第499話 暴走状態への変異
――――――――――――――――イベントフィールド:墓地ステージ
アルヤフムとの戦闘が始まってから数十分が立ち、アヤカたちの方から攻撃が飛んできたことを察知したアルヤフムは再び触手攻撃と巨大な腕での一撃を叩き込もうと腕の形を変化させて投げ飛ばすが、その攻撃を待っていたかのようにムクロとユリハは巨大な腕の攻撃を受け止め。
触手の対応に当たり出した。
「ミストたちはユキシロたちの援護を頼む!!!
俺たちはアヤカたちに向かってくる攻撃を少しでもゼロにするためにカバーするからよろしく頼むぜ!!!」
「そう言う事だから私もムクロ君の援護をするから私の分まで任せていいかな??
テイヤッ!!!はぁぁあぁぁぁ!!!ハァッ!!!!
――――――――――残骸は燃やせばよかったよね!!フレイム!!!」
「そう言う事らしいから私たちはじゃんじゃんユキシロたちの援護をしよう。
それもアルヤフムが暴走するくらい派手にな!!!」
「それはいいわね!!だったらもっとド派手に撃たないといけないわね!!
さぁこの爆発物のRPG小型射出型で攻撃するわよ。」
「私もスペルをじゃかじゃかするよりもそっちをやってみようかな!!!
ねぇねぇアヤカ・・・それってどうやって使うの??」
「全く・・・クーリアはすぐ人に仕事を押し付ける癖をどうにかした方がいいわよ?
それじゃないと誰かさんに嫌われちゃうわよ??」
エリエントの言葉にクーリアは余計なお世話と焦りつつもアヤカから武器の使用方法を聞き。
全てを頭の中で記憶したと不安のある意気込みを呟きながらクーリアはRPGをアルヤフムに目掛けて発射すると・・・・アルヤフムは瞬時に触手でガード壁を作って攻撃をガードしたように見せていたが・・・・目の前のソレはガードの構えというよりももっと大きな行為でもあった―――――――
「ぬぅ???アルヤフムの攻撃が止んだのじゃ・・・・
もしかしてこれが主殿の言っていた暴走何とかなのかのぉ??」
「暴走モードね・・・きっとそうじゃないかな??
ここにいると危ないかもしれないから一度ムクロたちの方へ戻ってどうするか聞いた方がいいかもしれないね。
それじゃ運ぶからしっかりと掴まってて!!!」
「アルヤフムの動きの異常さに気が付いてファムたちはこっちに戻って来てるわ。
野生の勘とでも言うのかしら?だけど今回ばかりは手間が省けて助かるわね。
で、あの状態から暴走モードに変異するまでどうなの??」
「そうだな・・・あの状態になったら外側からの攻撃は一切通さないから俺たちはあの中から出てくる本当の奴と戦うための準備をする必要がある。
アルヤフム暴走モードは攻撃が通るようになってはいるがアルヤフム自身の攻撃もさっきよりも激しい攻撃を仕掛けてくるから攻撃と回避をしっかりしないと全滅も考えられるほどだ。
だからここからはさっきよりも動きに警戒しつつ行動で頼む。」
「わかった・・・そう言う事らしいからすぐに装備と自身のコンディションの回復。
あとはお腹が減っていたらすぐに補給する事・・・以上だ!!!
―――――――各自万全状態を作るんだ。」
「ん~とかなんとか言っても私コレ以上の良いコンディションとかできないんだけどなぁ~そりゃムクロッちが手を握ってくれるとか鼓舞してくれるとかだと気合の入りが違うと思うんだけどなぁ~~~」
「そう、ムクロじゃないのは悲しいけれど私がみっちりと鼓舞してあげるからこっちにいらっしゃい。」
「あはは・・・なんだかすごく緊張感が無くなっちゃったけど平気かな??
これからあのすごく強いアルヤフム暴走モードと戦う事になるって言うのに・・・・
それにさっきまでいたヒールNPCは全滅したのかな・・・気配も攻撃してくることもないって言う事はここにいるのはアルヤフムと私たちだけって言う事だよね。」
「そうね、だけどそうじゃなかったら私たちはすごく不利に立たされていた可能性だって考えられるわよ?
何せあのヒールNPCはアレはアレで数が増えるごとに面倒だから・・・・
数は最大の力っていうのもあながち間違いじゃないけれど今回は運よくケースが動いてて私は良かったと思ってるわ。
悪いけどユリハか誰かこれを持っててくれないかしら??」
アヤカは何か怪しげにボコボコと噴き出す液体の入った試験管を持って欲しそうにしており。
その怪しさからユリハ達はレイに視線を投げるが、その投げようとした先にいるはずであったレイはユキシロたちと離れて調理をしており・・・こうなったらとユリハは覚悟を決めて試験管を受け取って待つこと数分・・・・
「はいよそれじゃその試験管を返して頂戴。
よかったわね、コレはちょっとした振動で爆発する起爆剤だったのよ。
自分で作ったのはいいのだけれど作るタイミングを間違ってて・・・・
だけど爆発しなかったからセーフでしょ?それに・・・この爆雷が必要になるはずだし大目に見てよ。
あぁ~忙しい忙しい・・・・」
「フゥ・・・しっかりとつかんでてよかったぁ・・・・
安心したら腰が抜けて・・・あはは・・・・」
「わ、悪かったなユリハ・・・こういう危険な事だったら俺がやるべきだったのにな・・・」
「いえ、ご主人様は何も悪い事はございません。
私たちは協力し合い支え合って共に何かを目指す同士ですのでその中でも大切な人を守ろうとするのであれば自信でさえ簡単に危険にさらすご主人様と同じことをしたまででございます。」
「ふへぇ~食った食ったのじゃぁ~~~
コレで後はこのアルヤフムが出てきさえすればいつでも戦闘か可能なのじゃ!!」
「だけどちょっと出てくるまで少し長すぎたりしない??
今までのモブから考えて見ても時間がかかりすぎてるようにも思えるよ?」
「それもそうだな・・・ムクロ、このモブは例の儀式によって生み出されたレアモブであったとするのであればイレギュラーの発生ということはないか??」
ミストたちは異様に長い変異をしているアルヤフムを見つめ、異常事態が起こっているのではないかという不安要素を含めた内容も作戦に組み込むとして。
一度ミストや他のクーリアたちも呼び出し・・・アルヤフムの作戦会議が行われることとなった―――――――――
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