第9話 兄に潜む闇

「はぁはぁ」

たったったっと走って目的の場所へ向かうプレス。

「たしかこのへんなんだけど・・・シルフィードのやつ何考えてるの?私はあのパーティには帰らない。絶対に。あんなことが起きたんだもの。」

プレスはあの頃のことを思い出す。


第4層 パーティー カラフリー宴会会場

「プレス様4層進出おめでとうございます。」

「ありがとうございます。ここまで来れたのは皆さんのおかげです。今日は存分に楽しんでください。」

パチパチパチ。プレスは1礼して賑やかな宴会場を後にし王宮へ帰って椅子に腰を下ろした。

「ふー最初の言葉って結構緊張するんだーあまり喋れなかった」

そこへよもぎ餅を食べながら大河童が歩いてきた。

「大丈夫ですよボス。そんなこと気にしないでください・・・それよりよもぎ餅食べます?」

「ありがとうよもぎ。フォローもよもぎ餅も。」

プレスはよもぎ餅を手に取り口に運ぶと、プレスはあることに気づく。

「あれ?トマト大佐は?さっきスピーチのとき警備してなかったよ?」

「あいつ。警備すっぽかして、ユグドラシルのところ行きましたよ。なんか手土産持ってましたね。たしかボスが、敵の星に圧加えて破壊したときにできたブラックホールを使った、自立型草刈り機、ルンボーてやつです。」

「・・・・長い説明ご苦労さん。たくートマト大佐、姉妹だからって三日に一度も行かなくていいでしょ。一か月に一度にしないと・・」

プレスとよもぎがそんな雑談をしていると

「おーいプレス。俺シルフィードとちょっと旅に出かけるわ―。」

「わかったー。ポセイラスお兄様。シルフィードをしっかり見てね。」

「承知したぞー」

ポセイラスと呼ばれた少年は、シルフィードと一緒に出かけて行った

「ボスー相変わらずポセイラスは旅好きですね。」

「うん、すごい兄だよ。この前なんて一層からいまだ目覚めない全宇宙の心臓

:こどう:しかいない層、零層と言われるところに行ってたわ。誰も行けたことがないんだって。」

「へーすごいっすね。・・あっ俺のよまもぎ餅がもうなくなってる!?

「ごちそうさまでした。」

「あーーおれのよもぎもちがー。・・・・しょぼん」

プレスとよもぎはそんな雑談を続けるのだった。


第四層 Mスター本拠近く森林


プレスは森林の奥へとすすんでいた。

「たしかこのあたりのはず・・・あっ!」

プレスは森林の中にひとつの小屋を見つけた。そこにはプレスよりも幼く小さい少女とよもぎ餅を片手に持っている大河童がいた。

「トマト大佐・・・よもぎ・・・どうして?」

「ボスーなんでかってに出て行くんですかー?あなたは責任とかないんですよー。!」

「そうですよプレス様。あなたは強敵に勝った。しかしなぜ。」

「あのねー。これはカラフリーのリーダーとして、仲間や下層に大変迷惑をかけてしまった、その責任よ。」

「しかしボス、戻ってきてください。シルフィードさんがリーダーになってからろくな事がありません。ドジっ子ですし。そのせいで5層に落ちてしまったのですよ。」

よもぎは落胆したように顔を下げよもぎ餅をたべる。

「ねぇよもぎそこ言う所じゃないでしょ。」

「ひいいいい、すみませんトマト大佐、、、、けっ」

「けって!けって何よー。私になんか文句あるの?」

よもぎとトマト大佐は火花を散らしている。プレスはあわてて止める。

「もう喧嘩しないでよ。そもそも悪いのは兄に憑依したあいつなんだからーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

プレスは心のうちで語るあの日のことから



作者から

どうも切り裂きzyackです。いやーケータイぶっ壊れて投稿出来なかったけどゆるしてね★次の作品は長編にするから。楽しみにしててねー

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