第247話 アップデート完了までの時間つぶし
―――――――――――――――ルゴーの酒場
二人羽織のセットが完了すると・・・料理を適当に盛った皿をユキシロが運んでくると・・・ユリハはムクロに指示を出してどの料理がどこにあるのかを指示して取らせようとするのだが――――――――
「あははは、ちょっと!!ムクロ君くすぐったいよぉ~~~あははは。」
「ぐぅ・・・ここは我慢・・・ムクロッちィ~早く食べさせて終わらせちゃってよ・・・・こんなイチャラブずっと見てるほど暇でも我慢もできないんだよッ!?!?」
「さすがにこれは破壊力が高いですね・・・私もご主人様を背中にがさごそとされてみたいものです・・・・あぁ・・・想像しただけで――――――」
「そんなに良いものなのかのぉ???食べるゲームなら・・・大食いとかの方がアタイはいいと思うのじゃが―――――」
「これだからユキシロは駄目ね・・・・いい?あのユリハの背にはムクロが密着しているのよ?それも直に近いくらいの密着よ?」
「そうだねぇ~アレはユリハが少し羨ましいかも・・・・いいなぁ~」
「ムクロ!!!何をやっているんだ!!!さっさとユリハの口に料理を捻じ込め!!!」
ユリハに指示されながら料理を掴むと、次は口まで運ぶまでがまた難しく・・・ユリハの頬や顎に料理を当てながらやっとユリハに食べさることに成功し、二人羽織が終わったのだが―――――――
「ふぅ・・・ユリハ悪いな・・・こういうの、慣れていなくて・・・・えっと・・・・クーリアたちどうしたんだ?すごい顔してるが―――――」
「そんなことないよぉ~ホラ、私もムクロッちに料理食べさせてあげるよ!!!
ホラ、喰え!!!たんと喰えい!!!」
「クーリアったらあの光景に怒り爆発ね・・・でも、ムクロはそうされても仕方ないって言うくらいに見せつけたのだから仕方ないわね。」
「クーリア、それが終われば今度は私が・・・この剛腕装甲でアーンをしてさしあげましょう・・・」
「主殿はどういう状況になっても人気者なのじゃ~モシャモシャモシャ。」
「残り物は私たちが美味しくいただいちゃいまふ~~~モシャモシャモシャ。」
「それじゃ、時間的に最後の王様ゲームでもしようか!!!
これで最後だから、勝っても負けても恨みっこなしの真剣ん勝負だ!!!」
クーリアとレイにやっと解放されると・・・グラスの中に残った最後の1本取ると・・・レイの掛け声で王様が名乗りを上げ――――――――
「私が最後の王様だね。
それじゃ・・・ん~どうしようかなぁ~
2番が3番とハグってどうかな?」
「ぐぅ~~くっはぁ~最後の最後で外れだ~よぉ~
で、誰が2番と3番なわけ?」
「あぁ~俺が2番だ・・・・」
「ゴクリ、ご、ごごごごご主人様ぁ!!!私が3番ですのでたっぷりとハグしてくださいませ!!!!」
「最後の最後でユリハはジョーカーを引き当てたか・・・・」
「主殿とレイレイのハグシーンなのじゃ~~」
「でも、レイはムクロより背が少し高いけど・・・・大丈夫なのかなぁ?」
「ただのハグよ?何の心配もないはず―――――――――」
と、皆が見つめる中・・・ユリハの命令通りレイにハグをすると、レイは抑えられない衝動から力強く抱きしめ―――――――
「んむぅぅぅ!?!?ぶはッ・・・レイ!!!苦しい!!!」
「レイちゃんストップ!!!スト―――ップ!!!それはやりすぎだよッ!?」
「うむぅ~見事にレイレイの胸の餌食になっておったのぉ~」
「レイ!!天使の谷間にムクロッちを誘惑しちゃダメだっての!!!
ほら、ムクロッち・・・えっと・・・大丈夫?」
「だが、ユリハの命令だから仕方ないっちゃ仕方ないが・・・羨ましいな。
――――――――ハグかぁ・・・・何年ムクロとハグをしていないだろうか。」
「ほら、ミストもアヤカとヴァニスの移動を手伝って・・・やっぱダメ・・・ユキシロ、代わりにアヤカを背負ってあげて。」
「あぁ~~ご主人様エネルギー重点完了です。
本当に、最後の最後でこういうチャンスがあるものですから王様ゲームは止められないですね・・・それでは時間ですので、ご主人様・・・宴会のシメの言葉をどうぞ。」
レイとのハグで頭が未だにふわふわしているのを見たユリハから水を受け取って一口飲んで意識をハッキリさせると・・・・レイから頼まれた宴会のシメを淡々と語って終わらせると、出入り口カウンターのルゴーに宴会代を支払い俺たちはホームへと酔いつぶれたアヤカとヴァニスを連れて戻って行った。
「んはぁ~~ん~~ここぉ・・・どこぉ??」
「アヤカしっかりするのじゃ~~ここはホームなのじゃ~」
「うぅぅう・・・私、帰る・・・バイバイ・・・今日はよく眠れそう―――――」
「あはは・・・お休み、ヴァニスちゃん。」
「何だかいつも通りだな。
アヤカとヴァニスが酔いつぶれ・・・・私たちがおぶって帰る。」
「そうだな・・・で、明日はとうとうアップデートとロシアとの交流か。
今からでもスッゲェ楽しみだな。」
「ムクロッちは本当に何でもわくわくできていいよねぇ~私たちなんて今日はハラハラドキドキのイライラだったって言うのに・・・ムクロッちこそ本当に呑気というかいつも通りって言うかだね。」
「それは言わない約束よクーリア。
コレがムクロだもの・・・仕方ないわ。」
「それでは皆さん・・・今日はお疲れさまでした。
アヤカは私が見ておくのでお先にログアウトして結構ですので。」
と、レイは時間を気にしてかログアウトを勧め・・・俺たちはレイの言葉に甘え、ログアウトすると明日を楽しみにしながらベッドで眠りについた。
翌日、学校が終わると・・・メンテナンス中と言う事もあり由里達と本屋に向かうと、グロリアの本が多くロシアサーバーをテーマにした雑誌大体で・・・あちらのサーバーでしか出会えないモブやイベントなどが多く特集されており、その中でもロシアサーバーで行われているPVP戦で上位にいるプレイヤーがとてつもなく美人でスゴ腕と書かれており・・・どうすごいのかプレイヤーのコメント等を読んでいると―――――――――
「悠一君・・・それ、ロシアのPVP上位プレイヤーだよね?
グロリア掲示板やニュースでも話題になってるね。」
「そうそう、今日のアプデでみんなはその上位プレイヤー様や美人ロシアプレイヤー目当てに遊びに行くって言ってる男性プレイヤーばっかりでさぁ。
ムクロッちもその1人なワケ???」
「悠一の事だ・・・きっと女がどうこうというよりもロシアサーバーの強者と手合わせしたいと思っているところだろう。
何せ、このワクワクした目は女を見るような目ではないからな・・・・」
「そうね、戦闘おばかさんな悠一だものね・・・女のおの字も気にしていないと思うわ・・・で、今日のメンテ終了後はどうするの?
いきなりロシアサーバーに乗り込むの?」
コトハたちの発言に俺が考えていることを全部言われ・・・呆れて笑う事しかできなかったが、ひとまずアップデートが終わり次第ホームに集まってから先の事を話し合いで決める事となり、本屋から出るとブロッサムにメールが届いた。
「どうしたの悠一君?」
「いや、メールが届いたからちょっと待ってくれないか?」
「あぁ、構わない・・・ゆっくりとメールを返すといい。
にしても・・・そろそろ修学旅行の準備を本格的にしないとだな。」
「そうですね、私も衣服以外はトラベルケースに詰めておかないと。」
「そう言えば2年3年と合同で修学旅行だったっけ・・・私たちはどこにいくんだろうね?」
「さぁ・・私は悠一とならどこへでも・・・悠一はどこがいい??悠一?」
メールの文を読んで返信内容を考えることに夢中になっていたせいか、コトハ達の話を全然聞いておらず・・・話を聞き直すとコトハが呆れた顔をして修学旅行の事について話すと・・・・
「で、悠一はどこにいきたいのよ?ってこと。」
「そうだな・・・俺は、どこでもいいかな・・・・特にここに行きたいとかないから。」
「聞いた結果答えは雑だねぇ~悠一はどこでもいい派って言うのは大体予想はついてたけど・・・で、メールは返信できた??」
「あまり聞いちゃいけないことかもしれないけど・・・誰からのメールだったの?」
「それは私も気になるな・・・で、誰なんだ??新しい女か??」
姉さんが悪戯にそういうと、由里が頬を膨らませながらぐいぐいと顔を押し寄せて尋ね、メールの差出人と内容を告白した――――――――――
――――――――――――――商店街
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