2話 偶然

  その日、俺はむしゃくしゃしていた。


ハマっていたネトゲのユーザー対戦。


いつもなら勝てるはずなのに、その日は一度も勝てなかった。



「くそっ、なんで勝てないんだ。」



俺は珍しくネトゲで遊ぶのをやめた。


そして、何か心が安らぐ画像無いかなと検索していた。


30分ほど探しただろうか。


1枚の写真に目が止まった。



「うわっ...」



思わず声を上げた。


一瞬で見とれてしまった。


それはただの広い草原。


その真ん中にベンチが一つ。


これまでに無いくらい気にいった。



『そこに行ったら自分の中で何か変わるかもしれない。』



そう思った。


しばらくその草原について調べた。


また30分ぐらい経っただろうか。


場所が分かった。


長野県安曇野。


場所は遠かったが、



『行ってみたい』



そう思った。


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