第500話 アルヤフム戦、再び・・・

――――――――――――――――イベントフィールド:墓地ステージ



 作戦会議が始まると聞いてエリエントはクーリアを引きずって現れ・・・・

そのクーリアからはプスプスと煙が上がっており、ムクロたちは作戦を話す前に何があったのかエリエントに尋ねると。

その話は体験した自分が話すと言ってクーリアが立ち上がってムクロにダイブしていた。



「うわぁぁ~~ん!!ムクロッち~~~エリってば酷いんだよ!?

私を鼓舞するからとか言いながら引きずって行っていきなりスペルで私を攻撃して来たんだよ!?それに手加減も何にもないしさ!!!

本当に命がいくつあっても足りやしないよ!!!」

「あはは・・・でもこうやってエリのを受けてもぴんぴんしているって言う事はそれだけ手加減されてるのかもしれないが・・・えぇっと・・・

その前にクーリア・・・ミストたちの目が怖いから離れてくれると助かる。」

「ほほぅ・・・私たちの目が怖いと??

それはそれは大層な言いがかりだなぁ・・・ユリハ??

私たちの目の前でクーリアとベタベタしおって!!!私には全然相手をしてくれないと言うのにどういうことなのだ!!!」

「私は・・・その・・・うん!!私もムクロ君に鼓舞して欲しい!!!

――――――気合を入れて戦えるように!!!」

「2人は本当にムクロにご熱心ね。

でもそうね・・・私もムクロの鼓舞を受けて見たいものね。

昔は私がたっぷりと鼓舞をしてあげたけどこうして私を追い抜いたムクロに鼓舞されることはなかったもの。

ホラ、私たちに鼓舞して見なさいよ。」

「でしたら!!!この私にもご主人様専用のメイドの私にも鼓舞をお願いいたします!!!

強くでもいいですし優しくしてもかまいません!!」

「ぬぅ??レイレイは一体どのような鼓舞を要求しておるのじゃ??」

「それなら私も元気を注入して欲しいかな。

ここからが本番ってところだと思うし・・・・ね?いいよね?」

ムクロは押し寄せるユリハ達1人1人に鼓舞するのが面倒と言った様子で全員まとめて一斉に言葉を言い放つと同時にアルヤフムも体に異変が起きた。




「何、この揺れ・・・もしかしてアルヤフムが目覚めるの??」

「どうやらそのようだ。

みんな・・・ここからは手を抜かずに一気に畳み掛ける作戦で行こう。

俺たち前衛組はアルヤフムの攻撃を避けつつ攻撃し撹乱。

そのスキを突いてアヤカたち遠距離部隊がさらに体力を削り・・・

場合によってはレイの剛腕装甲でガードと言う流れだが・・・大丈夫か??」

「私もご主人様と共に前線へ出て戦う事ができないのは残念でございますが。

これもご主人様が私に下した命令だと言うのであれば拒否をすることなくオーダーを受けましょう。

ですからご主人様方、無茶と無理をしないようお願いします。

それとユリハ達はご主人様が無茶をしそうになればお止めになっていただければ幸いです。」

「うん!!!絶対にムクロ君に無茶をさせたりしないから安心して!!

私たちが付いてる限りムクロくんだけにカッコいい事はさせないから!!」

「ユリハにしては強気だな。

だが・・・今回はその強気が頼りになる・・・ふんだんに力を発揮して欲しい。

とかいう私も同じように力を出すつもりだから共に頑張ろうじゃないか。」

「うむぅ!!アタイも主殿と前線に出られると言うのが嬉しくてもう攻撃したくてたまらないのじゃ!!!

まだか??まだかのぉ??アルヤフムとやらはまだ出て来ぬのか??」

「ん~ボコボコ言ってるけどまだ出てくる気配がないね・・・・

どうしたんだろ・・・一気にドバっと出てきて戦闘開始ってならないのかな??」

「そうなるのは少しマズそうだから私たちは先に戦闘配置に着いて待ってるわね。

攻撃の合図は出さなくていいわよ。

勝手に判断して勝手にやらせてもらうから。」

「そうだねぇ~私たちのは攻撃しろって言われてもチャージがあるからすぐにできないし勝手にやる方がちょうどいいって言うかいつも通りというか。

ってなわけでさ?私たちの攻撃にも期待しててよ!!

ムクロッちの鼓舞で私たちもやる気満々だしさ??ねぇ?アヤカ??」

「わ、私はいつも通りよ。

特にムクロに鼓舞されたからと言って喜んだり嬉しかったりしないわよ。

ただ・・・目の前の敵を完膚なきまで叩きのめすだけだから。

そんなことをべらべら話してないでさっさと配置に移動するわよ。」

アヤカは少し恥ずかしそうにしながらクーリアたちと共に高く離れた場所を目指して移動し・・・攻撃がいつでも行えるように調整を開始した。



「それじゃそろそろ現れるようだし・・・やるか。」

「うん!!!頑張ろ・・・・みんなで!!!」

ユリハとムクロはアルヤフムを見つめながら気合を入れ合うと、アルヤフムの中から炎が吹き上げ・・・炎に塗れながらズルリとアルヤフムの燃えるからだが現れ。

その全身が見えた次の瞬間にアヤカとクーリアたちの遠距離攻撃が発動されていた。



「今ここでできるだけ攻撃を入れておくわよ!!!

アルヤフムが完全に出てくるまで見てる必要はないもの・・・一気に削るわ!!!」

「考えることは同じって言う事ね。

でもエリだとそうするとわかっていたけど・・・・クーリアはどうするの??

見てるだけって言うわけにもいかないでしょ??」

「そりゃね・・・ケド・・・なんかこう・・・敵でも同じ状態で戦わないとすこし卑怯かなって思っちゃったりもして・・・・こんなこと考えるのって私がおかしいのかな!?違うよね!?きっと私は正常・・・正常なはずだよ!!!ねぇレイ!?」

「そうですね・・・クーリアの気持ちは痛いほどよくわかりますが。

このままではダメージ的にレアモノはアヤカたちに盗られてしまうかもしれませんがいいのですか??

かのレアハンタークーリアと言う噂に泥を塗る形となっても・・・

コレは失礼、レアハンターは隠していた噂の名でしたね・・・フフフ。」

レイはクーリアに挑発するように語り掛けると、先程まで冷静でアルヤフムの態勢が整うまで待っていようとする正々堂々と言う精神を捨て去り。

アヤカたちにはレアアイテムは譲れないと涙目ながらやってはいけない方法と覚悟しつつ攻撃に参加し始めた―――――――

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