第501話 アルヤフムの武器
――――――――――――――――イベントフィールド:墓地ステージ
クーリアの攻撃も加わり、アルヤフムの体力は弱点が目には見えていない事から多大なダメージが入っているわけでもないが着実に先ほどよりもダメージが入っており。
アルヤフムはその身に起こっている攻撃の元を探ると・・・アヤカやクーリアたちを視認し攻撃をし返した。
「グラァアアァァァアアアアアアアアッ!!!!!!!!」
「この方法・・・レイ!!!そっち側に攻撃がいってる!!!
至急アヤカたちのカバーに出てやってくれ!!!」
「攻撃はすでにこちらも視認しておりますご主人様。
ですからこの攻撃は確実に防いでみます。
この剛腕装甲に賭けて!!!!
―――――――――――剛腕装甲展開ッ!!!」
「にょろわッ!?すんごい・・・・剛腕装甲が攻撃を弾いてる・・・・
よし、このスキにもっとじゃんじゃん攻撃してやんゼッ!!!
――――――――いっけぇぇ!!!バブルランチャー!!!!
――――――――――アクアブラスト!!!!」
「この防御展開はさすがね。
これだけ硬い防御なら相手も攻撃対象をこちらからムクロたちに変えるかもしれないし・・・さぁどう動くのかしら??」
「けど、防御と攻撃の両立ができてることは良いんだけど。
弱点が全然見当たらないから攻撃の当たり具合が微妙ね。
もっと弱点が露出しているのかと思ったのだけれど・・・・
それともあの燃え滾る体のどこかに隠されてるのかしら??」
「フム・・・あれだけの攻撃を受けてなお体力の減りがここまでとは・・・・
ムクロ、このアルヤフムの弱点はどこにあると言うのだ?
それを叩けなければ攻撃は与えられるようになったとはいえ辛いのには変わりないと思うのだが。」
「弱点??アルヤフムの弱点部位は・・・・あの胴体中にある真核だ。
でも今はアルヤフムの暴走に対して完全な暴走じゃないからその弱点部位が出て来ていないんだ。
それに
「つまり・・・あのアルヤフムが特定のアクションをしないとムクロ君の言ってる真核が出て来ないって言う事だよね・・・・ん~~それはそれで問題だね・・・・」
「ならば無理矢理こじ開けると言うのはどうじゃ??
アタイとファムであの胸板を粉砕すればいいのじゃろ??
じゃったらアタイたちも前に出て攻撃してみるのじゃ!!!
というわけでファム!!!攻撃開始なのじゃ!!!」
「え!?ちょっと!?ムクロたちがまだ行けとも何とも言ってないよぉ!!!
あぁ~~こうなっちゃったら行くしかなさそうだから私もユキシロを追いかけにでるよ。
1人で行かせちゃうと何をするかわからないか・・・・ユキシロ~待ってよぉ~」
ムクロは飛び出して行く2人を止めることなく行動させると、ミストたちはどうして止めなかったのかと不思議ながらに問いかけてきた。
「ん?それはだな・・・こういう強い敵を見たらだれだって我先に飛び出したくなるだろ??
だからかな??ユキシロたちも状況がまずくなれば引き際くらいわかるだろうしさ。
こういう戦いの時こそ好きに戦える方が何かと面白そうだと感じたからユキシロたちを止めなかったんだ。
だから俺たちもそろそろ行くとしよう。
何せ、アルヤフムがこっちを見てるからな!!!」
「え?本当だ・・・・あの燃え滾る炎で気付かなかったけど私たちを燃える目で見てるね。
きっとユキシロたちだけだと大変だよね?だったら私たちが加勢してあげないと!!!ミストもそう思わない??」
「フ、本当に・・・こういう想像を超えた強い相手が出てくると血が滾ると言うのは私以外にも感じるものなのだな。
そうだな・・・私たちも出るとしよう!!!ユキシロたちが本気で無茶をしそうで不安だからな。」
「ふふ、ムクロたちも攻撃に出たわよ。
ここからが本当の戦いになるから私たちは交互に攻撃しつつチャージをして狙うわよ。
アヤカは弱点を探りつつムクロたちに何かあれば状況の報告と同時に援護攻撃をしてちょうだい。」
「えぇわかったわ。
にしても・・・・ユキシロたちが先に仕掛けるなんて・・・作戦がちょっち違うんじゃない??」
「大丈夫だよ・・・なぜだか知んないけどさ?
ムクロッちたちのやりたいことが少しわかるから・・・・だからこのままムクロッちたちに何か起こるまでは作戦通りに好き勝手にやっちゃお!!
そんじゃというわけでチャージに入るからエリは攻撃と私たちにバフをよろ~~」
「はぁ・・・コレは後で2人には説教ですね。
あれだけご主人様の計画通りに動くようにと言いつけたのにもかかわらずこの体たらくな行動・・・・
私があの場にいれば間違いなくシメ落としているところですが・・・今回はご主人様に許可が下りていることもあるでしょうし説教で済ませましょう。」
レイは剛腕装甲を操りながら先に駆けだした2人に視線を合わせてからムクロへ眼をやり。
最後に動き始めたアルヤフムに目を配った。
「グオオオォォォオォォオォ!!!!!」
「アルヤフムが立ち上がったぞ!!!!
それにこれは・・・火のフレイルか!?
こんな武器いつの間に用意していたんだ!!!」
「アルヤフムはランダムで武器の生成を行うタイプがいるんだが・・・今回はその中でもトップクラスの範囲と破壊力のある武器を選んできたわけだ。
はは、本当にこの戦いは面白くなってきたな!!!」
「えぇ!?こ、この状況でも笑うなんてムクロ君は本当に大丈夫!?
私ちょっとだけ心配になっちゃったよって、きゃぁぁッ!!!」
ユリハはふと目をアルヤフムから離した瞬間にアルヤフムの振り回すフレイルの余波に飲まれ動きが封じられると。
アルヤフムはユリハに狙いを定めてフレイルを投げつけた。
「グオオオオオオオォォオォォォォォオォォ!!!!!」
「ぐッ・・・・すごい風圧で体が言う事を聞かない・・・このままじゃマズイ・・・・動いて!!!動いてッ!!!!」
「いや動かなくていい。
ミスト!!!同時に攻撃してフレイルの軌道を変えるから俺と息を合わせて攻撃をしてくれ!!!」
「う、うむ!!!自信があまりないができる限りサポートしよう!!!」
フレイルがユリハを叩き潰そうとした時、ムクロの攻撃とミストの追撃によってフレイルはユリハの真横を抉り取りながら停止し・・・・そのスキにムクロたちはユリハを立たせてさらにアルヤフムの注意を惹きつつ攻撃に出る準備を開始してアルヤフムに近づいた――――――――
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