第498話 地下墓地の大乱戦
――――――――――――――――イベントフィールド:墓地ステージ
ミストたちが必死に戦闘をしている中、ユリハに見守られながらムクロとレイは回復ポーションを飲んでコンディションを完全に回復させると。
ミストのチャットに今から移動を開始して合流すると返事を送ると・・・ユリハの指示からムクロたちは後方について移動を開始し。
砂ぼこりの起こっている方へと目指していた。
「ハァアァァァツッ!!!!テイヤッ!!!!
―――――――煌めけ!!!アークブレイク!!!!」
「数を撃てばどこかに弱点が現れたりしないかしらね??
ないとも言えないのなら私のこの銃で弱点を見つけ出してやるわ!!!
―――――――――バーストショット!!!」
「ファム・・・どうじゃ??空からだと弱点が見えたりしないのかのぉ??」
「ううん・・・やっぱり目に見えるような弱点があるわけでもなさそうだよ。
このモブは本当に弱点の存在しない神とでも言うの??
こんなにも禍々しい見た目なのに・・・・」
「見た目はどうあれ弱点が無いのは厄介ね。
スペルもあまり通用している風には見えないし・・・・
本当にムクロたちは何をしているのかしら??
もしもイチャイチャして遊んでいるのなら本当にこの杖でひっぱたいてやるわ。」
「え、エリ・・・そんなに不安なのならユリハと一緒に迎えに行けばよかったのに・・・ギョワッ!?って・・・また触手攻撃来てるよ!!!
みんな!!!気をつけてッ!!!吹き飛んじゃえッ!!!」
「ムクロ君!!!そろそろミストたちのいる地点に到着するから私たちにわかりやすくこのモブの弱点を伝えて!!!
さっきからずっと戦闘をしてると思うのだけど・・・・一向にダメージが入っている風には見えないから・・・・」
「どうやらそのようだな。
このモブには少し変わったギミックがあるからソレをクリアしない限りダメージを与えることができないんだ。」
「そうでしょうね・・・あのエリやパワーアタッカーなミストがここまで苦戦をしているのですからそれ相応の問題点があるのは必須・・・
だとすれば一刻も早く伝えることが大切です。
ですからご主人様は合流次第すぐに伝令をお出しください。
私は前方からの一撃を相殺します!!!!ハァァッ!!!
私に構わず前へお進みください!!!」
レイはアルヤフムの巨大な腕の一撃を剛腕装甲で受け止めつつムクロたちを先へ向かわせると。
ユリハの案内でやっとミストたちが戦っている戦場へ辿り着き、ムクロはアルヤフムへ攻撃を与える方法を伝え始めた。
「みんな目の前の状況を対処しつつ聞いてくれ!!!このアルヤフムは一定の攻撃を仕掛けた後、暴走モードに移行する。
その暴走モードになった時に攻撃のチャンスが来る・・・だからそれまで何とか攻撃を耐えて助け合ってくれ・・・以上だ!!!」
「ぬおぉぉぉッ!!!そういうことじゃったのか・・・・通りで何をどうしても攻撃が通らないわけなのじゃ。
ならばファムも地上へ戻って来るなりして攻撃の援護に出てくれないかの??」
「うん!!!攻撃を受け止めつつその触手を撃ち貫く!!!!
―――――――いっけぇぇぇ!!!ブレイクランス!!!!」
「ムクロ君、私はエリとクーリアの方に回るからムクロ君はミストたちの方へ行って!!!
攻撃が激化するのなら少しでも固まっていた方がいいでしょ??」
「ユリハ!!!早くこっちに手を貸してくれないかな!?
私たちのシールドがそろそろ悲鳴を上げて・・・うわぁぁあぁ!?!?!
破れちゃう破れちゃう!!!早く早く!!ヘルプミーーーーーー!!!」
「クーリア!!ちょっとうるさいわ!!!
騒がしくするくらいなら新しいシールドを展開するなり自身の身でガードするなりしなさいよね!!!
ファムも上空の触手攻撃に手を焼いてるようだから本当にユリハか誰かがこないとこっちは大変かもしれないケド・・・こんなところで終われないのも確かよ。」
「そうでございますね・・・・ここは私が援護に出ましょう。
―――――――――先ほどはどうも・・・ハァッ!!!」
クーリアとエリエントの窮地を助けたのは先ほどまでアルヤフムの攻撃を受け止めていたレイであり。
クーリアたちを襲っていた触手攻撃を全て引き千切り2人を救出するとムクロたちの方へ後退していった。
「ムクロッち!!!遅いじゃん!!!もっと早くかけつけてくれてもよかったんじゃないの!!!
もう・・・危うく触手の餌食になって大変な目に合うところだったんだからね??ねぇ聞いてんの!?」
「あはは・・・その、悪かった・・・・こっちも攻撃の対応に追われててな。
合流するのに手間がかかっていたんだ。
でもこれからは一緒に戦うから任せてくれ。」
「だけど・・・あのアルヤフムの攻撃を受け続けないと暴走しないなんて面倒な相手ね。
だけどカラクリがわかればこっちのモノ・・・・後は攻撃を当てる風に見せつつ逃げて暴走させればいいって言う事でしょ?
それならいいのがいるじゃないの。」
「フム、エリの言いたいことは分かりましたので至急ユキシロに連絡いたします。
―――――――ついでにファムにも連携させましょう。」
エリエントの言いたいことを察知したレイは即座に行動に出ると、ユキシロとファムにアルヤフムの注意を惹くように命令を下し。
2人はレイ達の作戦を断ることなく了承し、むしろやる気満々と言った風に駆け出し。
アルヤフムに注意を向けさせるよう遠距離攻撃を当てつつアルヤフムの攻撃を回避する作戦が行われ始めた。
「ぬおぉぉ!?!?予想以上に食いつきがいいのじゃ!!!
ファムもできるだけ低空を飛ぶようにした方がいいのじゃ。
何せ高く飛び過ぎるとあのビームを撃って来るかもしれないのじゃ。」
「だね、だけど・・・・ぐぅッ!?
触手の数が多いから・・・・とぁッ!!!相殺するのに手間がかかっちゃうよ。
―――――――楽に対処する方法とかないのかな??」
「何だかファムの動きから見ると予想のしにくいアルヤフムの攻撃に対して立ち回りが難しいのかもしれないな。
何か援護をしてやれると言いだが・・・・」
「だったらこれでも使う??
私のスペアとして持って来てた銃かだけど・・・遠距離攻撃をしつつ回避してればこっちはまぁ何とか大丈夫じゃない?
負担もちゃんと分け合わないとダメでしょ?」
アヤカの言葉にムクロたちはアヤカの転がしたスペアの銃を掴み・・・アヤカとは別の地点から銃を発射するとアルヤフムはユキシロたちに攻撃を仕掛けつつもアヤカたちの方にも攻撃を開始し始めた―――――――――
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