文章書きの達人

ネット小説のレビューでよく見かけるストーリが面白いだのキャラが個性的だのという表現だけではこの作者さんのすごさは伝え切れない.作者をわからなくしてランダムにテキストを投げてくれても

"あ,これはこの作者さんが書いた文章だな"

とわかるくらい自分のスタイルが確立している.なんてことない場面の描写も色鮮やかく登場人物たちの気持ちや心情が手にとるようにつたわる.素晴らしいワーディングもこれに一助する.
別作品の田中のアトリエでの主人公の特定層の女性に対する執着や変態性が好不好を生み出したに比べて当作品の西野の悩みはより共感し易く舞台が現代学院であることも手伝いまた違った読者達を引き寄せる魅力がある.
日本人では無い自分にも日本語の味が伝わるすごい作品だと思う.