5話 少女

草原に着いた。


何も無いただ広い草原。


しかし、俺はなんだかすっきりした気持ちになった。


俺は草原に寝転び、そこに流れる時間と空気を楽しんでいた。


しばらくして、俺はふとベンチを見た。


そこに黒髪の女性がいた。


白いワンピースに帽子。


本を読んでいた。


思わず俺は見とれてしまった。


すると、彼女が振り向いた。


目が合った。


彼女いない歴=年齢の俺は女性に対して億劫になってしまい、目をそらせてしまった。


しかし、無視するのも悪いと思ったので、俺は軽く会釈をした。


この時点で俺は変な汗をかいていた。


すると彼女はにっこりと微笑み、手招きした。


既に変な汗をかいてしまっていたが、よけいにかいてしまった。


何せものすごく美人。



『か、かわいい...』



一目惚れしてしまった。


俺、汗だらだら。


近くまで行くと彼女が



「こんにちは。旅行ですか?」



と声を掛けてきた。



「は、はい。旅行です。この草原、風が気持ちよくていいですね。」



と言うと



「そうですよね。私も何年か前にここにきて、好きになって、ここに住んでるんです。」



と答えた。


こんな感じでたわいもない会話を楽しんだ。


時間が経つのは早いもので、もう夕方になってしまい、



「そろそろ夕方ですね。泊まるところを探さないと。」



というと、



「あ、それなら私の家の近くに宿があるのでご案内しましょうか?」



と言われ、



『ラッキー』



と思いついていった。

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草原の美少女 浅田 英吾 @eigoasada

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