第10話 混純した戦争編1

カラフリープレス寝室


スースー

プレスは少しかわいげないびきをかきながらぐっすりと寝ていた。しかし、その眠りを覚ます悪が襲いかかる。

「ボスー!大変やす~」

バン!!と勢いよく扉を開けて入ってきたもの、よもぎは、泣きながら寝ているプレスに駆け寄る。

「オ、オバケが出たんですよ~。助けてくださーい、ボス~」

よもぎが大声かつ揺さぶる行為をしたためにプレスが起きてしまった。

(あー、なんなの?私の部屋に何でよもぎがいるんですか?・・・いやここは起きないようにしよう。だって私には起こされてしまったから、また寝る権限が・・・・)

「お願いします起きてください。起きないとよもぎもちあげないっすからね。」

「ごめん、それ言われるとおしまいなんだわ。」

プレスは白旗を上げるが、なぜ今立場が逆転したんだろうとふと思いながらも近くの明かりをつける

「ふぁ~・・・んでどうしたの?こんな夜遅くに・・・」

プレスはあくびをしながらよもぎに問いかける。よもぎは申し訳なさそうに答える

「夜分にすみません・・・あのですね~・・私が寝ている古井戸近くの倉庫から奇妙な物音がするんですよねー。」

「おやすみー」

「おやすみー・・・じゃないです!お願いします。眠れないんすよ。」

明かりを消して寝ようとする。よもぎの主人。

「あのね、そもそもあなたが無精霊嫌いではなければそんなことにならないのよ?」

「はい・・・」

無精霊とは現代で言う、お化けにあたるものであり、それが悪化すると忘却の暴風となり無差別に攻撃する、暴虐魔王となってしまう。

「・・・分かったわ。早く私も寝たいし、ちゃちゃっと終わらせよう!」

そういって部屋を出て問題の倉庫に向かうプレス。よもぎはあわてて追いかけるのだった。


しかし、この行為がプレスたちの歴史に残る最悪の事態になる引き金となるとは思ってもいなかった二人であった。


カラフリー敷地内 古井戸近く


「よもぎー」

「はい。何でしょうか?」

「あなたの寝床はこの近くでいいのかしら?」

「はい。あそこです。」

よもぎは7時の方向に指をさしプレスはその先をみる。そこには少し整備されてるが古いので汚い井戸と周りに数軒の倉庫が立ち並んでいた。プレスがよもぎと古井戸の開拓について話している途中、問題の倉庫方面からガサゴソ・・と何かが動いていることが分かる。

「ひーやっぱいますよ。ボス。しかもさっきなんか声がしましたよ!?ぎゃーーー早く仕留めましょう?」

「え、ええー」

よもぎは即座にプレスの後ろに隠れおびえている。プレスはよもぎの行動に少し引きながら、倉庫へ向かう。しかしプレスは突然止まり、後ろにくっついていたよもぎはプレスの頭が腹に刺さる。

「ぐへ!?・・・・ボ、ボス・・・どうしまし・・・た?急に・・止ま・・・て?」

「しっ!静かに・・なぜかここだけ風がなびいているわ。」

「・・・?そっそうですか?私には何もわかりませんが・・・」

「ちょっとまってて。」

プレスは詠唱するとプレスの目が赤く光り、倉庫のほうを見る。

「んーやっぱ風吹いてるね。しかも倉庫内を赤外熱感でみるとなにかいるねー。数は二つ・・これが無精霊の原因かな?しかしこの風、超気になるんだけど・・えい!」

プレスはそこら辺にある小石を倉庫のほうに投げる。すると、倉庫内にいた一体が飛び上がり何か警戒しているが、石だと悟り警戒を緩めた。

「反応があるね。そうだとするとこれは風源サーチなのかな。それじゃーよもぎ、おめでとう!無精霊ではなかったよ。」

「でっでも・・・わたくし怖いのでちょっと見てきてくださいよ・・・」

「・・・・はいはい見てくればいいんでしょ。ったくー」

プレスはズカズカと倉庫へ向かう。よもぎは付いていこうとしたら

「よもぎはここで待ってて。怖いんでしょう?この恩恵をくぐりぬけられるのも私なんだから。」

と止められてしまった。プレスは再び倉庫のほうへ向かう。倉庫についたとき2つの聞き覚えのある声が聞こえてきた

「妹よ。これはまだプレスに言うんじゃないよ?秘密にしておこう。」

「はい!お兄様!」

プレスは今の声にびっくりしました。

(えっ!?シルフィーとポセイラス兄様?何故ここにいるのだろう。)

そう思ったプレスは勢いよくドアを開けて

「シルフィー!ポセイラス兄様!私にただいまの一言もなしにここでな

《にしているの?》とは続かなかった。後方からよもぎが駆け寄ってくる。

「ボスー。どうでしたか?どんな風精霊がいたんで・・・!?おいポセイラス!貴様ここで何をしている!」

よもぎが怒号を上げ、プレスはポカンと口を開けている。「はっ」とようやく我に帰る。

「ねぇ・・・あなたたちは旅行に行ったんじゃないの?何で本当に私にただいまの一言もなしにコソコソしているの?」

プレスが二人に問うとポセイラスが口を開き始める。

「あのなぁ、よく聞け。ただいまの一言を言わなかったのは謝る。俺たちは今さっき旅行を終えたところだ。何でこんな早く帰ってきてプレスに内緒でコソコソしていたのには理由がある。これを見ろ。俺たちは、大発見したんだよ!」

ポセイラスは机に置いてあった本を手に取りプレスに渡す。プレスはその本の

題名を見た瞬間、目を大きく開いた。

「げっ原点なる秘書!?あまたる唱説(しょうせつ:誰かが唱えた説)や神話に基づく

創造神を召喚、そして隷属化できる危険な本。もう存在しないといわれるベスト5がなんでここにあるの!?」

プレスは驚きを隠せず、ブツブツとつぶやいている。ポセイラスはそんなこと気にせず話を再開させる。

「実は旅行先は‘イターニティホール,(永久広場)。そこの‘メモリーグレイブ,(記憶の墓)で発掘体験があってな。そのイベントに参加して妹の風化で地下2000m掘ったら見つかったんだよ。」

「・・・・よくそこまで掘れたあげく地上に戻ってこれたね・・・・」

プレスは引きながらもつっこみを入れる。

「そこでだ、この原点なる秘書から数多の創造神を召喚して天下をとってみないか?」

急に言われた。とても難しい質問がプレスに飛んできた。しかしプレスは即答で

「却下します」


あとがき

あぁぁぁぁぁ長編書こうとしても集中続かんし、勉強忙しいし、ゲームやってしまうし、愛読者の皆様とてもすみませんでした。察してください。受験生ですし。

9月の学力状況調査は難しかったです。ほんともう勉強でした。さてここからプレスとポセイラスは何をしていくのでしょうかねー。何?シルフィードはどこかって?端っこでおびえています。まぁまぁそう御気になさらずに。もうひとついま私の友人がこのfast humankindのキャラクターを描いている途中です。完成してらツイッターにあげときますからよかったらフォローよろしくお願いします。私のページから名前の下のほうにツイッタマークあるのでクリックしてくださいな♪本当に楽しみです。

新作やべー書いてねー。自主企画で言ったのに書いてない・・・すみません。ねー



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る