第559話 廃棄プラント
―――――――――――――――――氷塊ピラミッド
モシャモシャとユキシロと張り合うかのようにしてリザードマンの肉を食べいる最中・・・ムクロも同じようにリザードマンの肉をとって食べながらヒールNPCにカギの件を置いておいてここについて詳しく聞くことにし。
ヒールNPCに聞き尋ねると、キルをしなかったことで安心したのか口を開いて説明してくれた。
「本当にお前たちは何も知らないようだから特別にこの氷の神殿の事について教えてやる・・・モシャモシャ。
まず・・・蛮人たちは外からやってきてる途中にでも私たち戦士が飼っている偵察獣を見たか??」
「偵察獣??何なのじゃそれは??」
「きっと私たちがやっつけたアイスワイバーンとかだと思うよ。
でもごめんなさい・・・あのモブ達は交戦が避けられなかったから倒しちゃったの・・・・」
「謝る必要はないわよ。
それにユリハだけが悪いわけじゃないのだし・・・彼らも命を奪うために来たのだから返り討ちになったとしても悔いはないはずよ。
あなたもそう思うわよね??」
アヤカの返答にヒールNPCはコクリと頷き、そのモブ達を見たと言う事ならとさらに話を始め・・・・
「その偵察獣は一定の範囲内の掃除と鎮圧をするための装置であって侵入者が神殿に近づけば次第に警戒度を上げて私たちに通達する仕組みだ。
だから私たちの対応が早いのもそう言う事だ。
だが、あの子たちは人工的に作られた複製体だったけど私たちと仲のいい相棒のような存在だったから少しモヤモヤするけどここは置いておくとして。
私たちに通達されると次は侵入者をバラバラに誘導し各個撃破するか罠で対応することになっているけれど。
今回のこのケースから見て蛮人たちは意外と運と知恵があるのかここまで上り詰めてきた。
そして戦士の私を打ち倒しカギを取って・・・まだ取ってないのか。
本当にお前たちは蛮人なのか?それともソラから来た外部的要因・・・そう神と呼ばれるモノ達か??
力も違えば種族も色々のようにも思えるが?」
「まぁこっちにも色々と事情というものがあってな。
「ですが・・・その口ぶりだと貴方達ヒールNPCは種族が固定なのですか??
それともまた別の何かなので??」
レイの言葉にヒールNPCは答え辛そうな顔をしつつ、先ずは戦利品と言って最下層へ行くためのカギをムクロに投げ渡し・・・・種族の話について口を割った。
「そうだな、私たち神殿を守る戦士は最下層に住まう真の神に生み出された唯一無二である純粋なる分子?とか言っていた。
ヒトと呼ばれるモノに近く作られた純粋で従順に行動できるモノと。
そして外からやって来るモノを蛮人と呼ぶようにとも教えられている。
だけどこうして思えば真の神も私たちとは違った容姿をしているんだ。
だがそんな事は些細な事、神に疑問を持ってはならない神に対してウソ偽りを語ってはいけないと教わっているからだ。
だからコレ以上の事が知りたければそのカギで最上階のロックを外し真の神の元へと向かい見るといい。
私は負けた故にここの廃棄プラントに送られてしまうだろうがそれはこの神殿に生まれた時点で決まった事。
だから私はどうとも感じていないからお前たち蛮人はお前たちの進むべき道を進め。
――――――――――――それじゃ。」
「なになにッ!?急に穴が出てきたよ!?」
「くッ・・・間に合わない!!!」
ヒールNPCは自分が負けたことによつてどうなるか知っていたのか完全に敗走したと判定されたことによって神殿に意志があるかのように・・・ヒールNPCを廃棄プラントと呼ぶ場所へ消すと。
ムクロたちはヒールNPCに言われた通り最上階を目指し進むこととなったのだが・・・・・
「ねぇ、ムクロ君・・・ちょっと私のプランを聞いてくれないかな??
ここの最上階を突破して最下層を目指すのはいいの。
だけどね・・・あのさっき落ちていったヒールNPCを助けてあげられないかな??
こんなの・・・負けた仲間を躊躇なく捨てるなんて許せないよ!!!
私のワガママだっていう事は百も承知だけど私は・・・・むぐッ!?」
「ユリハ、それ以上言わなくても大丈夫。
私たちもかなりイライラしてるの・・・・ここを作った神が決めたルール??
負けたら終わり???ふざけんなっての!!!
そんなフザケタものは絶対にあってはならないモノよ。」
「そうなのじゃ!!!アヤカの言う通りなのじゃ!!!
それにユリハの意見にアタイも賛成なのじゃ。
どんなNPCにも命は宿っておるのじゃ・・・・じゃからアタイはユリハ達の力になるのじゃ。」
「で、ムクロは・・・・って、聞くまでもないって言ったところね。
わかったわよ、私やレイが何と言っても助ける気でしょ?
だけどこれだけは言わせてもらうよわ?今は今終わっているの。
だからさっき消えた時点でヒールNPCがどうなったかを最悪考えておいた方がいいわよ。
これからしようとしていることは生と死を同時に扱おうとしている事なのだから。」
「あぁ、そう言うわけだから俺たち全員でさっきのヒールNPCを助けつつもここにいるお偉い神とやらも見て行って説教してやらねぇとな。
だからまずは最上階でロックを解除しよう。」
ムクロたちの決意は決まり、先程消えて行ったヒールNPCの救出を含めたこの神殿の神に幾つかの説教を入れることとなり。
今いる場所から最上階を目指しすぐに準備を済ませて階段という階段を上りに上って最上階のフロアに続くであろう門番の待ち構える広い空間にやって来ていた。
「それらしい場所にやって来たけれど階段は見当たらないわね。」
「それじゃ引き返す??って・・・戻る道もないじゃん・・・・・
その代わりと言ってんのかな??アレが見えるの私だけ??」
「ううん、私にも見えるよ。
すごく腐敗してるケルベロス?のようなのが・・・・すごいニオイ。」
「アレはアシッドグールケルベロスだ。
門や重要ルートを隠す際に配置するモブなんだが神殿とかいう場所にいていいモブではない事は確かだ。
つまりこのモブを配置している神とやらは相当にハイってやつだろうな。」
「ご主人様、皆様・・・相手がこちらに気が付き攻撃を仕掛けて来ております。
――――――――――――至急緊急戦闘態勢になられることを進めます。」
レイはそう言って剛腕装甲を取り出し、ケルベロスのタックルを受け止め。
否応なしのどちらかが滅ぶまでの戦いが始まった。
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