第15話 黄昏戦争:開催予定日....
――――――4月20日(水)午前7時・・・
俺は何時ものように目覚め、台所に向かうと姉が朝食を作っていた・・・
―――――「おはよう悠ちゃん、今日もいい天気だね・・・」
俺は姉さんに挨拶をすると顔を洗いに洗面台に向うと―――
――――――ピロピロピロピロ・・・
ブロッサムから通知音が鳴り響きブロッサムを起動すると―――
「おはようございます、マスター。」
「おはようございます、マイマスタームクロ・・・」
2人のサポート妖精(機械天使)と朝の挨拶をしながら顔を洗い、画面を見るとレイヴァテインの姿がルミ子と同じちんまい姿になっていた・・・・
「さすが、マスター・・・瞬時に私がレイヴァテインに何かをしたという回答・・・朝から変態な事以外で頭の回転が良くて助かります。」
「マイマスタームクロ・・・私もマイマスタームクロの思考が読めますので、その・・・恥ずかしい想像は控えめにお願いします・・・・不慣れですので・・・あと、可愛いと初めて言われたのでくすぐったいです・・・・」
ルミ子は朝から毒舌で、レイはもじもじしながら恥ずかしがっていた。
レイが加わってさらに賑やかになったな・・・・
「マスター、早く台所に向かわなくていいのですか?
お姉さんが呼んでいるようですが・・・」
「マイマスター、また後ほど・・・」
ルミ子とレイは手を小さく振り画面が消えると――――
―――――――「悠ちゃん!!ご飯できたよ!!もぅ・・・いくら呼んでも来ないと思ったらまたブロッサムで遊んだりして・・・・」
ブロッサムに集中していて何回か呼ばれたのにも気づかず姉さんが洗面台にまで来ていた―――
「ごめんごめん、ルミ子たちと少し話をしてたんだ・・・早く姉さんの手料理食べたいな~」
「もぅ・・・調子いいんだから・・・ホラホラ、早く食べないと学校に遅れるわ。」
俺と姉さんは台所に向かい朝食を済ませると2人で学校に向かうと――――――――――
「おはよう、ムク・・・
「
学校への通学路で耀子と由里が話しかけてきた―――
「耀子、由里・・・おはよう、えぇっと・・この俺の隣にいる人が姉の名嶋・・・」
「おはよう、貴女たちが昨日の・・・由里さんと耀子さんね、私は悠ちゃ・・・コホンッ・・・
悠一の姉の「
姉さんは俺が紹介する前に凛としながら自分の自己紹介を済ませた―――――
「悠一・・・この人、ウチの学校で人気の涼子先輩じゃん・・・」
「涼孤先輩、これからよろしくお願いします。」
2人に姉さんの事を話していなかったため少し驚いていたが通学路を歩きながらグロリアの話をいているうちに学校に着くと各自、自分のクラスに向かった―――
「悠一のお姉さん・・・美人でスタイル良くて、勉強もスポーツもゲームもできるってどれだけ万能タイプなのよ・・・ありゃ・・化けもんだわ・・・・」
「そうだな・・・でも昔はゲームは全然駄目だったんだ。
1週間前くらいにグロリアの話をしてから多分1人で頑張ってたんだと思う。
姉さんはあぁ見えて努力するタイプだから・・・・」
姉さんの話をしているとブロッサムが鳴りグロリア経由のフレンドチャットの誘いがきた―――
―――メンバーは姉さん、由里、耀子、俺の何時ものメンバーでのチャットか・・・とりあえず参加っと・・・ポチッ――――
「ごめんね皆、今さっき別れたばかりなのに・・・
皆を呼んだのには
そう言うと由里はチャット画面に公式サイトから切り取った画像を張り付けた・・・・
―――――「「「なっ!?」」」
―――その張りつけられた画像は黄昏戦争の開催日が書かれていた・・・・
―――――黄昏戦争の開催予定日:4月23日の午後18時から開幕
――――と書かれていた・・・・
この日付だと、3日後の・・・・土曜日開催か――――――
休みの日に開催と見ると、エステリオンが俺たちの事を学生と知って予定を組んでくれたのだとわかる。
「開催日の予告が来たって事はアチラ側も準備が整いつつあるってことだろうな・・・・
俺たちも早く装備やレベル上げをできるだけ予定値まで上げておかないとな。」
「遂に決戦だね、ムクロっちに皆・・・この戦いも頑張ろ!!
私たちのコンビネーションなら大丈夫だよ!」
「私は、ムクロが行くなら何処までも付き合うわ・・・そこが例え地獄であっても・・・」
「ムクロ君、今日からもっとクエスト行かないとね!」
「そうだな・・・そろそろ授業が始まるし、この事案は昼休み屋上で話そう。」
俺たちは昼休みに屋上で話すことにしてチャットを終了するとチャイムが鳴り響いた――――
「―――――であるからして・・・・今日の授業はここまで。
今日のところはテストに出るからちゃんと復習しておくように――――」
――――午前中の授業が終わるとクラスから飛び出し学食に向かう生徒や弁当を友達と食べる生徒で賑やかになっていた。
「悠一~やっと授業終わったね・・・さ、屋上に弁当持っていこッ!」
俺は弁当を取り出し、屋上に耀子と一緒に向かった――――
―――ガチャ・・・・
屋上の扉を開くと太陽が眩しく照らし、ちょうど影になっている場所に由里が座って待っていた―――――――
「もぅ、悠一君たち遅いよ!」
「えぇ~私は悪くないよ、悠一がクラスメイトとグロリアの話をしていて遅れたんだよ。」
「まぁ・・・その、何だ、効率のいい素材集めができるとこはどこか?と聞かれたら教えたくなるのはやり込みプレイヤーの
「本当にゲームの事に関しては勉学よりも博学だからな、私の弟は・・・・」
扉の方から聞こえてきた声は、姉さんの声であった。
「そうですよねぇ~悠一は勉強はまるでダメなのにグロリアしている時はすごく・・・その・・・カッコイイと言うか・・・・そう、イキイキしてる!」
「悠一君はグロリアしている時は本当にイキイキしているよね・・・・
でも、最近私も皆とプレイできて本当にグロリアが・・ゲームが好きになったよ。(悠一君のことも・・・・)」
「俺はグロリアの世界以外ではどんな風に見られているんだ・・・・
そんなにダメか・・・・ゲームでしかイキイキしてないのか・・・・うぅ・・・・」
俺は両膝をつき崩れていると、姉さんが優しく頭を撫でて慰めてくれた。
「悠一は勉強が苦手なだけで、本当にいい子だと私は思うわよ。
どんな人にもやさしくて、こんなにも頼もしい仲間ができてるんだから、しっかり胸を張りなさい!」
姉さんの激励で俺は立ち上がると皆でお昼を食べ始めたのであった――――――
―――――――――――――昼休み・・・屋上でランチ中・・・・
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