第14話 離別
両親が自己破産を覚悟したようだ。
家を出ると言い始めた。
反対はしない。
僕の両親は近所の目が気になるから出ていくだけ…。
他人のことなど、まったく考えていない。
両親は、そういう人間だ。
何よりも自分が大切なのだ。
そして僕は…。
相変わらずのリセット癖が治らない。
彼女のことも…両親も…全てをリセットしようとしている。
僕に大事なものなど無いのかもしれない。
失って困るものなど無いのかもしれない。
ツマラナイ物しか持っていないのか…どうでもいい者しか周りにいないのか…。
両親と縁が切れることでなど…。
心が動かない…僕にとって些末なことなのだろう…。
それでも…彼女を失うのは…なぜ…寂しいと感じるのだろう…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます