第21話 純白

『白』とは、全てに染まる色なのだろうか…。

個性がないという意味でもあるのだろうか。


僕は…存在の意味を常に考えている。

なぜ、会社にいるのか?

会社は僕を必要としているのか?

いや…僕を必要としている会社なんてあるのだろうか…。


「この会社には俺が必要なんだ」

そんなことを言う人が、どの会社にもいるだろう。

ひどく滑稽にうつる。


誰の代わりでも、いくらでもいる。


『白』には2通りあると思うのだ。

何にでも染まれる『白』

何者をも拒む『白』


僕は拒絶の『白』なのだろう。

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