第15話 心声 芽画音

 ここが、拓斗くんの部屋……。

 うぅ……、なんか、緊張しちゃうよ。

 さっきも拓斗くんとしちゃうのかな、とか考えちゃったのバレちゃったし……。拓斗くんにエッチな子だって思われちゃったかな……?うぅ、そんなの恥ずかしい!

 そ、そりゃぁ、そういうこと、考えない訳じゃないけど……。でもでも、それはたまにだし……。

 拓斗くんが戻ってくるまでに落ち着かないと……。

 無理だよぅ……。絶対に無理!

 だって、ここ、拓斗くんの部屋なんだよ?わたしの部屋と全然違うし!ここにいるだけですっごい緊張するのに!

 拓斗くん、まだ戻ってこないで。あ、でも、そうすると拓斗くんと一緒にいる時間が……。やっぱり、早く戻って……。無理!恥ずかしい!


 あ、拓斗くんのベッド、拓斗くんの匂いがする。何か、拓斗くんにぎゅってされてるみたいで落ち着く。

 このまま、拓斗くんが戻ってくるまでこうしててもいいかな……?えへへ、いいよね?

 あ、そう言えばさっきの拓斗くん、わたしの胸とか、足とか見てたような……。うぅ、思い出すと恥ずかしいよ。

 男の子ってやっぱり、胸が大きい方が好き、なんだよね?だったら、拓斗くんも……?もしそうなら、今までは嫌いだったけど、少しは好きになれそう……。

 それに、太い足も拓斗くんはキレイ、って言ってくれた。恥ずかしかったけど、すごい嬉しかったな。

 でも、もうちょっと、痩せた方がいいよね?拓斗くんに聞いたらどう答えるかな?きっと、優しいから、今のままでいいよ、って言ってくれそう。


 

「え?メーちゃん?」

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