第14話 ルミ子の実態・・・

―――――23時55分・・・・・「頂上」


―――レイヴァテインのおかげで登って来ていた死霊系は全て倒し切り俺たちは一度落ち着くためにプライベートルームに戻り話し合いをする事になったのだが・・・・


「ねぇ・・・その、助けてもらってなんだけどさ・・・ムクロっちにベタベタたんですけどッ!?」

「ムクロ・・・そう言う趣味があったのか・・・私は悲しい・・・」

「皆、少し落ち着こうよ・・・・ムクロ君も疲れてるみたいだしレイちゃん私と手を繋ご?ね?」

ユリハが手を出しレイヴァテイン話しかけたのだが――――


「嫌です・・・私はマイマスターと一心同体ですので、これ以上は離れたくありませんが・・・マイマスターが邪魔だゴミだ離れろと言うのであれば一億光年でも距離を取ります。」

「・・・・・・・・皆、と言うわけだ・・・変なレッテルを貼る前にこの状況も整理したい・・・だから一旦戻ろう。」

――――ユリハの言葉でも動かないレイヴァテインは俺に任せることになり俺たちはプレイベートルームに帰還した・・・・


―――――――――――――0時14分・・・・プライベートルーム


俺たちはプライベートルームに戻ると各々イスに腰をかけながら塔のリザルト報酬画面をスクロールして眺めながら状況の話し合いを始めた――――


―――今回の踏破ダンジョンの大きな報酬はこのレイヴァテイン・・・・価値は不明・・・でもAIの入っているような流暢な話し方で俺たちプレイヤーと同じように話し、プレイヤーキャラとしての体力バーと名前に色があるのだが―――

レイの話しでわかった事は現実に存在するプレイヤーではない事から特別なAIキャラクターであることが推測される。

―――だが、どうしてこのレイヴァテインが塔の頂上に結晶化されていたのかが不明なままであり、もちろんレイヴァテインに聞いてみても一部の情報と記憶が欠落しているらしく不明であったが、レイヴァテインの残っている記憶によると・・・結晶化されたレイヴァテインを解放した者が主となり、解放したプレイヤーに全てを捧げ、協力と奉仕をするという事であった―――


「ふむふむ、ムクロっちにべたべたなレイはムクロっちを主として認識しているからで・・・・レイは離れる気はないということだね・・・・(チッ・・ライバルが増えた・・・)」

「そのようだな、私は強い仲間ができた事は多いに喜ばしい事だと思うが・・・少しベタベタしすぎだとも思うな・・・ムぅ・・・。」

「ははは・・・でも、長い間1人だったから仕方ないよ・・・寂しかったんだと思うよ・・・ね、レイちゃん。」

ユリハは優しく話しかけながらレイヴァテインの頭を撫でた――――


「でも、本当にレイヴァテインのあの動きは凄かった、いつか俺とサシでPVPで戦ってみたいな。」

「もぅ・・・ムクロ君はすぐそうやって戦おうとする・・・・ダメだよそう言うところ。」

俺はユリハに指でツンッとされ、苦笑いをしながら気になった事がありルミ子を呼び出した―――


「マスター、私をゲームには使用せず現実世界で検索ツール代わりに使う程度の私に何か用ですか?ム・・・新たなサポート妖精の気配が・・・レイヴァ・・・テイン・・・ですか、ついにこの時が・・・」

「アナタは、ルミ・・・姉さん・・・・」


「「「ッえぇえええ!!!」」」

俺たちは今日一番の驚きをルミ子たち姉妹の前で披露し、ルミ子が哀れだと思わんばかりの顔で俺たちに関係等の説明をしてくれた―――


「マスター方々、大きな口をチャックをしながらお聞きください。

このレイヴァテインは私の紛れもない妹です。

なぜこのように大きさや言動に大差があるのかと言うと・・・サポート妖精とは仮の姿・・・

私は女神エステリオンに作られた機械天使で司る力の象徴は情報・・・私たちの情報や実態を隠すため名目上はサポート天使となっております。

そして、このレイヴァテインも女神エステリオンが作りだした機械天使であり力の象徴は破壊で機械天使の中で一番の殺傷力、破壊力、粉砕力があります。

ですが、レイヴァテインの持つ装甲を悪用されまいとどこかの塔に封印されたと聞いていましたが・・・・まさかマスターたちがその塔で解放するとは思ってもいませんでした・・・」

俺たちもまさか、ルミが機械天使で、尚且つレイヴァテインのお姉さんという事に驚きを隠せなかった――――

何故なら、レイヴァテインの体は装甲をつけていると言っても出るとこが出ている体系に対して、ルミ子はちんまい妖精の姿でどちらが姉かと聞かれるとレイヴァテインと言う方が大半だと思われるからであった――――


「マスターは今、私が姉であることに疑問を抱きましたね・・・・このようなちんまい姿で何が姉だと言いたそうな顔をしているのが思考を読まなくてもわかります。

そんな、変態なマスターに私の真の姿をお見せいたしましょう――――」

そう言うとルミ子の周りに魔方陣が現れその魔方陣を通過すると長いローブを来た女性が現れ――――

バサッと現われた女性のローブの中身は下着も何も付けていない、すっぽんぽんな姿でユリハ達が恰好に気づくと俺の目を全力で手で隠した・・・・


「ムクロ君は見ちゃダメだよ!!絶対の絶対に見ちゃダメ!!!」

「ムクロっちを縛りつけないと・・・これは私たちの、ある意味敵だよ・・・脱ぎ魔だよ・・・」

「うむ、ムクロには健全でいてもらいたい・・・すまない(裸なら私が幾らでもリアルで見せてあげるから今は我慢だ・・・・)」

「ルミ姉さんは昔から魔方陣で体を小さくしてエネルギー効率を最小にすることで操作情報量を飛躍的に伸ばす事が出来る効率のいい姿があの小さなルミ姉さんだったのです。

元の姿は魅力的と言いますか・・・ただの、ビッ・・・いえ、何んでもないです。」


俺は目の前が真っ黒になったまま話が進む中、ルミ子が話を始めた―――


「マスター、私の真の姿はレイヴァテインよりも魅力的で母性的であるのですが服のコンバートが間に合いませんでした・・・・

皆さんの殺意が私の体に向いている事も容易にわかるのですぐに戻ります・・・・」

ルミ子がちんまい姿になると俺の目の前が明るくなり元のちんまい姿のルミ子がいたのだが、ユリハ達の顔がすごく怖い顔をしている事を触れないようにして・・・・

時間が時間と言う事で解散し、また明日学校かブロッサムで話す事にして俺はベッドに向かい深い眠りに着くのであった―――――


―――――――――――0時25分・・・・就寝・・・

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