第284話 亜種デーモンとの死闘・・・

――――――――――――――――古びた城跡フィールド


ファムがデーモンを呼び寄せて来たのはいいのだが・・・何故かミストの指定した数ではなく。

10匹のデーモンがバサバサとファムを追いかけていた。


「みんな~~~~ゴメン~~~なんかすごい沢山出てきちゃった~~~」

「なぬ!?ファムめ・・・あの数を相手をするのかのぉ・・・コレはちとキツイのではなかろうか??

どう思われる主殿??」

「ん~俺1人なら何体でも相手にできるんだが・・・・誰を狙うか不明だからな。

ここは的確に狙って倒していくしかないだろう。

それに・・・ヴァニスの震えもみたいだ。」

「いや、ムクロ・・・ヴァニスは震えてはいないが・・・意識が飛んでいるのではないのか??

・・・・・目が真っ白だぞ??」

ムクロはミストの言葉にヴァニスを見ると・・・ファムの連れてきたデーモンの群れを見て意識が飛んでいた。

そして、ファムが地上近くに降りてくるとデーモンの1体がヴァニスに攻撃を仕掛けた瞬間―――――――――


「ヴァニス!!!寝ちゃだめだよッ!?

くッ・・・・アイスバレット!!!」

「ん・・・・ハッ!?あ、ありがとう・・・・意識を飛ばしてる暇なんてない!!!突撃しちゃうんだから!!!エイヤッ!!エイヤッ!!!」

「ふぅ、クーリアの援護が間に合ったな・・・それじゃ、私たちも戦って行こうか!!!

――――――――アークボルト!!!」

「そうだな・・・早く終わらせないとデーモンは習性があるから面倒だ。

――――――――――ブレイブスラッシュ!!」

「あたいも・・・やっちゃうのじゃ!!!

――――――――――牙狼拳がろうけん!!!」

ムクロたちは近くを飛ぶデーモンたちに攻撃を浴びせて落とすと・・・

合計で4体のデーモンが地面に落ち・・・戦闘が始まった。


「GURAAAAAAAAAAAAA!!!!」

「ふん・・・ハァッ!!!ゼイア!!!!!!!!!!!

――――――――――ブレイブダンス!!!!

よし、先ずは1体!!!!」

「さすがムクロッち~やるゥ~~んじゃ、私たちも負けてられないよ!!!

ヴァニス!!!援護魔法を撃つからじゃんじゃん前に出ちゃって!!!

―――――――エアロスライサー!!!!ブリザードブリッツ!!!」

「むぅ・・・クーリアも結構無茶言ってくれるわね!?

ぐぅぅ・・・もぅ、どうなっても知らないんだからね!!!

―――――――――ソードスラッシュ!!!」

「さぁ・・・デーモンの強さはこんなものなのかのぉ??

ホレホレ、今度はそっちからどうぞなのじゃ!!!

―――――――――ッッッッ!!!

ぬふぅ・・・・こんな程度の打撃で・・・アタイが押し負けるはずもなかろうなのじゃ!!!!!

―――――――――――牙狼爆砕脚がろうばくさいきゃく!!!!あ・・・」

「なッ!?

――――――ユキシロ!!!当たったらどうするんだ!?

それにしても・・・あの強力なデーモンを足技で倒してしまうとは・・・・私ももっと精進しないといけないな。

―――――――――――アークインパクト!!!!!!ハァァアァァァ!!!!」

ミストの放つ巨大な光の剣技にデーモンの1体は消滅し・・・・各自、戦っているデーモンを倒し切るとファムが地面に降りてきた。


「うわぁぁ~もうダメ~~これ以上飛べないよぉ~~~ハァハァ・・・」

「あと・・・6体・・・みんな、デーモンの息の合った波状攻撃に飲まれないように警戒だ。

あと、あの中から何体かは俺が倒すから・・・少しだけ待機だ。

――――――――クイックシフトォォ!!!ゼイアァァァァァアァァ!!!」

「うへぇ~~~加速からの攻撃で速攻で1体のデーモンを倒しちゃったよ・・・

そりゃ、ちょっと強いくらいじゃムクロッちに歯が立たないのもわかるよねぇ。

あれはチート級な強さだよ・・・・あ、2体目倒しちゃった。」

「主殿ぉ~~まだかのぉ??アタイもそろそろ戦いたいのじゃが・・・」

「ユキシロ、ここはムクロがGOサインを出すまで我慢だ。

ムクロは後ろにいる披露したファムたちの休憩時間を稼いでいるんだろう。

くッ!?ユキシロ!!!後ろだッ!!!!」

別のデーモンがユキシロの不意を狙って攻撃してくるが・・・ユキシロはデーモンの剣をシラハドリし・・・ギリギリガードに成功していた。


「ぬぅぅぅ・・・ミスト、助かったのじゃッ!!!

不意打ちとは卑怯なのじゃ・・・・このデーモンはアタイがいただくのじゃ。

ぬふぁぁぁ・・・アタイの新しいスキルの試し打ちをするのじゃ。

さぁ・・・かかって来るがいいのじゃ!!!」

「GURAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」

ユキシロの挑発にデーモンが答えるように先ほどとは比べ物にならないスピードでデーモンが斬りかかってくるが・・・・・


「ぬあッハッハ!!!遅い、遅すぎるのじゃ!!!

これがアタイの新たなスキル・・・・人狼:瞬の型!!

主殿のスキルをまねてみたモノじゃが・・・中々に気に入っておるのじゃ!!

ふんッ!!!ハッ!!!テイテイテイテイテイ!!!!テイヤッ!!!」

「デーモンの体力が・・・一瞬で消し飛んだ・・・凄まじい速度とユキシロの打撃力のコンボというわけか。

これはいいものを見させてもらった。

と、言いたいところだが・・・・そろそろムクロの援護に向かう準備押しないとな。

残るデーモンは3体になったが・・・あのデーモンたちは色が違うところから見て亜種か上位のデーモンだろう。」

「あッ!!ムクロッちが吹っ飛ばされちゃったよ!?

大丈夫かな???ねぇ、ヴァニス・・・まだ疲れが取れない??早く合流しないっとだよ??」

「ちょ・・・・ちょっと・・・ハァハァ・・・私、これでもお嬢様なのよ??

皆みたいに体力が何故か持たないのよ・・・・これも長い間洞窟で過ごしていた弊害かしら・・・・ぐぅぅぅ・・・でも、今無茶しないでいつ無茶するのよ!!!

ガンバレ・・・私の体ぁぁ!!!!」

ヴァニスは自身の体を鼓舞し・・・ムクロの戦っている方に1人飛び出して行った。


「ぐぅぅ・・・武器も姿も多少違うコイツらは・・・そこそこに強いな。

よし、そろそろ・・・大丈夫そうだな。

みんな・・・追撃頼む!!」

「言われなくても私が1番乗りよ!!!!

―――――――――――ソードブレイク!!!なうぅぅ・・・カタイッ!?

この装甲どうなってんのよ!?」

「ヴァニス~勝手に飛び出したら駄目じゃん!?ムクロの号令と大体同時だったからよかったけど・・・・それはそれとして、私は皆にバフと援護だね!!!」

「頼むのじゃ!!!このデーモンはさっきのより強いのは確か・・・・どんといいバフを頼むのじゃ!!!!

――――――――――――牙狼脚!!!!

―――――――ぐぅぅ・・・止められるとは思わなかったのじゃ。」

「ならば!!!これはどうだ!!!!

止められるものなら止めてみろ!!!!!

――――――――――――――アークブレイクブラスターーーー!!!!」

「きゃぁッ!?何この光!?

ミストの・・・・剣からすごい光の剣技スキルが出てる!すごく綺麗・・・」

ファムがミストの攻撃に見惚れる中・・・デーモンたちはさすがに危険と予測したのかガードを中断して空に逃げると。

空中で自身に強化呪文を加え、デーモンたちは各自の武器を取り出して装備していた。


「何か・・・あのデーモンたち装備を装着してるように見えるんだけど私だけ??

それに・・・すごいバフを付けてるよ。

死神の導き、死の呪い、闇の訪れ・・・どれもボスクラスのバフだよ。

みんな、気をつけて!!あの剣に斬られると一定確率で即死だよ!!!」

「なぬぉ!?それは何という鬼畜なバフなのじゃ・・・・じゃがしかし・・・アタイたちもバフが盛られた程度で引くわけにもいかぬのでのぉ。

ミストの為にも頑張るのじゃ!!!」

「あぁ・・・そうだな。

あの黒く光る剣で攻撃した後に魔法か打撃を仕掛けるのがヤツらの癖だ。

そこを見極めれば勝機はある。

それじゃ・・・武運を祈るぜ。」

そう言ってムクロたちは一斉に3体のデーモンに駆け出し。

デーモンの亜種たちとの死闘が再び始まった。


――――――――――――――――古びた城跡フィールド

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