよりも格段に上方強化されている可能性を考えたら隠密も特殊スキルも無意味に近いだろうし覗き見は今後風呂場ではしない方がいいかもな。」
ムクロはライザー達に諭す様に語るが副団長たちではない声が聞こえ・・・
ユリハ達もムクロに話があると言うとライザーはムクロと肩を組み仲間だとほほ笑んでいた。
そして、それから入浴を終えたムクロたちは出入り口付近で誰一人として逃がすまいと待ち構えていたユリハや副団長たちに連れられて広間で正座させられチームごとに説教が始まった。
「ライザー団長それにみんなも!!コレはどういうことなの??
私たち女性陣を相手にこんな姑息な手を使って恥ずかしくないの!?」
「い、いやぁよぉ・・・返す言葉もねぇな・・・ハッハッハ・・・
だがよぉ?俺たちは別に見るつもりでやったわけじゃねぇんだぞ??
こういうイベントもあった方が面白いと思ってだな・・・・なぁ??」
「そ、そうです!!!俺たちは副団長方が暇をしないように気を使って愚か者を演じたと言うわけでして・・・・」
「それに俺たちはライザー団長とは違ってすぐに返り討ちに合って全然でしたしここは失礼・・・・」
「で、ムクロ君はどういうつもりでライザーさんたちにスキルを使ったのかなぁ??もしも私たちがいたとなると自分に被害が及ぶとか考えなかったのかな??」
「あはは・・・何も言えないな。
そうだとして俺はどうすればユリハ達に許してもらえるんだ??」
「そうね、私はコーヒー牛乳で手を売ってあげるわよ?」
「ぬぉ!?エリがいつにもまして罰が軽いのじゃ!!
だったらアタイは・・・フルーツオレにするのじゃ!!」
「あぁ、2人ともズルイよ!!私は・・・えっと・・・ソーダ!!
これシュワシュワして美味しいんだよね。」
「ふむ、覗きをしたと言うわけではないから罰は軽めになったのだな。
まぁムクロも反省し計画を行ったのはライザーらしいし私もその程度で許そうかな。」
「しょうがないわねぇ~~高貴な私が気に入りそうなものを選んで寄越しなさいよね。
ちなみにレベルの低いものは却下よ!!」
「では私もご主人様にお任せいたします。」
と。ライザーのギルドと違って反省と罰の差が激しく違っており・・・ムクロは全員分の飲み物を買って手渡すとライザーもムクロと同じような罰で許してもらえないかと副団長に問いかけると副団長はライザーの頭を踏みつけて笑顔じゃない顔で怒っていた。
「あれ??私の耳の聞き間違い??ムクロさんのチームと同じ罰を要求したかしら??
生憎だけどライザー団長・・・あのレベルで収まるような内容じゃないのよねぇ・・・この人数が相手だから。
それにこのまま集団正座はお店の妨害になるかもしれないし奥の部屋でしっかりとお話をして罰を決めましょ??ね??」
「ゴクリ・・・そ、それはいいんだがよぉ・・・・酷い内容じゃないよな??副団長はそんなにひでぇことをする奴じゃないって俺は知ってる・・・・あぁ・・・ムクロォ・・・お前の仲間は物分かりのあるイイヤツばかりで・・・羨ましいぜ・・・」
「団長!!!!クソッ・・・団長が副団長に引きずられてしまったぞ!!!
俺たちは団長をこのまま置いてなんか行けねぇしお供しよう!!!」
「あぁ!!!俺たちの女性メンバーの目があるうちは逃げられそうにもねぇからな!!!」
「ほら、さっさと部屋まで歩いていきな!!!
それじゃ私たちはここでお別れだからまた別のイベントの時にでもよろしく~」
「あはは・・・ハ~イ・・・アッチはあっちで大変なことになってるね。
本当なら私たちもあれくらいしようと思ってたんだからこれからはもうちょっと考えて行動してね??」
「肝に銘じておく・・・ぐびぐび・・・・」
「いい湯を浴びてバフがかかった状態でクエストの話に戻しますが・・・クーリアはそのクエストの内容をどこまで把握しているのですか??」
「ぷはぁぁ~~~んえ??クエスト??あぁ・・・そうだよクエストだよ!!
こんな風呂上がりの牛乳でぷはぁ~してる場合じゃなかったよ。
そうそう・・・私たちがこれから向かおうとしてる海底神殿ノースデントスは一般向けと上級者向けがあって私たちはその上級者向けを行こうとしているんだよねぇ。
クエストは掲示板で調べてあるから大丈夫だよ、勿論ルートもね。
後はその情報からしてしっかりと金の硬貨がじゃんじゃかとドロップするかなんだよね。」
クーリアは牛乳を飲み切り本題を話しだし・・・情報屋の中でもお金にまつわる情報は値打ちがあるのだがその中でも大きく稼げるクエストであるが難易度の高いものは安くクーリアはその情報を仕入れて来たと言うがクエストによる報酬の内容はクリアした者があまりにも少ないと言う事で本当に金の硬貨があるのかどうなのかと曖昧な内容でありクリアするまでは本当は分からないと言うとムクロはクーリアの情報はいつも大体は合っていると信じユリハ達もクーリアを信じると言ってその海底神殿へ行くことになりすぐに街へと戻り準備に入った。
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