ベストセラー小説の書き方・まとめ
ベストセラー小説の書き方
ディーン・R・クーンツ(訳:大出健)朝日新聞社 より引用
第七章 信憑性のある登場人物をつくりだす
P.209~
※身上調査書
(1)肉体的特徴――身長。体重。体型。年齢。口や鼻の外見的特徴。顔の輪郭。眼の色およびその特徴。髪の色、質、長さ。肌の色やきめの細かさ。あざ。手の大きさや形状。着こなし、その他。
(2)声や話し方――声の質や高さ。低い声で話すかあるいは大声で話すか。アクセントやリズム、語彙の特徴、文法的に正しいことばを話すか否か、など。
(3)動作や仕草――極度に活動的か物ぐさか、あるいはその中間か。動きが野暮か洗練されているか。手やからだを使って表現するか否か。姿勢がいいか悪いか。敏捷か否か、など。
(4)過去の生活――出生地。両親の経済状態は金持か貧乏か、それとも中産階級か。父母の職業。民族的背景。あれば子供時代の怪我。兄弟姉妹の有無。学校の成績。子供時代に最も影響をうけた人物とその理由。子供時代の趣味。賞罰。職歴。その他。
(5)宗教――カトリック、ユダヤ教、プロテスタント、不可知論者、無神論者、その他。どの程度、礼拝に参加するか。敬虔な信者か、ごくふつうの程度か、その宗教の教義はどんなものか。
(6)性に関して――性的体験がない、あるいは豊富。セックスが好きかどうか。罪の意識をいだいているか否か、など。
(7)職業――能力。現在の職業に対する態度。仕事仲間や上司の評価、など。
(8)特殊技能――スキーをするか、飛行機の操縦。ギター、ピアノの演奏。登山。絵画。詩作。精巧な家具をつくる。ライフルの名手。空手の達人。ワインの味がわかるか、など。
(中略)
恐怖
夢
娯楽
将来の計画
ユーモアのセンス
政治的信条
異性に対する態度
子供に対する態度
金銭に対する態度
愛情に対する態度
死に対する態度
酒および麻薬に対する態度
理念
後悔の念
一般的な嗜好
(中略)
たとえば、書こうとしている物語の流れやテーマからいえば、登場人物の過去の性体験など書く必要がないかもしれない。だが、その人物が過去にどのような性体験をもっているかは知っておくべきである。というのも、性生活はその人間の他の面に直接影響を与えており、それがその人物の女性と接する態度や恋愛観となって、作品にあらわれてくる可能性があるからである。
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