第3話 黄泉の炎神 イザナミ編2
Mスターの店の奥に連れられてきた巧たちはあるものを査定してもらっていた
「おっさんまだかよ?ちゃっちゃと終わらせりゃーいいのに」
「ぐぬぬ..少しは黙ってくれないか巧殿」
「はーい」
少し残念そうな顔をする巧。無理もない査定の注文自体が初めてなのだから。すると犬族の定員が
「しかしどうなんですか本当のところ」
「私には全くわからんさっきの光景を見てすごいと思ったがやはり専門の人に頼まないと」
【それは心配いりませんぞ店長】
「誰だ⁉︎」
突如現れた手のひらサイズのドラゴン
「クセイル突然出てくるな。あとお前小さくなれるんだな」
【まあな...それより店長一つ賭けをしてくれまいか?】
「賭けだと?」
【ああ、わしが封印される前、アレンジして創った査定額がわかるギフトを売ってやろう】
少し試してみるか?とクセイルは右手を床につけ詠唱するとクセイルの左手から文字らしきものが浮かんできた
【どれどれここの土地金額建物の費用でざっと650,000,000クロスかのう】
「なっ!?」
「そんなに高いんですか⁉︎」
【どうじゃ店長】
「残念ながら完璧だ。こんなもん見せられたらたまったもんじゃない。仕方ないが条件を飲み込んでやる」
ため息をつく店長 横で見ていた犬族の定員が
「で条件とはなんですか?」
と聞くと
【まずわしのギフトを売ってからその鉱物を査定する。それなりに良い額だったらそれを売る。しかしMスターにしか売らんことにする。無理だったらリーダーと合わせろ!うちのマスターがクロスゲームを挑みちゃちゃっとかたずけるからな】
「え?あっ!はい...チャチャっと終わらせます......てか街行かなくても査定できたじゃん。」
【ぐっ⁉︎】
巧は呆れながらクセイルの方見る。その視線から目をそらすクセイル
「あっ!あとひとつだけ...私たちはまだパーティーを結成していません。しかし私たちが、パーティーを作ったら真っ先に盟友となってください」
「ぐぬぬ...」
「店長!1回リーダーに聞いてみればいいかと」
「メロスにか?」
「なっ!?」
店長と犬族の定員は絶句した
「なんでリーダーのことを知っている!?リーダーは全員にこのことは言うなと言っているのに」
「そんなのはやさが売りなんだろ?はやさは早さと速さと読み取れる。そして速いからつなげて走りと変換あとはMからつく英雄、すなわち走りの正義はメロスしかいない。」
そうだろと軽薄な口調で言う巧
「巧殿少し..いや結構頭の回る人だ。よしメロス様のところへ連れてってあげよう」
「店長本当にいいんですか?」
「ああ......これでいいんだ」
【ひとつ質問があるいいかのう店長】
「質問とは?」
【最近魔王が出る確率がおおいのか?】
「..........誠か」
「俺も思った。クセイルと会った時、用紙に森の中にいるものが参加条件だったのだけど俺がいなかったらお前、ずっと無尽に暴れていたよな?」
【そうじゃ.... わしが召喚されたのは確かに人が召喚の儀式をしたのが原因じゃ 多分裏で何かをしている人がいると言う解釈じゃ。】
「そうか....よしそれもメロス様に聞くとしよう。」
「あっあのう...」
「どうしたんだプレス?」
「これ突然手元に現れたですが...」
プレスが差し出したのは用紙だった。
【またこんな早く魔王出現か?】
「でもなんにも音などしていないぞ?」
「いかんここは完全防音だ外のことは何も聞こえておらぬ。」
【何⁉︎】
店の奥から出ると空にうようよと黒い風が泳いでいた
「なぜ最下層にあの魔王が.....?」
「最下層?層って...」
【すまん言ってなかったのうこの世界は7つの銀河でできているんじゃ。1銀河と言ううのは言いずらいので`層、という風に言い換えたんじゃ。ちなみに1層から順にパーティー権力が弱くなっていくのじゃ】
「ということは7が一番下なんだね」
「そうなります。巧さん」
「で、あれは何層目何だ?」
【色の濃さから3層目ぐらいじゃ】
「じゃあ相当強いんだな?」
巧は文面を読んでいく
クロスゲーム『misfortune crops』
参加者 暖熱の大都市ストッキーフロアにい
る全員
主催者 魔王神 作神and農神
クエスト ••••より暑いところへ行き邪気を
無くさせ、もとある姿に変えろ
リタイア ウイルス感染 市民との戦い
「......チッ」
【どうしたマスター?】
「農神と作神...田畑の神...食べ物....ウイルス感染?」
ふと空を見上げる巧。上にあるのは黒い風が2つに分かれてウヨめいている
「おそらく、ウイルス感染は食べ物だな」
「え?そうなんですか店長」
「ほら見ろ。今倒れている人は私の店に来たものたちばかりだ」
周辺を見渡すとさっきまでMスターの店で食事をしていたもの達がうずくまって悲鳴をあげている
「ということは食べ物を食べなければ感染しないのか」
「そういうことになるな巧殿」
「巧様後ろ!」
「フェ?」
プレスに言われたまま振り向くと獣人やエルフが襲ってきた
「ッ........こなくそ」
巧が殴ろうとしたらクセイルが止めに入った
【マスター何をしておる文面をしっかり読んだのか?市民との戦いはリタイアじゃ】
はっともう一度文面をしっかり見る巧
「すまん俺までリタイアになるとことだった」
と獣人の攻撃を避けながら言う巧
「........」
それを見ていた二つの黒い風
「............」
「............」
「............」
「............」
「............」
「ああ.もうウッとシーなぁ!」
「巧さん」
「ん?何だプレス」
「なんかへんじゃないですか?」
「なにが?」
「だってあの黒い風全く攻撃してこないですよ魔王なのに」
【それはわしも思ったのう】
「...........」
「............gyaaaaaaaaaaaaa」
いきなり襲いかかってきた黒い風。それを巧はギリ躱す
「くそったれがあああああ」
慌てて岩の壁を作って防御する巧
「!?」
黒い風が止まった
「............」
多少の知恵はあるのだろうか少し止まっていたが
「gyaaa」
風を鋭くして襲ってきた
「くそ,こいつ手強い」
「巧さん危ない!」
後ろから来た風を熱で燃やすプレス
「サンキュープレス」
「これっていつ終わるんですか」
「おう、もう解き終わってる」
「えっ!」
【ぐぬぬ。やはりもうわかっておられたか】
「あとは店長に1つ質問するだけだ」
「私にか?巧殿」
「ああ....ホッター山より暑いところはどこだ?」
「確か、ホステスト山脈だ」
「オッケー、プレス、クセイルホステスト山脈に行くぞ...こいつら連れて」
ちらっと襲いかかってきている黒い風を見る
【どうやって解いたか後で説明してもらうぞマイマスター】
「心得た」
3人はホステスト山脈に向かうのだった
続く
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