プロローグ
プロローグ
人は
青白い星もあれば、赤くぎらつく星もあり、
星の光は迷える人を導き、悲しむ人を
星の光は、未来を照らす希望だ。
だから、自分の星を信じるんだ。
でも、アステラは。
「お前」
アステラの、星は。
「本当に何も覚えてないのか?」
五年前、最初の
「俺は便利屋のロキ。お前をしばらく預かることになった。……『夜の
「夜の鯨?」
アステラは
「父さま?」
気づけば、そう口にしていた。
「わたしの、父さま? 夜の鯨って言うの?」
朝日の中に消えていく夢より速く、急激に
「父さまは、また会えるって……ダイヤモンドの……ダイヤモンドの中の……あれ?」
けれど、そこまで口走って、それ以上
「どうしよう……思い出せない」
目の前に広がるのは、星のない夜空。
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