第572話 想定外の乱入

――――――――――――――――プライベートホーム



 誤解が解けてからレイに入れてもらった紅茶をレイと共に飲んで待っていると。

ジャカルゥの散歩が終わったとユキシロとファムが戻りお茶会に参加し。

2人は先ほどの事件はどうなったのかと問うがレイの説明によって丸く収められ2人は素直に聞き受けて紅茶をズズ~~と飲んでいると・・・・・



「たっだいまぁ~~~って、めちゃ寛いでる!

私も混ぜて混ぜてぇ~~~ムクロッちのお隣で寛ぐからお茶を淹れておくれよぉ~~グフフ。」

「はぁ・・・先ほどまで静かに流れていたティータイムがクーリアによってブレイクされてしまいました。

どうしてクーリアはこうも騒がしいのでしょうか・・・ご主人様を見習っていただきたいものです。

――――――――――どうぞ、お茶が入りました。」

「と、言いつつもお茶を淹れるんだな。

2人とも仲が良くてよかったよ。」

「ぬぅ・・・コレは仲がいいのかのぉ??

ちと主殿の緩さに拍車がかかっておるような・・・いないような・・・」

「いつも通りのムクロだと思うけどなぁ??

ズズ~~~それにしても今回買った茶葉は大当たりだよね。

すっごくいい香りで味もイイ・・・兄様にも飲ませてあげたいなぁ。」

と、ファムは天井を見つめながら紅茶に口を付けつつお茶菓子を食べており。

ムクロはファムに最近天世界には帰っていないのかと問うと・・・色々と事件が多く発生したために戻れていないと返事を受け。

ムクロは数日後にはキャンプに出掛けるからと言ってファムも天世界に顔を出してみたらと呟くと・・・・



「ん~でも・・・急に何かあったら大変じゃない??

少しでも人手が必要な時に戻れないのは大変だと思ったりもするんだよ。」

「平気なのじゃ!!!主殿の言う通りたまには顔を出して兄上を安心させると良いのじゃ。

数少ないアタイたちNPCの繋がりなのであればなおさらなのじゃ。

アタイは主殿にレイレイがいるから寂しくないのもあるが。

ファムの分はアタイとレイレイがしっかりとサポートするから安心して欲しいのじゃ。」

「私はご主人様だけいればいいのですが、今回は特別に否定をせず肯定しましょう。

私もファムとは大切な方だと思っています・・・ですから顔を覗かせるのもいいと思われます。

ご主人様からの命ならば尚更のことです。」

「そうだよ??ムクロッちは時々しか気を使えないバトルマニアだからさ??

こういう時に甘えれるだけ甘えて好き放題した方が楽しくていいと思うよ。

それに今夜は楽しい楽しいイベントレイドボスがあるしさ??」

クーリアのワードにユキシロとファムは戦闘ができるという返還を瞬時に行っておりクーリアにどんなモブが出てくるのかと尋ねたり大きさや属性なども問うて来ていた。



「どうどう落ち着いてってば!!その話をするために私たちはここで待ち合わせしているんだよ??

だけど・・・今の所ムクロッちに私だけ・・・どういうことなのさ?」

「いや、俺に言われても困るんだが・・・・

そう言えば俺が来る前にアヤカがここで伸びていたんだが・・・クーリアはアヤカに連絡したのか??」

ムクロは伸びていたアヤカに通達はしたのかと尋ねるがした覚えはないと言う事から本当に昨日からずっとここで作業をしていたことが事実となり、目覚めた際にでも伝えればいいかとそのままアヤカの部屋から目をクーリアに戻すとクーリアはなにやらニヤニヤと笑みを浮かべており。



「その様子からすればムクロッちはデロンデロンなアヤカと何かあった様子だねぇ~~ふむふむ・・・この情報をかき集める私の力を持ってするとすぐにわかる事なんだけどさ~~~話してくれたりしない??」

「えっと、ここはレイに任せようかな・・・・」

「はい、かしこまりました。

ご主人様は伸びたアヤカを部屋に運び服を剥いでベッドに寝かしつけていました。」

レイに語らせたことに少し後悔しながらムクロはレイから隣にいるクーリアに視線を変えると。

クーリアはポカポカとムクロに打撃を入れ始め・・・襟首を掴まれていた。



「ほぅら!!!やっぱりムクロッちはそんなことをしちゃってるじゃんか!!!

聞いといて正解だったよ!!!レイも真実を語ってくれてあんがと!!!

んでぇ~~~ムクロッちはそれからアヤカにどんな仕打ちプレイをしたのかにゃ??」

「え、仕打ち??なんだそれ・・・俺は本当にアヤカをベッドに運んだだけで・・・・レイ、さっきまでの事をもう少し詳細に伝えてくれないか??

このままだと俺はクーリアに妙な噂を流されるかもしれない。」

「そう言われましても・・・先ほどの光景はどう見てもご主人様がアヤカを襲った後のにしか見えませんでした。

薄暗い部屋の中・・・ベッドに疲れて寝込むアヤカの隣で脱ぎ捨てられた服の上に立っているご主人様・・・・それらの情報があれば・・・コレは大問題の発生です。」

「あちゃ~コレはまずいんじゃないのかな??」

「うむ・・・アタイもここは撤退した方がいいと思うじゃ・・・

―――――――――そろ~りそろ~り・・・・のじゃッ!?!?」

「あはは、ムクロ君・・・レイちゃんの言ってたことは本当なのかなぁ???」

「で、そこにいる珍獣2匹はなにコソコソ逃げようとしているのかしら??

ユキシロもファムも見たことを話してもらうために逃がしはしないわよ。

さぁ・・・見て聞いたこと全てを話してくれるわよね??」

「な、ななな・・・私が来るまでの間に大変なことに・・・・これはじっくりと話をしなければならないようだな!!!ムクロ!!!」

ミストたちがホームに戻ってきたタイミングでレイは口を滑らせており。

その内容からムクロやクーリアまでもがミストたちに御用となり・・・長い話し合いの末・・・アヤカから全ての話を聞くことが決まったのだが。

現状は許したことにはなっておらずユリハたちの厳しい視線の中、ムクロは恐る恐る話しかけるとユリハ達の視線がキリっと刺すように光り・・・ムクロは苦笑いを浮かべイベントの為に武器とアイテムの調整をするようにと語って自分の部屋に消えていくのであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る