第592話 目前の海底神殿

―――――――――――――――――プライベートホーム



ホームに戻りムクロたちは海底神殿で必要なものをアイテムストレージに移しながらバフの効果を見るとクーリアは効果が良かったのか鼻歌を高らかに歌っており。

準備が終えたクーリアはバフの効果をムクロに自慢しようとスキップして部屋に突撃した。



「ヤッホームクロッちィ~~準備は順調かな??私はもうとっくに準備完了バッチシだよ!!!

でさ??私さぁ~最近ほんとに運が向いて来てるのかも!!!

だって見てよこのバフの幸運Ⅲとかついちゃって・・・本当に運の申し子って言っても過言じゃないと思わない??ねぇねぇ~~」

「そうだな・・・アイテムのドロップやトレジャーの回収は運の要素が高ければ高いほどよくなるからクーリアの運気が上がったと言う事はいいことだな。

俺は別にそこまで硬貨が欲しいとかそう言うのじゃないから気にはしてないけどクーリアが良ければそれでいいんじゃないか。」

「ムクロ、私たちの方も準備が整ったのだが・・・ん?クーリア?準備はできたのか??」

ミストが部屋を覗くとクーリアと話すムクロが目に入りムクロはともかくクーリアに準備ができているのかと問うとクーリアは親指を立てて返事をし。

その準備ができたクーリアはムクロの手を掴んでリビングに集まるとユリハ達も準備完了したのか待っていた。




「準備が完了したけど・・・本題の海底神殿がどこにあるのかまだ知らないのだけれどどこにあるの??」

「今回は難易度が高い上級者向けを行くって言ったっしょ??

だから普通の中級層の表ルートからじゃなくてさ、裏のとあるクエストを受けてから行くルートになってるんだよ。

で、そこから海底神殿に行くと難易度が上級向けになってるって言うわけで準備ができたのなら早速行ってみよっか!!!」

「本当に行けるのか怪しい情報だけれどクーリアがここまで言うのならハズレ情報ではなさそうだけれど・・・少しだけ心配ね。

ゲームの穴は時にしてプレイヤーを苦しめる危険なものになりかけないから気を引き締めておいた方がいいわね。」

「それに今回はクーリアの持って来た内容だからさらに注意と言うわけだな。」

「ですね、私も情報を検索しましたが数件しか情報がヒットしませんでした。

何でも硬貨を集めるには最適と書かれている反面・・・モブやボスモブが想定外の相手が出てくることがあるとも書かれておりますね。」

ムクロはレイの言葉とクーリアがその辺りの内容を細かく伝えていないことに不思議がりつつも危険があれば自分が迎え出ると言う覚悟でクーリアの出発の合図でポータル広場に向かいPTを組んでクーリアの指定したクエストに同行した。



「んしょっと・・・んん~~いい天気なとこだねぇ~~~

みんな無事に到着したかなぁ??」

「うん、大丈夫だよみんないるよ。

それで・・・これからどうやってその海底神殿に行くの??

私海に無呼吸で潜るようなスキルとかもってないんだけど・・・・」

「それはから大丈夫だ。

それに海底神殿って言ってもさエラがないと行けないとかそう言う場所でもないから安心して大丈夫だ。

それにその点もクーリアから長い説明があるだろうし聞いてると勝手に説明してくれるさ。」

ムクロの言葉にクーリアは少しだけやりにくいと感じつつもムクロたちを代表して説明にクーリアが入り。

まずは黒く影になっている海を探すと言って見つけだし・・・そこ向かって歩いて行くと水の上に歩ける場所があるからと言ってクーリアは足をちょんちょんと見ずに当てながら歩ける場所を見つけて歩いて見せるとユリハ達も騙されたかのように同じ動きをすると海の上に立っており喜んでいた。



「うわぁ!!なにこれすごいよムクロ君!!私、海の上に立ってる!!!」

「あぁあんまりはしゃいで道から外れないようにするんだぞ??

って、言う前にユキシロが海にハマってるな・・・」

「わばびゃ!?主殿ぉ~~見てないで助けてほしいのじゃァ~~」

「ユキシロ私の手を掴んで!!

よ、よいしょっと・・・・ふぅ~~あんまりはしゃぎ過ぎたらだめだよ??」

「まだモブと戦っていないのにも関わらず無駄な体力を使うとはユキシロらしいですね。

そのびしょびしょな髪や体は移動しながら自然乾燥させるとしてクーリア、ここからはまっすぐ歩けばいいと言う事ですか??」

レイの質問にクーリアはイエスと答え真っすぐ歩き始めると途中の付近からクーリアは海中に沈みだし・・・それは傍から見ると海に入水しているようにしか見えておらずユリハ達はハッと息を止めてクーリアを追いかけるが海中の中に踏み入れているのに息ができており水に飲まれる感じもなくエフェクトのみが水中の表現を出している状態であり他の魚やモブは泳ぎつつもクーリアやユリハ達が見えていないのか素通りし・・・本当に透明にでもなったかのような体験であった。



「こんなに綺麗な場所の先に海底神殿があるんだよね??

どんなところなんだろ・・・それに硬貨ってモブを倒してもドロップするの??

私の気いた内容だと宝箱に入ってるのが多いって聞いてたけど・・・」

「そうだね、大半のクエストに配置されてる海底神殿の硬貨は宝箱を開いて集める形式だけど私たちのいるここは特別って言ったじゃん??

だからココでの硬貨はモブを倒してもドロップするし宝箱を開いてゲットするのもOKなんだけど最後に待つメインが一番がっぽり稼げるんだよねぇ~~」

「つまりそれが今回クーリアが秘湯に入ってでも目指したかったところだって言いたいわけだな??

大体流れがわかったよ・・・その最後のボスモブを倒すことが今回のメインだってこととか他のモブもトレジャーもしっかりと開けて回る気だって言うこともな。」

ムクロの回答にクーリアは大正解と褒めるとユリハやエリエントたちはため息を吐き武器を取り出し・・・見えて来ていた海底神殿の前で待つモブの番兵に見つからないようにある程度道が開けた場所で隠れてムクロたちにどうするかと問うていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る