真顔の殺人予告は縁を結ぶ?
第一話『常日頃の行われる日常』
本編
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いつもの朝、いつもの朝食、いつものテレビ番組、そして……いつもの真顔殺人予告の手紙。
通称俺はそれを『
誰も知らない、死者の数。それをこの手紙は教えてくれる。初めはイタズラかと思った。けれど、違った。
──手紙に名を書かれた人は、手紙に殺される──
俺の中でそれが確信に変わったのは、目の前で手紙に名を記されていた
予定通りに人が死ぬと、
その時俺は確信した。
『Laplace•mailが人を殺してる』
その事実に気味が悪くなって、袋に詰めて棄てる。
そうするといつの間にか棄てたハズの手紙が、机上に置いてあるのだ。血に濡れたままで。
俺が手紙に目を通すまでずっと、俺の所に留まり続ける。
渋々手紙に目を通して、教室に向かう。
その日も平穏に終わり、帰路に着いた時。俺は彼に出会った。
彼──『
彼は小振りの血に濡れたナイフをくるくる廻して、俺を見て言った。
「──どうも、『
「は……?」
──それが史上最悪、俺の歴史上確実に黒歴史入りの出会いだった──
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